本編7 助けるべき者 後
こんな所で僕たちはしんでしまうのか――
あの日、僕たちはこの世界に来た。
どこだ?家で寝ていたはずの僕たちは、揃ってこの世界に来ていた。
そして、突然の襲撃。そしてみんなで脱出した。
で、盗賊に襲われてこのザマである。
「おらっ!」
仲間の一人、ロランが相手に斬りつけた。
だが、ロランの放った斬撃は、簡単に跳ね飛ばされて砕かれる。
圧倒的なレベル差と人数差。それがこの現実になってゲーム内よりも大きく、恐ろしくなって現れた。
最初は相手を上回る8人だった。
だが、もう4人まで減った回復魔法でなんとか耐えているが、もうMPも切れかけで、もう無理だ――
「おい、リク、あいつらは遠距離の弓とかは持ってないぞ。お前も剣でいいんじゃないか?」
「魔法使う奴はいないとは限らないし、持ってきた銃はアサルトスナイパー式だから大丈夫だよ。」
リクが言う通り、銃にはハンドガン、ショットガンなどのカテゴリの物だけではなく、2種類のカテゴリを持つ物も存在する。
俺の持つ斧は火・氷属性。レア度4、攻撃195の斧だ。
「準備はいいか?」
「ああ。」
「突撃!」
そして二人同時に突撃する。まず俺が斬撃をする。
「そりゃぁ!!」
返り血が鎧にかかるがこの際気にしていられない。
どうやらリクもうまくやっているようだ。
こちらに気が付いた男は、短剣、フラッシュダガーを突撃してくる。
斧ではじき飛ばそうとするが、なぜか受け止められた。
くそ、高レベルプレイヤーか。
じゃあ、やられていた方は、かなりの耐久をしていたということか。
相手が短剣を振りかざしてくる。
斧で受け止めようとするが、追いつかず短剣が当たりそうになる。
突如銃撃音が聞こえ、相手が倒れる。
そして、リクが駆け寄ってくる。
「大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ。」
「敵は全部倒せたようだよ。」
そして、僕たちは助けた人たちを自分の家に案内した。
そして、自己紹介をみんなでした。
どうやら、剣を持った軽装備の19ぐらいの男性がロランさん。
杖を持った20代の女性が二ナさん。
同じような特徴の女性、エリンさん。
そして小5くらいの男の子、トーヤ君。
その4人だった。
「ねえ。」
エリンさんが話かけてくる。
「なに?」
「実は、カズトとカイトって言うトッププレイヤーがいるんだけど、知らない?来た時にいなかったんだよね。」
「しらないよ?」
「うん、わかった。」
カズトとカイトか、敵になったら大変だな。
そして、相談の末、これから一緒に生活することになった。
コラボ作品や二次創作については、活動報告で書いておりますが、感想でコラボや二次創作することと題名を伝えてくれれば(コメントでもOKです)内容を問わずOKです。