表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末が呼んだ転移世界  作者: とも
転移編
1/42

本編1 プロローグ

轟音が鳴り響く。

手榴弾が当たったのだろうか、敵は何もしてこない。

投げたものは超爆弾(メガグレネード)。基本ダメージ30000の高威力グレネードだ。

爆発の威力は勿論、コスト等の面から初心者には切り札、上級者には牽制と幅広く愛用される一品。

無論これを食らって生きては居ないだろう。

「えっ!?」

自分の隣を物凄い速さで大火球(ビッグファイア)が通過していった。

この魔法は巨大な火の玉を出して相手に飛ばす魔法。

火魔法の熟練度が250以上でしか使えない威力も高い万能魔法だ。

大火球(ビッグファイア)は僕に当たれば即死は免れない。

それも僕のHPが低いからなのであり、普通のレベル3000台なら耐えれるのではあるが。

そして煙が晴れて見えたのは、巨大な体躯を持つ虎のような魔物。

僕が追っていた魔物とは違う。

その魔物の側に倒れて今も消滅仕掛けている魔物を見て僕はそれが倒そうとしていた魔物であることに気付いた。

「新しい魔物か……」

奴はランドワインダー。

体は大きいが鈍足なのではない。

高い瞬発力を持ち長い爪で切り裂くというかなり厄介な魔物だ。

逃げるのもありだが僕は戦うことを選んだ。

経験値稼ぎに使える筈であろうからだ。

確か奴には銃は効きにくいはず。剣で戦った方がいいはずだ。

僕は武装メニューを開き、主武装のアサルトライフルから光剣(ライトセイバー)に持ち替える。

起動音と共にライトセイバーの刃が現れる。

まずは前足、そして後ろ足と攻撃する。光剣(ライトセイバー)のお陰で完璧に切ることができた。

そして敵のHPゲージが一気に危険領域(レッドゾーン)まで減った。が、まだ完全には倒せていない。

しかも全く動作を止められていない。

まだピンピンしているランドワインダーの回りに魔方陣が出現したかと思えば、一瞬でHPゲージが半分まで回復する。

回復系中級魔法、ヒーリングサークルだ。

すでにもう二回目が発動しており、HPは全回復されてしまっている。

さっきので分かったのは、足を攻撃しても殆ど動きを止められないと言うことだ。

なら、頭だ!

そう思った矢先、ランドワインダーが突進してくる。

思ったより早い。ギリギリ回避できるレベルだ。

突進に合わせて跳び、切り伏せる。

これで1割削った。

動作に合わせて片手剣中級技、「フラッシュストライク」の動作を初め、発動する。

突進技であるフラッシュストライクにより、剣がランドワインダーの頭を貫通する。

ランドワインダーは頭を貫かれてた後バタッと倒れHPゲージが消滅した。

それと同時に敵が死亡エフェクトと共に消える。

<「動物種」ランドワインダーの討伐に成功しました>

ログに討伐メッセージが流れる。

「よし!」

かなりの経験値が入ったと思いメニューでステータスを確認する。

レベルは20程上がっている。

だがHPも残り少なくなっていた。

そして僕はメニューのログアウトボタンを使ってログアウトする。

ヘッドホンを外しコントローラーを置いて呟く。

「はぁ・・・今日もかなりやったな・・・」

ふと時計を見ると、もう次の日になりつつある。

ゲーム機に写っているのはスフィアソールのゲーム、ソードマジック。

もう三十年は運営されているであろう人気ゲームだ。

よくある剣と魔法の世界に少しの科学的要素があると言えば良いだろう。

今となっては銃器、ロボットに兵器ともう剣と魔法の世界では無くなっているが、魔法要素が入って現実よりも酷くなっている。魔法弾の銃なんて物もある位だ。

それにレベル一万が当たり前と言うおかしなインフレの速度。

僕が始めた頃にはトップランカーもレベル一万程度だったのに今では千万を普通に越している。

「もう寝るか」

そして、僕は眠りについた。

そして、次の日の朝……

常ではない無い情景がそこにあった。


今回から転生編に入ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