第一話~ガチなロリコンの俺が12人の異種族ロリっ娘に召喚されて勇者転移した件に関して~
気が付いた時俺は、12人のロリっ娘に囲まれていた。
人間、エルフ、人狼、魔族、ゴーレム、ドワーフ、獣人、サキュバス、オーガ、竜人、ネクロマンサー、猫族。
みんな見た目の異なる種族だったが、ロリっ娘たちは一斉に口にした。『ようこそ! わたしたちの勇者さま!!』と――。
平成二十七年七月十五日。児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律。所謂児童ポルノ法改正により、児童ポルノの単純所持が罰則化された。
これにより入手はおろか所持さえ厳しく取り締まれるようになり、俺等ロリコンにとてはヒジョ〜〜に、厳しい世の中になった。
つか、持ってるだけで犯罪者とかマジふざけんな! 俺等はただ少女でシコシコオナりたいだけで、決して町行く見知らぬ少女をハイエースしてクジラックスしたいわけじゃねぇ!
いやまあ、そりゃ、ガチなロリとやりたいって欲望は少なからず持ってけどよぉ。それが犯罪だってのは百も承知だ。だから百歩譲って画像やら動画漁っては、まだ見ぬロリっ娘たちの裸体を眺めるのを楽しみにしてたっつーのに。
元々児ポ法施行された時点で、売買はご法度になった。それでもネットの裏サイトたどりゃあ、zipやら分割rarのお宝はたんまりとゲットできた。
LOジャンプやらロシアンハスキーやら、年齢はJCやらJKに上がるがナニワエンコーやら、数々のロリっ娘作品。表立ってゲットできないからこそ、未成年の時にAV見るような背徳感を味わえる、充実した日々を送れていた。
いやまあ、単純所持禁止なった後も働きたくないでござるの作者がポリられた通販サイトとかあったけどよぉ。あんな堂々としたサイトで買ったらリスクヤベェと思って、サムネ見るだけに留めて正解だったぜ。
ともあれ、国内で新規のロリエロ手に入れるのはほぼ不可能なのが現状だ。でありゃ、どうするか? そりゃあ……自給自足するしかねーだろうが!!
そんなこんなで、俺はいつものように高台にある公園にやって来た。目的はモンスターをゲットするARゲームで遊ぶためだ……つーのは建前に過ぎねぇ。
目的はもちろん! 少女のラッキースケベな瞬間を撮れるんデスすっためだ!
当然と言っちゃ当然だが、堂々と撮影はできないし、コソコソ盗撮するのも怪しさMAXだ。
そ、こ、で! 出番なのがこのARゲーム。街中に現れたモンスターを撮影できるという機能が備え付けられているが、今回はこれを利用する。
即ち! 「ゲームやっててモンスター撮影したら偶然ロリっ娘も映っちまった」作戦だ!!
この作戦を成就するためには、あくまでゲームに熱中しているという体裁を整えなければならない。だから獲物が現れるまで、ひたすらゲームに没頭している必要がある。
(おっ! 第一ロリっ娘発見!!)
そんなこんなで1時間ほど遊んでいると、念願のロリっ娘が現れた。
(割かし短めのスカート穿いて、子供らしく公園を駆け回っている。風の強さはそこそこ。これはいけるぞ! パンチラ画像ゲットできるぜ!!)
俺は早速ロリっ娘にスマホの画面を向け、ARゲームの撮影機能を起動させた。後は運良く神風吹いてロリっ娘のスカートがペラっと捲れる瞬間を……。
「おいそこの君! 何をしている!!」
げぇっ!? ヤベェ、ポリ公だ! 今まで大丈夫だったのに、よりによってなんで今日に限って。こうなったら……逃げるっきゃねぇ〜〜!!
「おいこら! 待ちなさい!!」
捕まってたまっか〜〜! このスマホには今まで撮影した数百枚の児ポが収められてんだ。これが発覚してしまえば法律違反で即お縄だ。
ちくしょう! ちくしょう! なんでロリっ娘でオナりたいだけってつー細やかな願いさえ叶えられねぇ世の中になっちまったんだ!? こんなロリコンに生き辛い世界は嫌だ! どっか、ロリコンに優しいロリっ娘と合法的にヤれる世界に……。
「あっ!?」
ヤベッ!? 足の先がねぇ!? 逃げんのに夢中で前見てなかった!! ヤベェ! ヤベェ! 落ちる! 落ちるーー!! うああああああああっ!?
