本編15 レイドボス戦の裏 2
どうしてだ、どうして止められなかった……
俺はに出来る事、それはーーもう二度と、同じ事を起こさない。
俺は、仲間全員を、守る!
その為にもーー
「あいつらは絶対に殺す、ルカの仇を取る!」
『ユニークスキル"守護者"を獲得』
『効果・守る対象を認知している時、守る対象の敵への攻撃力が1,5倍、自身の防御力が2倍』
ユニークスキルか、リク達より早く手に入れたな…「守護者」か、俺の今にぴったりだ。
「掛かってこい!」
「良いだろう、精々足掻け!」
リーダー格だろう男が剣で切りかかってくる。
「ハッ!」
力を込めた一撃であろう事が解る。
だが、それも今の俺なら簡単に弾き返せる。
「何…!」
「どうだ、これが俺の力だ……」
カウンターで相手の首を切り落とす。
血がかなり吹き出ていて正直耐えられないな……
だが、もう残りは少ない。
もうすぐだ!
次の相手に斬りかかる。
だが、避けられてこの攻撃は相手の腕を切り落とすだけに終わった。
相手は体制を崩したが直ぐに立て直して斬りかかってくる。
だが、俺にはこのナイフがある。
剣とは逆の手にナイフを持ち、相手に投げる。
相手が体制を崩した隙に剣で胸を貫く。
「どうだ……」
辺りを見回すと、もう敵はいない。
「勝ったんだな……」




