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「機動戦士ガンダム」について その11


「…実際問題、ザンボット3のラストなんぞ、落ち込んじまってどうにもならん」


「何だよそれは」


「ただ、新鮮ではある。「実は正義は正義ではなく、悪は悪ではなかったのではないか!?」ってな価値の転倒を起こせば」


「新鮮ねえ」


「大衆が求めるのは常に新規なものだ」


「格言か?」


「そうさ。異端なものは異端であるというだけである種の耳目は引きつける。快感につながるかどうかは分からんが。ただ、マイナス方向の快感娯楽ってのもあるから、さじ加減が一致したならばヒットする可能性はあるわな」


「マイナス方向の快感娯楽って何だよ」


「代表的なのが「お化け屋敷」やら「ホラー・スプラッタ映画」になるわな」


「あー」


「どうして好き好んで人がゾンビに惨殺される様子を見なきゃならんのだ。これは人間が異常なものや危機感を感じざるを得ない状況に於いて分泌する脳内物質が、逆にある種の快感をもたらす作用があるので、それに期待する娯楽なんだがね」


「なんで気持ち良くなるんだよ。おかしいだろ生物として」


「別におかしくない。リラックスして最前の行動を取らないと生き残れないからな。まさか人間どもがそこだけ利用して娯楽作っちまうなんて神様は予想してなかったんだろ」


「はあ」


「廃墟やらがどことなく魅力的に見えたり、何もかも全部ぶっ壊れてしまう映画のもたらす絶望的な快感って確かにあるからな。「破滅願望」みたいな」


「む~ん」


「ただこれはあくまでも例外だと思う。イレギュラー。時代がたまたま合致しただけ。基本は娯楽エンタテインメントだよ」


「…」


「ぶっちゃけ意欲的な試みを続けてみたスーパーロボットものってラストに恵まれないことは少なくないんだ。当のガンダムもそうだが、闘将ダイモスしかり、伝説巨神イデオンしかり、宇宙戦士バルディオスしかり…」


「…なんかキナ臭くなってきたぞ。当時はスーパーロボット全盛じゃなくてスーパーロボットって行き詰ってたのか?」


「ガンダムの人気が爆発するのは再放送やら劇場公開時期だし、それらはイデオンやバルディオスの放送時期と細かく重複したりしてる。だからどれがどうとは言い切れん。イデオンがスーパーロボットなのかリアルロボットなのかの定義なんて血の雨が降りそうで怖いわい」


「まあ、胸部分からぽろっとミニブラックホールが出て来る巨大マシンがリアルとは言えんわな」


「最後は(自主規制)だしな。とにかく話を戻す。一応「勧善懲悪」とは何なのかの説明は出来たと思う。ではもう一度繰り返そう」


******

スーパーロボットの定義


・血縁者(大抵は直系尊属)の作った巨大ロボットを子供が操る

・勧善懲悪

・敵は異文明・異星人などの「非・人間種族」(とはいっても日本語を話す)

