表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の行進  作者: ささきさき
西の魔女
9/12

潰した

久しぶりに会った蕪さんは、3人目の旦那さんが亡くなったあとだというのに元気だった。

昔案山子に聞いたことがあるけど、蕪さんは旦那さんが換わることが怖くないんだって。

よくわからない。

私は昔母さんが亡くなった。その時すごく悲しくて寂しくて、でも礼於がいたから頑張った。

武術はもちろん、苦手な勉強も、傾いた家のこともみんな頑張った。

学園でも回りの子に負けないように頑張っていたら、他の貴き名にいじめられ、魔女に潰された。

最初は些細ないたずらから、最後は命を狙われた。私も礼於も。

魔女に泣いてすがってもダメで、礼於を置いて逃げた。

私はひどいお姉ちゃんだ。


色々思い出しながら、蕪さんについていくと学園の中に入った。

蕪さんは色々質問するリセとトトに丁寧に説明していた。

「あそこは図書館、静かでいいとこだけど飲食禁止なの。あの食堂は量がいいのだけど長居するとよい顔されないわ。理科室の実験器具は干物を焼くのにちょうどいいの。」

なにかちがう。

どんどん進むと魔女の塔に着く。

不思議と誰も出てこない、邪魔をしない。

「姉さん何で誰もいないの。」

案山子が私の疑問を聞いた。

今は塔の最上階、魔女の部屋の前。

「あら、だってねえ奥様が静かにあんたたちを案内しなさいて、言われたから。みんなこそこそしてるのよ。」

扉の前で蕪さんが姿勢を正して言う。

「畠野案山子様、獅子頭玲於那様、壱様。そして魔女様。どうぞお入りくださいませ。」

部屋の中には西の魔女と礼於がいた。


「会いたかったよ、玲於那ちゃん。」

礼於が笑顔で言う。

その礼於の頬を西の魔女が叩く。

「レオいけない子ね。私より先にお客様に話しかけてはダメよ。」

西の魔女は叩いた頬を撫でながら話す。

わたくしのペットが失礼しました。まだ幼いのでよくわからないのよ。許してね。」

あの女は何て言った。

「玲於那さん。」

案山子の声で少し落ち着く。

西の魔女。

銀の髪に紫色の目、色気が漂う二十代くらいの女。

「ご主人様ごめんなさい。」

礼於は何て言った。

私は床を強く蹴っていた。

「貴様、礼於に何をした。」

私はほえていた。

「玲於那ちゃん、ダメだよ。」

西の魔女の首を捕らえる前に、私は礼於に制圧された。

私が礼於に教えた技で。

また私は泣きじゃくった。

西の魔女が笑う。

「いい光景ね、前にも見たわ。」

「はい、いい技ですね。伸ばされた腕を取り肩を綺麗にきめています。」

「リセ冷静冷製スープー。トトのキメ顔をはどこをきめるのかな。」

「トトの顔ってどこ。」

「リセ冷静冷製スープー。トトここ顔よ。」

涙が止まった。

「あなた何なの。」

西の魔女がリセに聞く。

「ナイスで素敵なリセとトトだよ。」

「あなたを食べます。」

礼於が私を離しリセとトトに対峙した。

軽く腰を落とす構えを取る礼於。

リセがスキップした、ように見えた。

リセは礼於の膝に左足をかけ、勢いよくの右の膝頭を礼於のあごに叩きつける。

リセがもう一度スキップした、ように見えた。

リセの体が軽く浮き上がり、空中で床と平行になり、西の魔女の顔に靴底をぶちこんだ。

倒れた西の魔女に肘をさらに落とし、腕を取って決めた。

「ウウウウ、ワン、ツウウウ、すりいい。カンカンカンカン。」

トトの唱える呪文は何か魔女に止めを刺すものなのかな。

案山子が西の魔女に近づき見ている。

どうやら西の魔女は死んだらしい。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