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ゲーム編02 ボードゲームについて 2


『お邪魔もの』 1/5


「これも名前はよく聞くぞ」


「これの何処どこが面白いんだか本当にマジで教えてほしい。怒りとかじゃなくて純粋な疑問として」


「どういうことだよ?」


所謂いわゆる「正体隠匿」系の「ボード+デッキ」ゲームだ。ボードは無いが、「7枚分離して置く」ことを要求するってことは疑似ボードと同じだ。ともかく、全員が協力してゴールまでのトンネルを繋げようとするが、何人かの「お邪魔もの」が混ぜっていてそれを妨害しようとする」


「面白そうじゃないか」


「つっても、明らかにゲームデザインとして『誰がお邪魔ものなのか分からない』面白さを狙ってるのに、お邪魔もの側は一手目を打った時点で正体バレバレだ」


「え…」


「疑似チーム戦めくのに、基本的に全てのプレイヤーが自分以外は敵!という疑心暗鬼状態でプレイすることを強いられるから、「お邪魔もの以外が共闘!」とかが出来ない」


「それは辛いな」


「しかもデッキ枚数だってそんなにありゃせんのに「行動制限」カードが多すぎ!一枚貼られたらそれだけでゲーム終了まで動けないだろうに三種類あって、「制限解除」カードも三種類。どういうデザインだよ」


「む~ん…」


「しかもさっきも言ったが原則として「共闘」が出来ないから、別のプレイヤーに行動制限を解除してもらうことは…理論上は出来るが、実際のプレイとしては出来ない」


「そっか…」


「通路破壊カードも問答無用過ぎだ。通路が繋がるように置かないといけないから、複雑に入り組んだところを破壊されたらまず復旧は不可能。色々と残念だと思うぞ」



『ごきぶりポーカー』 1/5


「これも評価低いな」


「オレはゲームの進行をプレイヤーにゆだねるゲームが大嫌いでな」


「プレイヤーに委ねるのは当たり前だろ」


「違う。システムがしっかりハンドリングすべきなんだ」


「どの辺が問題なんだよ」


「攻撃を食らったプレイヤーが次の手番で、しかもどこにでも攻撃していいってどういうことなんだよ」


「…攻撃に失敗して続けざまにマイナス点食らう可能性があるわな」


「悪意を持って一人のプレイヤーを集中攻撃することが簡単だ。これじゃイジメだ」


「う~ん…」


「『手番は所持枚数最低プレイヤーに移るものとし、最大プレイヤーを狙えない』…くらいのルールがどうして出来なかったんだ」


「そういうハウスルールでプレイすればいいんじゃね?」


「だとすると評価は最悪になるな。付属ルールじゃつまらんてんじゃ」


「む…」


「いじめを解消するのは簡単だよ」


「どうするんだ」


「仕掛けに勝ったプレイヤーが獲得できるものとして、「達成(獲得)」したら勝ちにすればいいんだ」


「…そうか」


「これなら自然と枚数が多いプレイヤーは狙われなくなる。そいつが勝っちまうからな」


「嫌なものを押し付けるというコンセプトに反する上に、全員がテンパイ近くに毎回なるぞ?」


「一人を集中攻撃することをやるよりいいだろうが」


「やっぱりゲームのコンセプトそのものに無理があるのかもな」


「余り脳を使わないパーティグッズなのかもしれん」



『カルカソンヌ』 3/5


「割と高いな」


「つまらんとは思わんが、そこまで熱狂的に面白いとも思わんがね」


「素直じゃないなあ」


「次々に地図が出来上がって行くところにはロマンがあるが…」


「世界大会まで開かれてるじゃないか」


「その様だ」


「何でそんなに冷淡なんだよ」


「別に…。なんつーか得点の論理が良く分からんのだよ」


「こんなに単純なゲームないだろ。もっとややこしいゲーム普通にやってるだろうに」


「分からんものは分からん。「草原」無しルールは当然としてもゲーム中に完成しなかったエリアもそれなりに点数になるとなると、何の為に必死に閉じようとしていたのか分からなくなるんだよなあ」