・何故か日本だけ襲ってくる。もしくは主人公たちの行動範囲内で暴れる

・気合と根性、友情で勝利を掴む



リアルロボットの定義


・主役ロボットは工業製品であり、個人の発明家などによるものではなく企業や国家規模の団体による

・正義・悪の定義が必ずしも明確ではない

・敵は人間種族

・敵方にも意図があって行動している

・主人公たちは時には権謀術数、政治の駆け引きに振り回される


******


「リアルロボットの始祖と言う割には実は「ガンダム」って「パパが作ったロボット」ではあるんだよな」


「といってもたった一人のマッドサイエンティストが秘密基地にこもって作った訳じゃない」


「まあな。回り道したが「ガンダム=スーパーロボット説」に戻る。ここでの本質は「実はスーパーロボットだった」事にある訳ではない」


「ほう」


「何度も言うが、それによって“結果として”面白くなってるかどうかが問題であって、リアルなのかスーパーなのかなんぞ本当にどうでもいい」


「でも、思い付きで「ガンダムヨーヨー」が出て来るアニメはガキ以外にはつまらんぜ。物心つくころには馬鹿馬鹿しさが勝る」


「それは『だからスーパー展開は駄目だ』って言ってるんだな?」


「まあ…そうだ」


「それこそディティールの問題だ。要は一見して「馬鹿馬鹿しい」風に見えなければいい。その装いに使うのが「リアルっぽさ」という意匠だったって訳だ」


「リアルっぽさねえ」


「リアルであればあるほどヒットするんだったら「ガンダム」の前に「アニメンタリー決断」が史上空前の大ヒットになってないとおかしいだろうが」


「どんだけマニアなんだよ」


「だからここオタク部だっちゅーに。とにかく『バカバカしく感じる』のが駄目なら巧妙に回避すればいい。はっきり言うがな、ガンダムには「ガンダムハンマー」だの「ビームジャベリン」だのスレスレの兵器が沢山出て来るぞ。劇場版でオミットされた「Gアーマー」なんて登場の仕方のご都合主義ぶり含めれば「ガンダムヨーヨー」と同じ系統だ」


「…まあ、そういうところはあるが…」


「オレはミリオタじゃないが、現実との対比で言えばガンダムとマジンガーZにそれほどの差はあるまい。どっちも現実から大きく乖離してる点においては似たようなもんだって」


「それを言ったらリアル路線の否定だろうが」


「無意味だなんて言ってない。要はリアル路線を持ち込むことで、展開に『適度な引き締め効果を生む』ってことさ。これが素晴らしかった」


「例えばどんな」


「ガンダムは…これはスーパーロボットでは確かにありえんと言い切れるが…異常なくらい「兵站ロジスティックス」にこだわったアニメだ」


兵站へいたんか…」


「例えばシャアの艦が敢えて補給艦を受け入れるスキを衝いて攻撃する回がある」


「ああ。あったな」


「ありとあらゆるスーパーロボットアニメを全部観た訳じゃないが、少なくとも「燃料・弾薬・食糧」の補給の大事さを描写したアニメはそうはあるまい。しかも敵の視点から」


「ねーよ」


「シャアが補給船のパプアを「あのポンコツ」呼ばわりしてる当たりの生活感やら、型落ちの旧型ザクが補給任務でコキ使われてるあたりのディティールは下手すると以降のリアルロボットアニメにすら見られないだろうな」


「量産型に続いて旧型ってのはしびれたよなあ」


「ホワイトベースもしょっちゅうマチルダさんの補給を受けているが、中でも「塩」を補給しに湖に立ち寄る回なんかもあったりするのが凄い」


「湖って淡水じゃねえの?」


「塩の湖なんだろ。死海みたいな。とにかく確かにリアルの水準の立ち位置のレベルが全く違うことは間違いない。劇中で登場人物の入浴・排せつシーンが無いのと同じで、この手の描写は拘ろうと思えば無限に煩雑になる。それを「作劇上最も効果的に」使ってのけたんだから脱帽だね」


「…それってリアルなのが評価になってないか?リアルであることと面白さは関係ないって言ったよな」


「要するに『ご都合主義にならない』ための工夫が「リアルさ」なんだって。もう一度繰り返すが「リアルさ」は「面白さ」のための小道具に過ぎず、面白さに繋がるんならリアルでなくても全く構わないわけだ」


「?でもあんまりリアルじゃないとシラケるぞ」


「オレに言わせればリアル過ぎてもシラケる。というか一番大事な爽快感、痛快さが無くなる。一番気持ち良く描写してこそだろ」


「具体例を挙げてくれ具体例を」


「現状に於いては『(リアルじゃないのに)リアルっぽく見える』ことが最前の価値であり、しかもそれが「爽快さ・痛快さ」に繋がるならば最善だ」


「だから」


「例えばガンダムは少なくともザクマシンガン程度では傷一つ負わないほど装甲が硬い」


「そうだな」


「リアルさなんぞ欠片かけらも無いが、驚いてるザクパイロットの狼狽ぶりの気持ち良さったらない」


「はあ、そういう具合か」


「そういうこと。普通に考えればジオンだって同じ人類で、連邦の一部だった。そこまで圧倒的なテクノロジー差があるとは思えん。これが「ガンダム=スーパーロボット説」の所以ゆえんだ。「マッドサイエンティストの発見した未知の〇〇素材」じゃなくて、ルナ・チタニウム(後のガンダリウム合金)だ!と言い換えてるだけなんだが、科学的に聞こえんことも無いから馬鹿馬鹿しさが相当に減殺される」


