外伝2 生徒集会 上
姫が去った後、俺達は配当された自分達の部屋へ向かっている。
「なあ、隼人!面白くなってきたな!」
「面白くって何だよ」
「この展開だよ、分かってないな……」
「分かりたくは無い」
頭がイカれちゃった奴も居るが大丈夫だろう。
配当された部屋に着いた。
此処は個室では無い集団の部屋だ。
装飾品からも、異世界だと理解出来るほどの部屋だ。
同室になったのは健吾。
それと始。
備え付けのベッドに寝ながら健吾が聞いてきた。
「俺達にある神様から貰った能力って何だろうな」
気になるな……
こういう時は誰かがチートで成り上がって行くのが定番だが。
「それは無いだろ、此処はゲームの世界だぜ、持っててもユニークスキルだろ」
始が割り込んでくる。
と言うか、まずソードマジックにはユニークスキルは存在しない。
ノーマル、エクストラのみが存在する。
この世界ではユニークスキルとかも有るのだろうけど。
不意にコンコン、とノックの音がした。
「はいはーい」
と健吾が扉を開けると、川崎先生がいた。
「会議室で重要な話をする、すぐ来なさい」
と言って、すぐに川崎先生は出ていってしまった。
会議室に行くと、そこには俺のクラス全員が集合していた。
「全員集まったな、ではこれからの事について話し合おう」
ああ、そう言うことか。
先生が口を開く。
「多数の生徒の証言により、ここがソードマジックの世界であることが解った」
その言葉で生徒がざわつく。
「更に、校庭に見えた魔方陣も魔法の一種、「転移魔法陣」であることが解った」
「これからの対処法としては、プレイヤーと見られる者達が居ることが解った為、そのもの達に協力してもらう事が必要だ」
さて、戻れそうになったな……




