将来が心配
「ぼくは昼間でも、うす暗いところは怖いの!」
情けないことを堂々とユウが言いきったわ。
「そうなのね。……どこか行きたいの?」
「子ども部屋におもちゃを取りに行きたい。」
「いってらっしゃい。」
お姉ちゃんの対応はすごくさっぱりしてるわ。
「うす暗いところは怖いの!」
ユウが地団駄ふんでるわ。
「電気つけたらいいじゃない。毎日いる部屋でしょう?」
「今日は雨だから、電気つけてもうす暗いよ!!」
どうやらユウは階段が怖くて登れないようね。
雨で普段より暗いって言っても、電気はつくのに、ユウは紳士にはほど遠いわね。
もちろんわたしは、夜でも電気なんてなくても大丈夫よ。
色んなことに対応できるの。
りっぱなレディですもの。
「ハナについてきてもらったら?」
お姉ちゃんが呆れ顔でユウに話しているわ。
「そうする!! ハナ~~」
「なぁに?」
ハナが来たわ。ハナはユウに比べたら、体はとっても小さいの。この二人、あまり歳は違わないはずなんだけど。
「子ども部屋のおもちゃで一緒に遊ぼう!」
「いいよ。」
「じゃぁさ、ぼくはハナの後ろを守ってあげるから、ハナは先に歩いてね。」
「うん、ありがとう。 じゃぁ、前はわたしが守ってあげるね!」
ハナは何の疑問ももたずに歩き出したわ。階段の電気をつけるのも忘れない。
その後ろを歩く体の大きな子……。
いろいろと将来が心配ね。