「なるほどねえ」


「「ええい!連邦のモビルスーツは化け物か!」とか、初めてビームライフルでザクを一撃で仕留めた時のシャアのリアクションとかもおアドレナリン出まくりだ。これを追体験したいからガンダムを何度も観るんだよ。リアルだからなんかじゃない!人類が絶滅する斬新な展開だからでも、鬱展開だからでもないんだよ!面白くて痛快だからだ!」


「落ち着けよ」


「結局のところ、「機動戦士ガンダム」は今もって第一作目が一番面白い。悲劇なのは作っている側もどうしてこんなに面白くなったのかの分析が十分でないところだ」


「また分析かよ」


「だってZZで自ら殺さずの誓いやっちゃうんだからさあ」


「そんな話だったっけ」


「ZZは一言で言えば『妹探して珍道中』アニメだ」


「…」


「アーガマの乗組員は極端に少ないし、何しろパイロットがあいつらだよ?ジュドー、エル、モンド、ビーチャ、イーノ、ルーとかだ。軍人じゃなくても、兵隊・パイロットって風情じゃない。いいとこアホ大学生サークルだ。後に劇場版でえらいことになるアクシズ戦もメガ粒子砲一発で完全決着。なんじゃこりゃ」


「まあ…能天気なのは認めるが」


「アニメ史に残るキャラクターである、エルピー・プルを生んだ功績はあるんだが後半になると一転してシリアス路線。人もバンバン死ぬし、洗脳されたりと悲惨な最期が連続。かと思うと最終回直前に至ってすら『女装侵入ミッション』とかやってんだからどうにもチグハグだ」


「む~」


「さっき「一番面白いのは勧善懲悪」と言ったが、実はもう一つ路線がある」


「何だよ」


「ぶっちゃけこの現象には名前がついてない」


「は?」


「概念ってのは登場した直後には名前が無いんだよ。「うまみ」みたいなもんで、他に表現の仕様が無い」


「何を言ってんだ?」


「勧善懲悪みたいに現象に名前があればいいんだが」


「だから何を言ってんだって」


「仕方が無いから仮に『びっくり解説現象(仮称)』とでも呼んどくが、とにかく一番気持ちがいいのは、余りにも物凄いもんで周囲の人間がビックリしてるのを観ることだ」


「???」


「お前、『ガラスの仮面』読んだことは?」


「大好きだよ。出てるところまでは全部読んでる」


「一番好きな展開とかは?」


「う~ん、そうだなあ。沢山あるけど…姫川亜弓が乙部のりえに復讐するところかな」


「いいね!確かにあそこもいい。だがオレが一番好きなのは「ふたりの王女」のオーディションだ」


「つか、読んでないこのコラムの読者を置いてけぼりにしてるぞ」


「要点が伝わればいいんだよ。要するに「アドリブ創作をやれ」みたいなムチャぶりをされたオーディション参加者が苦心惨憺して失敗したりあれこれ苦労しているところで、主人公の北島マヤがあっけなく成功させるわけだ」


