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ゲーム編04 ボードゲームについて 4


『シェフィ』 2/5点


「…また低いな」


「全く無い訳じゃないが珍しい「一人用アナログゲーム」だ。トランプのピラミッドとかああいうのをイメージすればいいのかと思ったんだがとにかくバリバリのゲーマーズゲームなんだこれが」


「へえ」


「細かい解説は避けるが、論理の穴を使った超絶アクロバットの連続を当たり前みたいに要求される。とてもじゃないが中毒性があるなんて状態になんかならんわ」


「お前が下手だからじゃ?」


「真面目に答えるが、下手なら下手なりにクリアくらいは簡単に出来ないと。上手い人間はスコアアタックだの勝手に楽しむんだから」


「そんなに難しいのか」


「初心者は10回やって10回クリア出来ない。オススメは出来ん」




『Once upon a time』 *5/5点


「厳密に言って「ゲーム」と言えるかどうかすら怪しい」


「なんじゃそりゃ」


「要するに連想ゲームの物語版で、手札のカードを使い切って勝手に物語を紡いで行く訳だ」


「面白そうじゃないか」


「ハッキリ言ってムチャクチャ面白い。適当に考えた設定が思いもよらぬ大河ストーリーになっていく有様は感動的なんてもんじゃない。およそこのゲームでしか味わえないめくるめく快感だ」


「へー」


「並行輸入で4,000円なりを支払った上に和訳を張り付けたりする苦労が必要な代物だったが遂に日本語版も発売されたし、今がチャンスではある」


「…何か奥歯に物が挟まったみたいだが?」


「とにかく猛烈にプレイヤーを選ぶんだ。適正が無いと全くゲームにならん」


「ルールもぼんやりだしな」


「*マークは合うんなら、という条件付きだ。でも本当にオススメ。気の合った仲間と共に」




『ニムト』 2/5点


「低いな。多人数ゲームの定番って聞いたぞ」


「うん…そんなはずが無いと思って何度も試したんだけど、どうしても面白くないんだよ…」


「そんなに悩まんでも」


「ぶっちゃけ「数を置いて行く論理」って意外に分かりにくいわけよ」


「ふんふん」


「ハッキリ言うけど、このゲームでせめぎ合いあがあるのって、6枚目になるか?ならないかの置くターン、直接関係ありそうなプレイヤーだけな訳じゃん?」


「いや、そういうゲームだろ」


「4人なら4人、5人が一斉に盛り上がるってことが無いんだよ。そもそも初見プレイヤーだと盤面のどこでせめぎ合ってんのかもよく分からんだろう」


「そんなもんかね」


「初心者向けなんて言われてるが…ルール説明の途中で余りにも空気が悪くなって撤退したりする」


「…こらえ性無さすぎだ」


「どっちにしても、そんなに面白いとはとても思えない。まあ、アナログゲームそのものが新鮮なコミュニティで、若いのばかりだったら持ち上げられるのかもしれんな」




『HALLIGALLI』 4/5点


「これは面白い」


「へえ」


「各プレイヤーが目の前にカードを重ねていき、場全体で同じ果物が5つになった瞬間にベルを鳴らす!それだけなんだけど、このルールを理解できない人間は流石におらんからね」


「そうなのか」


「1フェイズが物凄く短く、1勝負全体としても長くない。1回誰かがベルを鳴らす度に大騒ぎになる。パーティゲームの理想の形だね」


「そうなんだ」


「難点を言えば4人より多い人数は厳しいことと、これまた素質と慣れがかなり大きいってこと。おいらみたいに動体視力が全く無い人間ですら不慣れな子供に圧勝することもあるからな。欠点らしい欠点はそれくらいかなあ」





『ジャングルスピード』 1/5点


「やってることは「HALLIGALLI」とほぼ同じなんだが、まず3人以下ではマークの一致がまず起こらない位の頻度なんだ」


「マークの数が少ないのか」


「逆だ。多すぎなんだよ。あと、一致したプレイヤー同士のみがポールを取り合う論理も良く分からんし、数々のイベントカードが進行を阻害する。アレンジ次第でこんなに違うっていい例だ。主に悪い方向に」


「ヒドい言い方だな」


「イベントカードが連鎖した時の処理とか、お手付き供託とか本当に煩雑でこの手の反射神経系ゲームとして雑味が強すぎる。これなら圧倒的に「HALLIGALLI」の方が上だ」




