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おさわり厳禁

「ハナを撫でようとしたら、手を払われたんだけど……。」


 アオがお姉ちゃんになにやら訴えているわ。


「撫でて欲しくないのよ。」


「「よしよし」してあげようとしただけなのに……。」


「必要ないから! 頭を撫でられるのは嫌いなのよ。お母さんも嫌いだわ。頭を撫でられるとイラっとするのよ。 女の子が「よしよし」されて喜ぶのはラブコメの中だけの幻想よ。あと喜ぶのは男の子だけね。」


「えー」


「兄妹とは言え、女の子に気安く触りません!! おさわり厳禁!」


「兄妹なのに……」


「ユウを「よしよし」してあげたら? きっと、喜ぶわよ。」


「いや、デカイのはべつに可愛がらなくてもいいかナ……」


「それか、アオ、あなたが「よしよし」してもらったらいいじゃない? ハナはされるのは嫌いだけど、「よしよし」してあげるのもハグも自分からするのは大好きよ。」


「なにその理不尽。」


「まぁ、どんなに幼い子でも、同級生でも女の子には気安く触りません。」



「……はぁい。」



 

 そう! レディは気安く触って欲しくないのよ!!



 撫でて欲しいときには自分からおねだりするわ。


 ハナもおねだりはとっても上手ですもの。


 幼くてもレディなのね。


 自分というものがはっきりとしているわ。


 


 わたしがおねだりした時にはじゅうぶんに可愛がってね。


 おねがいね。

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