「そうだったな」


「この時点で他の参加者は心が折れかけてるんだが、この状況下でマヤが更にもう一回成功させる」


「そうそう」


「余りのレベルの違いに他の参加者が崩壊寸前になってるところで、何とマヤがもう一度手を上げる!」


「いや、あんときは読んでてリアルに「なにい!」とかキャプテン翼状態になったよ」


「それでいて「こんなんだったらあと何回でも出来ます」とケロッとしてるマヤなんだけど、周囲の人間は青ざめるやらドン引きするやらで大変なことになってる訳だ」


「いや~懐かしいなあ」


「ガラスの仮面もうるさ型の評論家先生たちがこれでもかとばかり分析し倒してるからオレみたいなのはお呼びじゃないんだが、一つ言えることがある」


「何だよ」


「要するにこの漫画は、マヤの余りの凄さに周囲の人間がひたすら驚いたりびっくりしたり解説したりすることを延々繰り返してる漫画なわけだ」


「…知らんぞそんな適当なこと言って」


「適当なもんか。実はある意味においてマヤは最初から天才だから、確かに練習も努力も役作りもしてるが、それよりも何よりも才能であらゆる敵をねじ伏せていく。一見すると苦戦することもあるみたいに見えるが、実際は対戦相手(?)よりも役そのものに没頭してるから、最大のライバルってことになってる亜弓すら置きっ放しなんだよ」


「まあ、確かにそういうところはあるわな」


「なので実はマヤってあんまり感情移入できるキャラじゃないんだ。主人公なのにな。まあ、シャーロック・ホームズも主人公だがあんまり感情移入できんだろ?そういうキャラなんだよ」


「うう」


「だからじわじわと「一般人代表(!)」ってことで姫川亜弓の方に人気そのものはかなり移っちゃうと言うことになったりもしてる」


「はあ」


「だが、とにもかくにも我々読者としてはマヤの余りの物凄さに「恐ろしい子!」とか言いつつびっくり解説してる人たちを観察して溜飲を下げまくってる訳だ。これはある意味無敵のガンダムにうろたえるジオン兵やシャアを観察してるのと同じ態度と言える」


「史上最強クラスの論理のアクロバットを観たぞ」


「そうかね?機動戦士ガンダムの面白さの根源解説にこれほど相応ふさわしいたとえ話は無いと思うけどなあ」


「ガンダムの面白さがリアルさでもスーパーロボットでもなくて「びっくり解説現象(仮称)」とやらにあるだと?」


「ああ。確信を持ってる。この現象は「リアルに戦場…戦況を描写しよう」と思うならば、ごくごく限られたタイミングでしか発動しない。はっきり言って「ガンダム」の後半にはもう尽きてたと思う」


「はぁ!?」


「だって、ガンダムって結局のところ試作機にしか過ぎない。数え方にもよるが、ガンダムがア・バオア・クーで撃破した敵機は確認出来るだけで27機らしい。これで戦場に決定的な影響があったとは思えん」


「いや、そりゃそうだけど…」


「ソロモンを落としたのだって、ジムとボールの「数の論理」と「威力は少ないけどとにかく当たりやすい」のが売りのダサさも極まれりの「ビーム・スプレーガン」だ。決してビグ・ザムじゃなかった。「戦いは数」の言葉通りに沈んでったし、ガンダム一機なんかじゃない」


「むぅ…」


「「ガンダム」のテレビアニメが1年戦争の最後の3か月しか描いていないのは有名だが、結局連邦軍が勝ったのは奇襲攻撃に耐えきった連邦軍が本来の物量で押し返しただけで、ぶっちゃけにぶっちゃけてガンダムやホワイトベースがいなくても普通に勝っただろうな」


「いや、マ・クベの水爆でレビル将軍が死んでたら大変だったぞ」


「そのレビル将軍はソーラ・レイで殉職するが普通に戦争は終わってる。ルーズベルトだって第二次世界大戦の真っ最中に死んでるが問題無く連合国は勝ってる」


「…」


「戦況を大きくすればするほど、一パイロットでしかない主人公の比率は小さくならざるを得ない。「リアルロボット」とやらは「量産機」が跋扈する近代総力戦を描きたいんだろ?決してスーパーパイロットが単騎で全ての戦況をひっくり返すオカルト描きたいんじゃないんだよな?」


