外伝9 創造神
「待ってくれ!!」
いざ蘇生開始と言うところで誰かが質問した。
「何でしょう?」
「貴方はソードマジックの世界の神なのか、もっと違う場所の神なのかどちらなのですか」
「ソードマジックの世界の神ではありません」
待て、じゃあ何故違う世界の神が介入してきたんだ?
「では、再開しま----」
その言葉で、女神は倒れた。
と同時に一人の生徒が笑い出す。
「やった、やってやったぞ!!」
「春木、お前何をした!!」
成る程、あいつは春木と言うのか。
「何って?勿論、神を殺してやったのさ!!」
「あの神も馬鹿なもんだ!今、僕達はスキルが使えるようになっている!だから僕のスキルに殺されたのさ!!」
「何だと……!」
側に居た少年が飛び掛かる。
だが、軽々押し返された。
何故?何故序列上位のあの少年が上位では無い春木が押し返せる!?
「何故お前がそんな力を……!」
「神も生き物だ……殺せば経験値が入る」
「もう、僕に楯突ける者は居ない!君達を葬り去って僕だけが蘇生する!!」
「吸収陣!」
そう春木は叫んだが何も起こらない。
「何故だ、何故発動しない!僕が最強の筈なのに!!」
「それは君が弱いからじゃないかな」
誰だ……?
振り向けばそこには一人の長髪の少年?が居た。
「僕が創造神だよ」
「取り敢えず、眠って貰おうか」
創造神と名乗る少年が手を翳すと、その手に魔方陣が浮かび上がっていた。
「何をするんだ!!」
春木の抵抗も虚しく、少年の魔方陣から闇が溢れだしたかと思うと、春木に絡み付き春木が意識を失った。
「貴方が、創造神、なのですね」
「そう、さっきみたいなイレギュラーを止めるために来たんだ」
「取り敢えず、あいつは蘇生後過酷な異世界に放り込んでおくから安心して」
「じゃあ、蘇生するよ」




