ヤマト・ガンダム・エヴァの共通点 その1
「前にも聞いたが、アニメ第四の波はもう到来しないのかね」
「しないだろうな。時代が違う」
「随分ハッキリ言い切るじゃねえか」
「そもそもテレビ番組が地上波以外にも拡散し、インターネットだなんだとなった時点で全国民に等しくブームになる現象なんぞ起こらない」
「でも、史上最高視聴率のドラマなんて最近になってポンポン出て来てるぞ。これはどう説明する」
「む…」
「かのジブリ映画だって国民的なイベントじゃねえか」
「だから映画は別枠だとゆっとるだろうが」
「本当に第四の波は来ないのか?」
「その前にこれまでの波を分析してみよう」
「ほう」
「ヤマト・ガンダム・エヴァには共通点が幾つもある」
「へえ」
「これまでの分析を幾つも読んだが、正直あまりしっくり来なかった。もっと外形的な分析から入るべきだったと思う」
「外形的?」
「オレが分析したところ、この3作品に共通する特徴は以下になる」
1・一話完結・大河ものである
2・主人公が男である
3・世界の運命が掛かっている
「色々とツッコミどころがあるな」
「一つ一つ行くぞ。「一話完結・大河もの」ってのは単なる事実だからこれはいいな?」
「…確かにどれも一話完結だな」
「うん。オレも最初に気が付いた時はちょっと驚いたよ。ガンダムにしてもエヴァにしても、その回で勃発したエピソードは基本的にその回で決着する。ごく稀に前後編があるけどせいぜいそれくらいだ」
「…逆に考えると、一話完結じゃなくてダラダラ続くアニメはそれだけで「時代を作るアニメ」失格ってことか?」
「過去の分析から見るとそうなる」
「何故かな」
「無論、たまたまこの3作品がそういう特徴があっただけかもしれん。とはいえ、その回で決着するってことは余計なことをやらず、締まった構成にする必要がある。結果としてテンポが猛烈に速い。ガンダムなんぞ、第五話でもう大気圏突入してる」
「え?そうだっけ」
「ああ、で2が一番議論を呼びそうなところだ」
「そうだな。何なんだこれは?」
「古代進、アムロ・レイ、碇シンジ…全員男だろうが」
「結果論じゃ?」
「そうは思わんのだよ。何故かと言うと製作者側も男だからだ」
「…つまり、主人公と性別が一致してるってことか?」
「一応そうだ」
(続く)