「はあ」


「これもアホみたいに追加エキスパンションが出てるが、基本と追加1つくらいは混ぜないとあっという間に終わるらしい」


「そうなのか」


「正直そこまでこのゲームにお金かける気がしないが」




『プエルトリコ』 4/5


「流石に高いな」


「といっても「ボードゲームファンなら」という条件付き。ヘビーゲームなんでボードゲーム慣れしてる人にしか薦められない」


「やっぱり面白いんだ」


「…悔しいが面白い。とにかくあらゆる悪意を持ってムチャクチャなプレイやらルールの穴を突こうとしても全部先回りして穴がふさがってる印象だ」


「へー」


「実は持ってはいるが人間相手にプレイしたことが余り無い」


「じゃあ何で評価できる」


「iPad版で1人でプレイしてるんだ」


「あっそ」


「日本語未対応だが、英語なら何とか。とにかくたった1人で5分でプエルトリコ出来るのは嬉しい」


「そんなもんか」


「1点減ってるのはヘビーゲームでゲーム会がそこいら中でしょっちゅう開かれてる環境でもない社会人がちょくちょくプレイ出来る訳じゃないからと、やっぱりゲーマーズゲームだからって意味で。ボードゲームファン的には満点だ」


「ふーん」


「にしても、5分プエルトリコでありとあらゆる戦略を試せる環境にいると、5分で終わるものを90分も掛かって他人の長考に付き合うのが馬鹿馬鹿しくなったりはするがね」


「贅沢な」


「個人的にこのゲームには忘れられない思い出があってな。ボードゲームショップに行って置いてあったから「そろそろプエルトリコデビューしたいと思うがどうだろう?」と店員に言ってみたら、人を小ばかにしたみたいな態度の悪いスキンヘッドの店員に「おめえなんかにゃ無理だよ」とばかりに鼻で失笑されて「やめとけ。俺らでも半日はかかる」みたいなことを言われて断念したことがあることだ」


「なんじゃそりゃ」


「あいつはゲーマーじゃないな。決して単純なゲームじゃないが、慣れてる奴ら同士で半日なんて掛かる訳が無い。思考時間ゼロのコンピュータ相手なら5分で終わる程度のゲームなんだから」