……とまあ、警察から逃げる途中で不幸にも高台から真っ逆さまに落ちちまったはずなんだが……。意識を取り戻したら12人のロリっ娘たちに囲まれていたわけで。
俺は死んで天国に行ったのか? いや待て! ひょっとしてこれが、ウワサに聞く異世界転移ってやつか!?
まあ理由はこの際どうだっていい! 映像で見るか遠くで撮影するしかできなかったロリっ娘たちを12人も至近距離で眺められるんだ! こんなに幸せなことはねぇー!!
「やっ! やった、やったぞー! 実験は成功だ!! ヒャッホー!!」
「おお……この度誇り高き肉体に、遥かなき異世界より招かれし御魂が宿りました。冥界神アビスよ、この尊き命の再生に感謝を……」
離れた所では、眼鏡をかけて白衣を着てバンザイする男の姿と、膝を付いて祈りを捧げる、大きな目玉が描かれた漆黒のローブを纏った男の姿があった。
この二人が俺を呼んだのか。でも今、肉体に魂が招かれたって……。
「んん〜〜?」
よくよく見ると、体付きがどうにも違う。俺の本来の身体はBMI40突破の典型的なメタボ体型だったはずだ。こんな引き締まった筋肉質な肉体じゃねぇ。
「ようやくお目覚めですね、偉大なる勇者カティ・ローリー」
すると、ロリっ娘たちの後ろから二本の角の生えた青肌のスーツ男が姿を現し、俺に声をかけた。
「カティ、ローリー?」
微妙に発音が違うぞ? 俺は加智楼理っていう名前のアラフォーオッサンで、そんなスタイリッシュな名前じゃ。
「つか、俺が勇者って?」
「これは失礼。まずは状況を説明しませんとね。私はアクシス連邦共和国教育省次世代育成計画、『ローリーファミリアプロジェクト』の責任者であるゾーダリ・ディゼンバーと申します。以後お見知りおきを」
このゾーダリと名乗る男は、所謂国家官僚って奴だな。
「そしてあなたはたった今、偉大なる勇者カティ・ローリーの肉体に導かれ、魂が召喚され融合を果たしたのです」
つまり、魂だけ異世界転移したってわけか。道理で体型が違うわけだ。
「あなたが何故召喚されたかは追々説明するとしまして。まずはあなたを呼び寄せた12人の少女たちに自己紹介していただきます」
「ゆっ、勇者さま初めまして! 人間のディア・エリフールですっ! わっ、わたし! みっ、みんなとっ! なっ、仲良くなりたいですっ……」
白銀髪のショートカットで前髪が隠れている純白のワンピースを着た人間のロリっ娘は、オドオドとした声で俺に語りかける。この感じだと、コミュ障とか気弱少女かな。
「わたくしはエメラルダ・マイオ、エルフですわ。またお会いできましたわね、勇者様。今度こそあなた様の絵を……」
緑色のロングヘアでスラッとした、深緑のドレススカートを纏った色白肌で長身のエルフ少女は、自己紹介を終えるや否や紙とペンを取り出し、何やら描き始める。見た目美少女お嬢様エルフなのに、絵を描くのが趣味って意外だなぁ。
「ボクはマジュ・ミナヅキ。人狼って呼ばれてる。キミが新しい勇者? まっ、お手並み拝見といこう」
桜色のショーットカットに腰に刀を付け着物姿の人狼少女。見た感じ、十三、四歳の大正和風娘のボクッ子か。
「わらわはアレキ・サンディ・イユィ! 偉大なる魔族の王、クリゾ・ベリル・イユィの長女よ! ようやく来おったか! この駄馬めが!!」
初対面でいきなり罵る青緑のロングヘアで角が二本生えている魔族のロリっ娘。随分小っちゃい子だなー。見た感じ七、八歳くらいか? これアレだろ? 最初は尊大だけど徐々にデレてく典型的なツンデレだろう。
「自分、ゴーレムのサーニャ・アゴストであります! お初にお目にかかります勇者殿! 自分、勇者を護りし防人として、粉骨砕身仕える所存であります!!」
ビシッと敬礼しローリーに自己紹介する、赤色のショートヘアに顔に迷彩色のペイントをしている、褐色肌で迷彩服のゴーレムロリっ娘。口調は生真面目軍人なのに幼い見た目ってギャップはなかなか新鮮だなー。
「んふふっ。ぼく、ドワーフのサフィ・シュタンバーなのです。勇者くん、よろしくなのです」
俺をくん付けで呼ぶ、包容力のある口調の、青色シュートヘア白肌で、大きなポッケの付いたエプロンに青色のツナギを着たドワーフのロリっ娘。この配色、22世紀から来た……いや、やめておこう。
「クマー。クマは獣人のマリーナ・オクトブレクマー! 勇者様の世界のおいしい料理を作って欲しいクマー」
元気溢れる大声で語る、毛皮調の服を着た緑髪のクマ耳ケモノっ娘。見た感じ魔族の子と同じくらいかな?
