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第97話 王都の真実

 マルクスは魔族を殺す、その信念の元に身体を鍛え続けていた。血反吐を吐き、街や村にもいかず、ただ1人で生きていた。魔族を殺す旅を続け、誰1人仲間もなく、孤独の中で戦い続けた。




 だがその時、一つの出会いが彼の運命を変えることとなる。15歳の時、旅の道中、リアスタ王都を訪れた時、1人の男が声をかけた。

 「リアスタ王都に魔族が蔓延っている、私と共に殲滅をしないか?」


 ルックスパーティが大魔族を討伐したが、未だに残党が残り続けていた。どこから増えているのかわからない魔族達であった。


 「......お前は......誰だ......?」

 

 マルクスの問いに対して男は笑うと、答える。

 

 「私の名前はレルフェンス•オルスター、魔族に恨みを持つ者です」


 「.......どうして.....俺にその話を....?」


 「君なら悪になりきることすら厭わないだろうと考えたからだ」

 レルフェンスはそう言って一枚の紙を渡す。それは王都での新聞記事。


 「リアスタでは魔族が人間になりすまし、毎夜人を喰らい生きながらえている。だが私だけでは殺しきることはできない。だから手伝って欲しい」

 

 「......それが本当だという確証はあるのか....?」

 

 「直接見てもらうしかあるまい、だが見分ける方法はある、ついてきてください」




 そしてその夜のことであった。

 闇夜に乗じて影は動き出す。



 マルクスとレルフェンスが見たのは、裏路地にいたのは、人を喰らう魔族であった。

 「この通りだ。こうやって人が殺されていく、作戦についてだが———」

 レルフェンスが話しているその時、マルクスの足は既に動いていた。一瞬にして魔族の首を切り落とし、身体は灰へと崩壊する。



 「.....レルフェンス......協力してくれ」 

 

 「......構わない、そもそもそのつもりだ、だがまずは.......釣られた獲物を片付けないとな」

 その時、背後にいたのは魔族たちであった。

 「おそらく仲間を殺したのが原因だろうな、戦闘になるぞ」



 その瞬間、大量の針が2人を襲う。数万本と言えるほどの数、だがレルフェンスが地面を踏み抜くと、結晶の壁が現れ、針を弾く。


 マルクスは地面を叩くと[魔剣]の衝撃で大きく飛び、結晶の壁を乗り越えると落下と同時に魔族の首を切り落とす。

 次々と魔族たちがマルクスに襲いかかるが、マルクスは攻撃を避けつつ崩剣で斬り払う。斬り、斬り、きり続け、魔族が殺されるたびにさらに魔族が現れる。

 疲労すら気にならないほど殺意に満ち、それだけがマルクスを動かしていた。



 「マルクス、一度ここは二手に別れよう。私が注意を引く」

 「.....わかった」



 そう言って2人は別れることとなり、マルクスは出会う魔族たちを次々と殺していた。だがその時、何かがマルクスの方へ向かい、屋根の上を走っていたマルクスは体勢を崩しそのまま落下する。



 地面にぶつかる衝撃が身体中に走るが、それを気にする暇もない。中空に浮く大量の糸がそこにあった。


 糸刃が一斉にマルクスを襲い、マルクスはそれを避けつつも斬り払う。

 

 カツカツとブーツと地面が触れる音は近づき、そして影から、1人の騎士、ヴォルガーが現れるのであった。

 


 「.......俺は.......魔族を殺しているだけだ.....失踪事件は魔族が…….」


 「なるほど、確かにそのようだな」

 ヴォルガーのその言葉と共に糸刃がマルクスを襲う。マルクスは飛んでくる糸刃を崩剣で弾き返す。一撃一撃を弾くも糸刃を弾き切れず手足を斬り続ける。

 

 マルクスを一方的に攻撃をしているように見える戦いであったが、その時、ヴォルガーは気づく。

 

 (糸刃が一箇所に寄せられて———)

 その瞬間、束ねられた糸刃を[魔剣]で弾き飛ばすと、地面を叩きその衝撃でヴォルガーに近づく。


 マルクスは崩剣を振るうと、僅かにヴォルガーの胸元を切り裂く。だが深くは入らず、ヴォルガーはマルクスを蹴り飛ばす。

 「ぐが......っ....ぁあ...!!」

 マルクスはそのまま地面に倒れ込むが、すぐに立ち上がると、崩剣を構える。


 ヴォルガーは糸刃をマルクスに向けるが、マルクスは後方へ飛ぶ。

 糸刃は追撃しようと伸びるが、マルクスには届かない。

 「なるほど、してやられたと言うわけか」

 先ほどの束を弾くことで糸刃の射程を半分以下に減らした。こうすることで緊急回避がしやすくなる。2度は通じないだろう。だがそれで構わない。戦う手段は揃っている。

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