「…まあ」


「本当の本当に戦況を描きたいならむしろレビル将軍みたいなトップの軍人が主人公でないと。でもそんな「ロボットアニメ」なんぞ観たくないだろ」


「いやそれは」


「かといって総大将が最前線にのこのこ出て来る「AGE」みたいなマヌケなアニメは観たくない。この後の話に譲るが、「太陽の牙 ダグラム」なんぞ、余りにもリアルに戦争を描写しようとして政治劇になりすぎ、遂には主役メカがあんまり出てこなくなるという事態になった」


「…り、リアルとは…」


「有名な『超時空要塞マクロス』なんか、余りにも戦場が巨大なもんだから、主人公の一兵卒なんぞしけこんで女といちゃいちゃしてやがる。それでも戦況に影響ないんだからどうなんだ」


「えーと…」


「逆説的になるかもしれんが、「リアル」ロボットであればあるほど、ロボット一機で戦況が変わったりしないんだよ」


「…ちょっと待ってくれ。それじゃ「リアルロボット路線が面白い!」という思い込みは全て幻想だったってことを言いたいのか!?」


「…まあ、結論としてはそういうことになる」


「そんな馬鹿な!80年代を席巻した一大潮流だぞ!」


「その潮流とやらがどうして90年代には絶滅危惧種になってんだよ」


「…」


「あれこれやってみたが、結局上手く行かなかったんだろ?」


「いや、ボトムズとかパトレイバーとか」


「ボトムズは確かに凄いね。ある意味「リアルロボット」の極北だ。何しろ主人公メカですら確定せずその場でバンバン乗り捨てる即物的な展開。ただね、それこそボトムズ…最底辺の一平卒じゃねえか。いくらキリコがPSだろうがなんだろうが、辺境の戦場を這いずり回ってるに過ぎん」


「そらそうだが…」


「結局、そのキリコが戦況…というか世の中に大きな影響を与えるには「オカルト」に走るしかなかった。ワイズマンの一連の下りを解説する必要はないよな?」


「む…」


「あれって「リアル」なのかね?あのオカルト展開が。まあ、その後「メロウリンク」とか「ベルゼルガ」とか、スピンオフ外伝なんかは本当に戦場のみのニッチな作風狙いになって行く訳だが」


「じゃ、じゃあパトレイバーは」


「あれは確かにありだな。たった一機のメカが世の中を救うには「クーデター」の最前線ってのはなるほど説得力がある。ただ」


「…ただ?」


「旧OAV5・6巻にしても劇場版2にしても、…これは明確に監督の趣味だが…活躍してるのはパイロットでもバックアップでもなくておっさんだ。あの半ば哲学的な語りがメインであって、ロボットアクションはオマケ以下にしか感じなかったなあ」


「でも面白いだろうが!」


「うん。パトレイバーの劇場版なら全年齢に問題無く薦められる。若干論理は入り組んでるが大丈夫だろ。普通の映画として面白い。「理想的なリアルロボットアニメ」ってことで言えばもう一つ重要な作品がある」


「お前から言い出すとはな。何だよ」


「『コードギアス 反逆のルルーシュ』だ」


「…ナイトメア・フレームの事を言ってんのか?まあ、確かにリアルだが」


「それだけじゃない。主人公のルルーシュはパイロットという現場の戦術タクティクスを練る指揮官でありながら、同時に「テロの首謀者」で「政治家」として戦略ストラテジーを駆使する立場でもある」


「…そうだな」


「たった一人のロボットパイロットが正に一国を変革すると言う意味においては正に理想的な「リアルロボットアニメ」だろう」


「…でも、あれこそオカルトだ。見るだけで人を思い通りに出来る能力あっての話だぞ」


「オカルトであることそのものは問題じゃない。オカルトであるが故にご都合主義になってるかどうかが問題にされるべきで、個人的にはボトムズのラストは良く分からんかった。だが確かにギアス能力の付与そのものは超自然的かも知れないが、こと運用に関しては一切のご都合主義が無い。恐ろしく厳密な条件と手順で運用される」