「はわっ!? サキュバスのリン・ノーヴァですぅ。ゆっ、勇者さま! リンとこっ、こい……」
オドオドとした口調で語る、黄金色ビキニ姿の金髪ロリ巨乳のサキュバスロリっ娘。おお……ロリは貧乳に限る。ロリ巨乳など邪道だと語るロリコンもいるけど、俺は好きだぜロリ巨乳。
「あなたが新しい勇者? 見た目は祖父や父の語ったとおりですが、中身はどうなるやら。紹介が遅れました。オーガのラピュラ・ディゼンバーです」
溜息交じりのやや毒舌口調の、青色ツインテールで眼鏡をかけた額に二本の角が生えているオーガの少女。いかにも委員長タイプの少女っ……て、ディゼンバーってもしかして?
「ワタシ、シャーリー・イーヴェ。竜人アルヨ。異界の旅人。アナタ、どんな言葉語るネ?」
赤毛お団子結びで、口元を扇で覆った竜人の少女。こりゃまた最近見かけなくなったアルアルチャイナ娘。実際の中国人は語尾にアルって付けないって話だから廃れても仕方ないけど、俺は好きだぜ。
「ようやくお出でくださいましたね、兄さま。僕はアメシス・ヒブライヤ。ネクロマンサーです」
大きな目玉が描かれた漆黒のローブを纏い、手足や顔に包帯を巻いている紫髪で若干肌が青白いネクロマンサーのロリっ娘。見た感じネクロマンサーつーよりはミイラって感じだな。にしても何故俺を兄と慕う? 妹キャラなのか?
「ミャーは猫族のアクア・マースミャー! ヨッロシックミャァ〜〜勇者チャン! ニャンニャン!!」
ピョンピョン元気活発に飛び跳ねる青色髪ネコミミロリっ娘。いいねぇ、王道を行くネコ娘って感じで。
「さて、自己紹介も終えたところで……これから君にはこの12人の少女たちと一緒に共同生活をしてもらうことになる!」
どうも初めまして。衛地朱丸と申します。この度は『勇者転移したガチロリおじさんの異種族ロリっ娘育成計画』をお読みいただき誠にありがとうございます。
当作品、4年ほど前から構想を練っていたものの、同人誌の執筆メインで書く暇がなく、なかなか形に出来ませんでした。
そんな折、新型コロナの影響でコミケを始めとした様々な同人イベントが中止され、当面新刊の頒布は厳しい状況となりました。
なので、この空いた時間を有効に使おうと、構想を固め作品へと昇華した次第です。
さて本作、12人のヒロインは正直文字媒体としては多過ぎる数で、名前覚えるのにも一苦労かと思います。
そこで、「誕生石+誕生月」という法則で名前を付けました。以下、対応表になります。
4月の誕生石ダイヤモンド ディア・エリフール
5月の誕生石エメラルド エメラルダ・マイオ
6月の誕生石真珠 マジュ・ミナヅキ
7月の誕生石アレキサンドライト アレキ・サンディ・イユィ
8月の誕生石サードニックス サーニャ・アゴスト
9月の誕生石サファイア サフィ・シュタンバー
10月の誕生石トルマリン マリーナ・オクトブレ
11月の誕生石シトリン リン・ノーヴァ
12月の誕生石ラピスラズリ ラピュラ・ディゼンバー
1月の誕生石ガーネット シャーリー・イーヴェ
2月の誕生石アメシスト アメシス・ヒブライヤ
3月の誕生石アクアマリン アクア・マース
また、登場するヒロインたちの家族も一部例外を除き宝石から名前を取る方向性です。
さて次回は、プロジェクトの概要や世界観の説明回になります。
今後の更新方針ですが、「3話書き溜めたところで、1話を校訂し投稿。その後続きを書き始める」といった流れになります。
同人活動を再開するまでは週1公開を目標に連載を続けたいと思いますので、よろしくお願いいたします。