『はげたかのえじき』 4/5点


「これはマストバイだね」


「競りゲームだよな?」


「『数のじゃんけん』とも言われるそれで、お互いに有限のカードを出し合って大きな数を取り合い、小さなカードを押し付け合う」


「単純そうだな」


「実際単純だ。バッティングシステムのお蔭でかなりダイナミックにドラマが生まれる。何と言ってもいいのは「答え合わせ」からの「わっ!という盛り上がり」が合計15回も連続して味わえることだ」


「へー」


「競りゲームって、お互いに同じチップから競りを開始することがほとんどだから結構じりじりするんだよ。しかしこれなら迷う余地が無い。つーか迷っても仕方が無いからパンパン出して行ける」


「ほー」


「そりゃ奥は深くないし、一人で8、9、10なんて獲得したプレイヤーがいたら残りは消化試合だ。でも1試合も短いしオススメだね」


「大絶賛だな」


「本当に数字を書いたカードが入ってるだけのシンプルさは凄い。センスの無いデザイナーだと「このカードを出せば即勝ち」みたいな特殊効果カードを混ぜたりするんだろうが、そういうのが無いのがいいね。それに…」


「それに何だよ」


「恐らくだが、初見で非ゲーマーが理解できる複雑なルールの限界点は多分このくらいだろ」


「そんな…」


「いや、おおむね間違ってないね。ぶっちゃけパーティゲームに勝敗なんぞ本当にどうでもいい。「ニムト」の複雑さは限界突破してるみたいだ。ともあれオススメ」




『ドッカーン!』 4/5点


「何これ?」


「ドイツ語名「KABOOON!」。時間制限で積み木を積み上げつつ、残りのプレイヤーがシーソー台からサイコロを打ち出して打ち崩す。所謂いわゆる「フィジカル系」のゲームだ」


「ああ、パズル的なルールじゃなくて物理的に遊ぶ系だな。ジェンガみたいな」


「そうそう。馬鹿馬鹿しいが白熱する。正直これも人を選ぶと思う。子供ならいいか?と思うと案外そうでも無かったりする」


「その割には点数が高いが」


「盛り上がる時には盛り上がる系なんでな。奥深さは無いし、厳密な点数ルールとかよりもその場のノリの方が楽しい」


「子供って案外フィジカル系はすぐに飽きるって聞いたことがあるぞ」


「年齢にもよるだろ。ぶっちゃけ対戦相手に恵まれて無いこともあって、このゲームだけを目一杯楽しんだ思い出は無いんだけど、ポテンシャルはかなりのものを感じるんでオマケ気味の点数。木製コマの手触りとかオモチャとしてもいい」


「ふーん」


「これまた入手困難だから、お金に余裕があって見かけたならゲットを薦める。親戚の子供たちが集まる機会を逃すな!」




『コロレット』 4/5点


「すまん。俺は聞いたことが無い」


「そうか?結構著名だと思うぞ。場にカードを並べるか、採るかを繰り返して点数を競う」


「そう聞くと余り面白そうじゃないな」


「そうでもない。特定の色を集めたいのに妨害されたり、妨害したりの駆け引きは結構熱いぞ。2人用にナチュラルに対応しているのもいい」


「ふーん」


「こういうゲーム遊ぶとゲームってコンポーネントじゃなくてルールのアイデア提案なんだなとしみじみ感じるね」


「そんなもんかね」


「4点ついてたら勝って損なしと請け負えるが、一応動画とか観て確かめてほしい。とにかくプレイ感覚が軽いし、割合思ったことが出来るんでその点ストレスを感じないと思う」


「思ったことが出来る?」


「ボードゲームって、目の前のボードとコマなんかのリソースを使って「ああしたい、こうしたい」と思わせてくれてもそれの6~7割くらいしか“出来ない”モノが多い気がするんだよ」


「それは他プレイヤーの妨害とかでか?」


「それもある。それがリピートに繋がるってこともあるだろうけど、やっぱりやりたいことが出来た方が楽しいもん。極論すれば例え負けても」


「気持ちは分かるな」


「まあ、ラストの集計でかなりの暗算を強いられるから計算が苦手だとちと困るかもな」


「見通しが悪いゲームは嫌いなんじゃなかったか?」


「いや、見通しはとてもいい。6枚揃ったカードが並んでれば細かい計算せんでも「まあ勝ちだな」ってのは見た目でハッキリ分かるし外れない。点数を出すのは念のためさ」


「似たようなゲームが山の様にあるみたいだが?」


「興味無いし、評判もイマイチなんで一つも買ってないが問題無いな。元祖がこれだけ面白いんだから」


(続く)


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