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終末が呼んだ転移世界  作者: とも
転移編
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本編18 竜王との変遇

前にドラゴン、後ろにドラゴン。

ドラゴンが二体いる。

この世界がゲームだったときは、ドラゴンは上位存在として初心者には恐れられ、上級者達からは素材や経験値目的で狩られまくる存在である。

但し、トッププレイヤーレベルでないとソロ討伐は困難な「龍」、降臨等で出現するトッププレイヤー10人でも倒すのが困難な「神竜」「神龍」、ゲームでは実装されていないがゲーム内の設定資料で語られる「竜王」。

これらは通常のドラゴンより数倍強いと言われる。

そして目の前のドラゴン2頭はオーラを纏っている。

そしてこれは「竜王」と同じ特徴だ。

つまり、この2頭は竜王となる。

自分達では倒せない敵だ。

せめてかすり傷でも食らわせてやる!

武器を構え迎撃の姿勢をとる。

『まてまて、武器を下ろすんじゃ』

「誰だ!?」

『お主らの前に居る妾じゃよ』

『妾にゃ戦う意思はないぞ?』

なら、このドラゴンは友好的なのか。

待て、後ろの竜王は?

振り返っても誰もいない。

去っていったのか?

「ロラン、大丈夫だと思うか?」

「大丈夫だろう」

『さて、お主ら、名は何と申す』

「リクだけど」

『リク……と言うことはあの方達の同郷かの』

「ん、あの方?」

『すまぬ、妾にはそれを言う権限は無い……』

『聞きたいなら、星創竜様に聞けば良いじゃろう』

『星創竜様は世界の中心にいらっしゃる。行くなら世界のへそと言う場所のダンジョンをクリアするんじゃな、そこが世界の中心に繋がっておる』

「分かった……で、貴女の名前は?」

『妾か、ワシは無限(インフィニティ)のインフィじゃ』

「その無限(インフィニティ)と言うのは……」

『これか、これはある程度の上位存在の持っておる二つ名のようなものじゃよ』

『そうじゃ、妾が付いていっても良いぞ、妾は人化の術が使えるからの』

「なら、宜しく!」

『こちらこそじゃ』

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