本編6 助けるべき者 前
「おい、起きろ」
「何?」
「来てくれ」
その会話で、僕は起きた。
「来てくれって、どこに?」
「誰かが、襲われているんだ、助けねぇとな」
そう言えば、金属音が聞こえると思っていたが……
「わかった、それで何人?」
「襲われている人が4人、襲っているのが6人だ」
6人……正直、倒せる気がしない。
2人で6人に挑むのは無謀としか言いようがない。
トッププレイヤー相手だった尚更だ。
「倒せる気がしないよ?」
「そうだな……」
どうやら、ザンジも同じ考えだったようだ。
そういえば、気にしなかったがザンジはどのくらいの強さなのだろうか。
「ザンジ、ステータスを見せてくれないか?」
「ああ、いいぞ。」
ザンジのステータスは、こんなんだった。
ザンジ レベル3261
種族 人間
職業 重騎士2057 魔剣士1246
所属ギルド 月影
スキル
斧 1000.0
片手剣1000.0
火魔法 467.6
爆発魔法 573.9
強化魔法 1000.0
"ネーミング"
「なあ、重騎士だったら、斧推奨だろ、斧持ってないのか?」
「それがな、ナイフとか以外、全部奪われたらしい。」
なんか自分で見てないみたいだ。
「リーダーから思念伝達で送られてきた情報なんだが、本当みたいだ。」
そういえば、斧持ってたかも…
「斧あるよ?」
「本当か?」
「ありがとよ」
そして僕は斧を渡す。
僕が持った物はアサルトライフルのゲームオリジナル武器、FM15。ザンジはサンダーアクス。
「さあ、いこうぜ!」