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雑草がこの世の全ての悪を背負っている‼不憫だ
俺は大好物の雑草の名前を知らなかった。
カタバミと言うらしい。
あのやわらかくて暖かい日光の臭いのするクローバーが、鼻をかすめた時の幸福感といったら、この世の言語ではきっと表現できないだろうね。
だが、俺は五匹をまとめるリーダー。
熱い心をもつレッド。
時に残酷に冷徹でなければならない場合は、ある。
カタバミを根絶やしにすることは、とても辛いことだった。
しかたがない。
それが「悪」であるからには羊ンジャーが黙ってはおかないのだ。
なぜ悪かって?
決まっているじゃないか。
野菜が元気に育たないからだよ。
虫がよてきたり、土の栄養を横取りしてしまう。
彼らは「悪」なんだ。
だから俺たち助っ人が、やっつけるんだ。
そういえばもう一つ雑草がいてはいけない理由がある。
それは。
「みばえが綺麗でない」からだ。
みばえとはなんだろう?と君は思ったかもしれない。
それはね。
正義の証だよ
雑草の君には、今から死んでもらうね。
だって、人間にとっては見た目が綺麗でないのだから。