第二話『シ』
今回はプロローグ的なので短めに……
服は何でもいいと。だから私服に着替えて学校の前に来ていた
お父さんが昨日、学校があるから通える時で良いから通ってみないかと言われて……初日にいきなり行かないのもダメだと……来てみたのは良いけど……
怖くて入れなかった
「入らないの……?」
声が聞こえて振り返ると……
「零さん……?」
彼女が立っていた。制服のよう服装で鞄を手にしていて
「……零で良い。それよりも……そんなに手を震わせて……怖い?」
俺の手を優しく握ると不思議と手の震えが止まった
困惑して彼女を見ると
「落ち着いたなら……行こっか……玲奈は……どうせいつもの奴だから……私と行こ?」
そう言って引っ張られる。よく分からない状態のまま……
「校門の前に立っていた……から……職員室まだ……よね……
先生に所に……?」
そう言って扉の前に立つとノックもせずに開けて
「零さん……ノックはしないと……と、転校生ですね。私は担任の舞です。と言っても一クラスしかありませんけど……
零さん。私は拓哉君とお話ししますので教室に……て、もう行ってますね」
気が付くと彼女は居なくなっていて
「彼女……誰に対しても興味無しのような感じでフラッと現れてはこうして気が付けば私の言いたい事を察して行ってくれますから……」
幽霊……?
「で……話は────」
先生の話を聞いて、そのまま先生と行く事に。先生がクラスの中に入って何かを話していて
外で待ってると
「学校来たのね」
声がした方に目を向けると澪さんが立っていてそのまま扉に手を掛けていたのと同時に先生の声で呼ばれ
彼女が扉を開けると
「澪さん……狙いましたよね?」
スタスタと机……零の隣に座ると
「偶然」
病弱とは思えない程の行動に見えた
「……」
何とも言えない空気が流れて俺は立ち尽くしていると先生に手招きされて中に
「転校生の暁拓哉君です。皆仲良くしてあげてください」
俺は頭を下げる。まだ怖い……けど、不思議とよく分からない安心感があった
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転校生特有の質問もあったけど……玲奈さんが止めてくれたりで昼休憩……何かあったら駄目……と言うよりかは逃げてきた先に
零が木陰に座りお弁当を食べていた
「……澪が迷惑かけたね……あの子……少し特殊だから……」
首を傾げて
「どういう意味……?」
彼女は俺の方を見て
「雛菊様……」
それだけ答えてご飯を食べていた
「雛菊様て……何……?」
聞くと彼女は隣に座るように手を地面に軽く叩いて、俺は座ると
「誰も信じないけど……澪は雛菊様の生まれ変わり……澪は私の大切な妹であると……同時に……私は澪の為の……人形……
あの子は……変わってるけど……普通の子だから……仲良くしてあげて……」
確かに……空気は何かと違う感じはしたけど……
「その雛菊様の答えになってない……」
彼女は俺の方を見て
「幸福と……絶望を……与える神様……この村は最初こそ幸福で溢れていたけど……次第に信仰が薄くなって……絶望が……不幸が多くなってきた……
それを止める為に……雛菊様を祭り……表裏……雛菊神社の……家族は二人の娘が……生まれたら……どっちか片方は……雛菊様と……
私と澪は……澪が雛菊様となった……でも……親は事故で死んで……澪を抑えるのが……私だけに……」
そう言って白くなってる部分の髪に触れて
「この髪色は……その影響……澪が白いのは……染まってしまったから……」
悲しげにそう答えた
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授業も殆ど小学生の問題で教えるのも丁寧に何度も説明
上級生は教えたり勉強する感じの自習の様な時間だった
これは……村としては当たり前で……それで都会とは違う所だった
下校時間になり帰ろうとしたら零が立っていて
「零どったの?」
玲奈さんがそう言うと
「……玲奈……彼と帰るから……先に……」
玲奈は俺と零を交互に見てから不敵な笑みを浮かべて
「なるほどなるほど……仲良しだねぇ」
そう言って手を振りそそくさと帰って行った
「……行きましょ?」
手を引っ張られて……あの神社に。そこには足をフラフラとさせた黒かった瞳が赤く染り光らせた澪さんが……
「お姉ちゃん遅い。と、そっか。澪の時にしか会ってないから……初めましてだね」
そう言って見下ろしていた。日本人形は持ってなくて
「……澪……雛菊様がどうしてもと……」
そう言って座っていた場所から飛び降りて
「表裏雛菊……零から説明あったと思うけど……僕が雛菊様……と言っても名ばかりの神様さ……」
そう言う……
けど、零を見ると目を伏せていて
「……砕けてもいいよ……伝承とは違うくらいに……優しい人だから……」
でも……
「そうそう。と、話がズレたね……
本題から言うと……拓哉君なら運命を変えれると思ったからさ」
……?
「簡単に言うと……君は死ぬ」
そうハッキリと言われて声や音は静まり返り無音になっていた
「……ハッキリしすぎ……」
零は優しく撫でると
「信じるか信じないかは君次第。僕は忠告だけした。どうするかは……君次第だから。それじゃ、行こっかお姉ちゃん」
そう言って歩き
「……拓哉の好きにして……」
そのまま着いて行ってしまった
夜遅く布団の中で……澪さんに言われた言葉を何度も思い返していた
言われる意味も全く分からない……
その意味さえ分からないぐらいに言葉として印象に残っていた
「……」
死ぬの意味が全く分からないから……だから考えるのを辞めて寝る事に……
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窓辺でコップを手に
「変わらない……変わろうとしない……」
少女はそう呟いて持っていたコップから手を離した空中から自由落下の様にコップは外の地面へと落ちていき割れる
「……少し手心加え……いや……」
少女は少しだけ笑みを浮かべると寝ている姉の頭に触れ
「不幸へと……」
姉の目はゆっくりと開き、赤く光る虚ろな目をして
「変わらない……今決まった……」
その瞳は揺れてゆっくりと目を瞑った
まぁ、結構早送りです……