「要するにオススメだと」


「初心者には薦めない。誰かに教えて貰いながらの環境がある人にならススメる。それにしても「サンファン」は日本語版出てるのにどうしてプエルトリコは出ないのかね」


「知らんよ」


「権利が高いからかな。ともかくアナログゲームの店番にはもうちょっと愛想のいいのを置いといた方がいい」


「ゲームと関係ないだろ」




『ディクシット』 3/5点


「出たな。コミュニケーションゲーム」


「うん。一応点数システムはあるが、余りキリキリ勝敗を決める感じじゃないな」


「そうだな」


「ゲーマーが勝てるタイプのゲームじゃないのがいい。ボードゲームなんて金を貰ってもしたくないだろう両親にもプレイ出来たし、実際優勝した」


「へー」


「いいアイデアのゲームだとは思うんだが、…相応ふさわしいコメントじゃないのを承知で言うと、システムとしては若干理不尽だ」


「理不尽?」


「本当なら他のカードの候補を全部眺めまわした上でないと「当たりそうで当たらない」ワード宣言は出来ないはずなんだ」


「…そりゃそうだが」


「総じて悪いゲームじゃないと思う。間を繋ぐくらいなら」




『バトルライン』 2/5


「厳しいな」


「2人用カードゲーム何だが…」


「何だよ」


「苦しいんだよな…9本並べたフラッグの3点突破か5本奪取かと聞くとさぞ豪快なゲームだと思うかもしれないが、実際には「ガマン比べ」みたいなゲームだ」


「麻雀とかポーカーだって聞いたが」


「『役』の考え方はそっくりだ。大抵カードは4枚組だが、6枚あって3枚役が基本なのがちょっと違うが」


「面白そうじゃないか」


「適当にプレイする分にゃいいのかもしれんが、残り枚数のカウンティングとか始めると恐ろしく奥深くはなる…なるんだが…」


「何だよ」


「それと面白いかどうかはまた別だ」


「はぁ?」


「何しろ数字だからさ。一切のごまかしが効かない。2枚どころか1枚置いたか置き返された時点で「そのラインが死んだ」ことが確定したりする」


「…そういうこともあるだろ」


「始めた当初は「すぐに手詰まりになるクソゲー」だと思ってた」


「今は違うのか?」


「物凄く欲求不満が溜まるんだよ。残り一枚を引く可能性に掛けてそのラインを一旦放置して別のところで戦いを始める…ってなことを繰り返して、お互いに手詰まりになって行くのを待って「失点が少ない方が勝つ」みたいな感じだからさ」


「む~ん…」


「戦場を9つに分散してつまらん役の比べあいの一発勝負を引き延ばして無理やり重層化してる様にしか見えんのだよ。3ラインだと流石にゲームにならんかもしれんけど、5ラインくらいならまだ締まったゲームになったんじゃないかな。9ラインって…」


「そんなもんかねえ」


「ま、これも好みだから好きな人に止めろなんて言う気はないから。それにしても…」


「それにしても何だよ」


「馬鹿正直に6種類のカードが1~10ってどうなのかね」


「何で?」


「トランプゲームのヴァリアントやってんじゃないんだぞ?オリジナルカードゲームなんだからさあ。「1」なんかクソの役にも立たん。どうして馬鹿正直に均等枚数揃えてんだよ」


「どういうことだ?」


「3~7だけは7枚あるとか、1だけはボーナス付くとか、「連続数字」として「10」方向につなげられるとか何とかならなかったのかね。まあそういうゲームなのかもしれないが」



『グースカパースカ』 4/5


「評価高いな」


「小箱ゲームのカテゴリに入るだろう。「限定じゃんけん」なんだが、非常に良く考えられてる」


「どういうシステムなんだ?」


「実はこれ、じゃんけんゲームじゃない」


「は?」


「一応じゃんけんはするが、コインを取り合うゲームだ」


「はあ」


「開始時に2枚ブラインドにするが、カウンティングは簡単だし、恐ろしく偏った編成だから勝ち負けはかなりコントロール出来る」


「ふん」


「負けるとカード獲得出来るシステムなもんで、お互いの手札総枚数が最後まで増えないし減らない。物凄くデリケートなリソースコントロールが要求される思考戦略ゲームだ」


「大きく出たな」


「ただ、「カウンティング」をするのが絶対条件。それが無いとただの出来損ないのじゃんけんだからな」


「ふん」


「分かってる者同士ならかなり楽しめる。ミニゲームだからそりゃ「プエルトリコ」やるみたいな充実感は得られんが、キレのいいゲームだ。ぶっちゃけ「カイジ」あたりに採用されても違和感ないな」


「へーそりゃ面白そうだな」


「ただ、手札が切れたら負けルールは駄目だ。空手札からはカードを出せた側の必勝にして、場に供託されたカードは全部敗者に行くようにするのがベスト」


「そうなのか」


「悪いがこれはプレイテスト不足だな。基本的に10枚のカードはお互いの手を行き来するだけで減らず、限定じゃんけんなのに選択肢が狭まらないのがデザインのキモだった」


「ふんふん」


「ところが『勝つと手札が補充されない』ルールだから、アイコを繰り返した挙句買っちゃったりすると、手札が(ほとん)どゼロになる」


「勝った側が不利になるな」


「恐らく「アイコになったカードが場に供託」ルールはコインのやり取りの幅を大きくすることと、アイコが連続しすぎることを防ごうとしたルールなんだろうが、失敗だったな。明らかに「相手の手札を枯渇させる」勝利を狙いに行けるんだから」


「じゃあどうすればいいんだ?」


「無カードからの勝負は必敗にするのがベストだろ。少なくとも俺らはそうしてる。ま、そうでなくても最後は『この勝負に勝てれば勝ち』みたいなことになる」


「展開がワンパターンだな」


「でもまあ、手本引きみたいにむき出しの心理戦よりはゲーム的なコクがあると思うぞ」



(続く)

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