表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末が呼んだ転移世界  作者: とも
転移編
11/42

本編10 レイドボス、現れる

ボスの撃破を終え、その帰り道。

「疲れた」

まあ、疲れるよな。

特にバリアしたりボス切り刻んだりしてたルカにとっては。

「そうだ、あのドラゴンは何だったんだ?」

「そうそう、あんなドラゴン見たこともないよ。」

カズトの質問にトーヤ君が付け加えた。

「ありゃあ、黒龍か何かだろ、状態異常の攻撃は上位の黒龍位しか持ってない」

ザンジが答える。

確かに、黒龍クラスでなければあんな化け物はいない。

「黒神竜だよ。前のイベントの"破滅と終焉の神竜"の降臨ボス」

黒神竜……

何故、降臨ボスが……

て言うか、何でルカはそんなに知っているんだ。

本来、降臨ボスはボスしかいない広いフィールドで戦う、物凄く強いモンスターを指し、設定では一体しか居ず、倒れても復活するという設定だった。

なのに、あの塔にはその黒神竜がいた。

あの男は、その様なふざけた力を持っていたのか……

因みに、モンスターには通常モンスター、通常ボス、イベントボス、降臨ボスがある。

通常モンスターはその名の通りフィールド、ダンジョンに普通に出現するモンスターを指す。

そして、希にレアモンスターも出現する。

レアモンスターは、通常モンスターの色違いみたいな物で、元のモンスターとは比べ物にならない強さを持つ。

その為、元のモンスターとも苦戦するなら、レアモンスターと戦うのは禁忌と言われる程だ。

そして、通常ボス。

これは、設定では希に出現するモンスターを束ねる王という設定だった。

出現する確率が低く、強くて召喚持ち。

設定の様に、正しく王と言えるモンスターである。

では、イベントボスとは何かというと、そのまま、イベントのボスである。

砦に居たりする、通常ボスより強い、イベントクエストで出現するボスである。

降臨ボスは、さっき話した通りだ。

ただし、全てイベントクエストのモンスターだ。

そして、レイドボスと言うものが存在する。

フィールドに出現するボスの上位と言う設定。

オンラインゲームをしている人は名前だけで分かるかもしれない。

ボスに挑み、負けたとしても与えたダメージは蓄積される。

つまり、何回も挑んでHPを減らしていくと言う訳だ。

だが、レイドボスは、尋常じゃないHPを誇り、強さも尋常じゃない。

HP1億の怪物を、殺すには、皆の協力がいる。

全プレイヤーで戦う怪物。それが、レイドボスだ。

さて、そんな話をしていたら、家に着いてしまった。

「お腹すいた……」

ニナさんが言っている。

じゃあ、ご飯にするか。

「頂きます!!」

僕は買って来たパンを頬張る。

硬い。

パンだが、硬い。

まあ、食べれるからいい。

「なあ、カズトとカイトが持っているその鞄はなんだ?」

「アイテムバックだ。どうしてか鞄に入る大きさの物だったらどれだけでも入る」

ザンジの質問で、自分がアイテムバックを持っていた事を思い出した。

よし、これからはアイテムバックで持ち運びしよう。

と、皆のご飯が終わったとき、いきなりチャイムがなった。

来訪者か。

「はーい」

ドアを開けると、ボロボロになったおとこの人がいた。

「大変だ!」

その言葉のあと、その人は気を失った。

ポーションを飲ませ、話を聞く。

「レイドボスが現れたんだ!」

「は!?レイドボス!?」

「で、そいつはどんな奴だ!?」

「ゲームとは比べ物に出来ない。町は大騒ぎだ。様子は、酷かった。とてつもなくデカイ怪物を100、いや1000人位で取り囲んで戦っている。戦場は死体だらけだ。」

それはかなり危険だな……

「まあ、行ってみるか。危険なら引き返す。」

戦闘準備をして外に出る。

そして戦場へ。

その戦場では、ドラゴンと戦う者たちの姿があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