「確かに」


「ある種の「びっくり解説現象(仮称)」も堪能できるし、ある意味もっとも時代に適応進化を遂げた「リアルロボットもの」がここにあると思ったね」


「ふーん。ならお前の理想の「リアルロボットもの」ってのは「コードギアス」ってことでいいんだな?」


「まあそういうことだ。この後のアニメ界を襲った停滞現象を次に解説しよう」


「へいへい」



スーパーロボットの定義


・血縁者(大抵は直系尊属)の作った巨大ロボットを子供が操る

・勧善懲悪

・敵は異文明・異星人などの「非・人間種族」(とはいっても日本語を話す)

・何故か日本だけ襲ってくる。もしくは主人公たちの行動範囲内で暴れる

・気合と根性、友情で勝利を掴む



リアルロボットの定義


・主役ロボットは工業製品であり、個人の発明家などによるものではなく企業や国家規模の団体による

・正義・悪の定義が必ずしも明確ではない

・敵は人間種族

・敵方にも意図があって行動している

・主人公たちは時には権謀術数、政治の駆け引きに振り回される



1979年

1月7日 - 『赤毛のアン』放映開始

2月3日 - 『ゼンダマン(タイムボカンシリーズ)』放映開始

4月2日 - 『ドラえもん』(第2作1期)放映開始。(今シリーズに関しては2005年3月15日に放送終了)

4月4日 - 『ザ☆ウルトラマン』放映開始

4月7日 - 『機動戦士ガンダム』放映開始

10月10日 - 『ベルサイユのばら』放映開始

12月15日 - 映画『ルパン三世 カリオストロの城』(宮崎駿監督)公開


マジンガーZ1972年(昭和47年)12月3日から1974年(昭和49年)9月1日

グレートマジンガー1974年(昭和49年)9月8日~1975年(昭和50年)9月28日

UFOロボグレンダイザー1975年(昭和50)10.5~1977年(昭和52年)2.27

ゲッターロボ1974年(昭和49年)4月4日~1975年(昭和50年)5月8日

ゲッターロボG1975年(昭和50年)5月15日~1976年(昭和51年)3月25日

勇者ライディーン1975年(昭和50年)4月4日~1976年(昭和51年)3月26日

鋼鉄ジーグ1975年(昭和50年)10月5日から1976年(昭和51年)8月29日

マグネロボ ガ・キーン1976(昭和51)9月5日~1977年(昭和52年)6月26日

超人戦隊バラタック1977(昭和52)7月3日から1978年(昭和53年)3月27日

宇宙の騎士テッカマン1975年7月2日から同年12月24日まで

大空魔竜ガイキング1976(昭和51)4月1日から1977年(昭和52年)1月27日

ゴワッパー5 ゴーダム1976年4月4日から同年12月26日まで身長30.0m

超電磁ロボ コン・バトラーV 1976(昭和51)4.17~1977(昭和52)5月28日

超電磁マシーンボルテスV1977(昭和52)6月4日から1978(昭和53)3月25日

闘将ダイモス1978年(昭和53)4月1日から1979年(昭和54)1月27日

グロイザーX1976年(昭和51年)7月1日から1977年(昭和52年)3月31日まで

ブロッカー軍団IVマシーンブラスター1976(昭和51)7.5~1977(昭和52)3.28

UFO戦士ダイアポロン1976年(昭和51年)4月6日から同年9月28日まで

惑星ロボ ダンガードA1977(昭和52)3月6日から1978(昭和53)3月26日

合身戦隊メカンダーロボ1977(昭和52)3月3日から同年12月29日

超合体魔術ロボ ギンガイザー1977(昭和52)4月9日から同年10月22日まで


無敵超人ザンボット3 1977(昭和52)10月8日から1978(昭和53)3月25日

無敵鋼人ダイターン31978(昭和53)6月3日から1979(昭和54)3月31日まで


宇宙魔神ダイケンゴー1978(昭和53)7月28日から1979(昭和54)2月15日


機動戦士ガンダム1979(昭和54)4月7日から1980(昭和55)1月26日


未来ロボダルタニアス1979(昭和54)3月21日から1980(昭和55)3月5日

闘士ゴーディアン1979(昭和54)10月7日から1981(昭和56)2月22日

太陽の使者 鉄人28号1980(昭和55)10月3日から1981(昭和56)9月25日

逆転イッパツマン1982年2月13日から1983年3月26日まで


伝説巨神イデオン1980年(昭和55年)5月8日から1981年(昭和56年)1月30日

無敵ロボトライダーG7 1980(昭和55)2月2日から1981(昭和56)1月24日

宇宙戦士バルディオス1980(昭和55)6月30日から1981(昭和56)1月25日

宇宙大帝ゴッドシグマ1980(昭和55)3月19日から1981(昭和56)3月25日

百獣王ゴライオン1981(昭和56)3月4日から1982(昭和57)2月24日

六神合体ゴッドマーズ1981(昭和56)10月2日から1982(昭和57)12月24日

戦国魔神ゴーショーグン1981年(昭和56年)7月3日から同年12月28日

最強ロボ ダイオージャ1981(昭和56)1月31日から1982(昭和57)1月30日

銀河旋風ブライガー1981(昭和56)10月6日から1982(昭和57)6月25日

銀河烈風バクシンガー1982(昭和57)7月6日から1983(昭和58)3月29日

銀河疾風サスライガー1983(昭和58)4月5日から1984(昭和59)1月31日

太陽の牙ダグラム1981(昭和56)10月23日から1983(昭和58)3月25日

超時空要塞マクロス1982年10月3日から1983年6月26日

超時空世紀オーガス1983年7月3日から1984年4月8日まで

超時空騎団サザンクロス1984年4月15日から同年9月30日まで

機甲艦隊ダイラガーXV 1982(昭和57)3月3日から1983(昭和58)3月23日

戦闘メカ ザブングル1982(昭和57)2月6日から1983(昭和58)1月29日

魔境伝説アクロバンチ1982年(昭和57年)5月5日から同年12月24日

装甲騎兵ボトムズ1983年(昭和58年)4月1日から1984年(昭和59年)3月23日

特装機兵ドルバック1983年10月7日から1984年6月22日まで

聖戦士ダンバイン1983年(昭和58年)2月5日から1984年(昭和59年)1月21日

機甲創世記モスピーダ1983年10月2日から1984年3月25日全長:2,050mm

銀河漂流バイファム1983年10月21日から1984年9月8日まで

亜空大作戦スラングル1983年1月24日から1984年1月27日まで

光速電神アルベガス1983(昭和58)3月30日から1984(昭和59)2月8日


鉄腕アトム(テレビシリーズ 1963年-1966年)- 脚本・演出

海のトリトン(テレビシリーズ 1972年)- 総監督・脚本

勇者ライディーン(テレビシリーズ 1975年-1976年)- チーフ・ディレクター(前半のみ)・演出・絵コンテ

ラ・セーヌの星(テレビシリーズ 1975年)- 監督(後半のみ)

無敵超人ザンボット3(テレビシリーズ 1977年-1978年)- 原作・総監督

無敵鋼人ダイターン3(テレビシリーズ 1978年-1979年)- 原作・総監督

機動戦士ガンダム(テレビシリーズ 1979年-1980年)- 原作・総監督

伝説巨神イデオン(テレビシリーズ 1980年-1981年)- 原作・総監督

戦闘メカ ザブングル(テレビシリーズ 1982年-1983年)- 原作・監督

聖戦士ダンバイン(テレビシリーズ 1983年-1984年)- 原作・総監督

重戦機エルガイム(テレビシリーズ 1984年-1985年)- 原作・総監督

機動戦士Ζガンダム(テレビシリーズ 1985年-1986年)- 原作・総監督

機動戦士ガンダムΖΖ(テレビシリーズ 1986年-1987年)- 原作・総監督

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(劇場用作品 1988年)- 原案・原作・総監督・脚本

機動戦士ガンダムF91(劇場用作品 1991年)- 原作・監督・脚本

機動戦士Vガンダム(テレビシリーズ 1993年-1994年)- 原作・総監督

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