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第74話 イアシロコ

 カイルが斧槍を振るうが、ベンクトはそれを躱わすと距離を詰めようとするが、その瞬間にリルートはベンクトの顔面に向かって麻痺毒針を放つ。

 

 ベンクトは飛んできた針を腕を犠牲に防御するが、腕で守りベンクトの視界が遮られた瞬間、リルートは復剣で切り払う。

 

 ベンクトは腕を切られ血がボタボタと流れるが気にする様子はなく、流血は数秒経つと止まる。

 「浅かった.....!」

 カイルは地面を思い切り蹴り、一瞬にしてベンクトと距離を詰めると斧槍で突き刺す。ベンクトは痛みで僅かに顔を歪めるがカイルを蹴り飛ばすと同時にベンクトは二人から距離をとる。


 リルートはその瞬間にベンクトに近づくと復剣を振るう。しかし二撃三撃と避けられたかと思うと、その次の瞬間、リルートは腕を捕まれ宙を大きく舞うと、地面に叩きつけられる。

 

 すぐに立ちあがろうとするリルートであったが、その瞬間、頭を叩き潰され、意識を消失するのであった。


 


 「リルート様、起きてください!」

 リルートは目を覚まし、すぐさま立ち上がると、道具箱からいくつか取り出すと声を上げる。

 「カイルさん! コルクさん!私の側へ来てください!!」


 リルートが叫ぶとカイルはベンクトを牽制しつつリルートの所まで近づくとリルートは分断するように蒸留酒と油をまき、炎の壁を作り出す。

 

 「これで....!!」

 リルートはアモスの方へ行こうとするがその瞬間、カイルが叫ぶ。

 「避けてください!!」

 

 炎の中をものともせずベンクトはリルートに体当たりをぶつけると、リルートが尻餅をついた瞬間にリルートの顔面を殴りつける。

 「ああああぁぁぁああ———!!」

 リルートは痛みで悶絶する、打撃の痛みではなく突き刺さるような痛み、顔の右半分にそれが続き、左目でゆっくり目を開くと、ポロポロと血まみれの針が落ちていく。そして前を見た時、血まみれの腕から大量の針の生えたベンクトがそこにいた。

 ベンクトはとどめを刺そうと鱗のように飛び出した針の拳でリルートに向かって拳を振るう。


 カイルはベンクトに向かって斧槍を振るうがそれを軽く避けると、リルートの腹を蹴り上げると顔面を殴りつけるのだった。


 眼球を僅かに動かそうとするだけで激しい痛みが続く、手足を動かすこともままならず、痛み以外の全てが知覚できないほどであり、そのままリルートの呼吸は止まるのであった。




 「リルート様、起きてください!!」

 コルクの言葉でリルートは目を覚ます。針の刺さったあの痛みを思い出すと同時に考える。

 「[針生成]の恩恵....」

 そうボソッと呟くとゆっくりと立ち上がり、復剣を構える。

 わかってしまったことはひとつだけ、ベンクトの今までの戦いは殆ど素の力による強さだ。恩恵による

ものではない。それでも.....底が見えた気がする。




 リルートは復剣を手に取るとカイルの側にまで近づくと蒸留酒を撒き火を放ち一瞬だけベンクトが怯んだ瞬間にカイルに耳打ちする。

 「防御は私が出来るだけ行います。攻撃に集中してください....!」

 カイルはコクリと頷くと攻撃の構えをする。

 ベンクトが近づいた瞬間、カイルが三連の突きを放つ、ベンクトは一撃を腕にくらうが気にすることなく炎の中を通り、カイルに攻撃をしかける。それにあわせてリルートは牽制するように復剣を振るう、その間にもカイルの攻撃は続き、ベンクトは一度距離を取る。


 「また厄介なことを———」

 その瞬間、矢の罠が起動し、矢がベンクトに向かって飛び出す。ベンクトはそれを避けつつ、二人の方へ近づく素振りは見せるものの、近づこうとはしてこない。

 


 (罠の位置はコルクが把握してる.....私たちは一度ここを通っているからある程度把握できてるし....いける.....)

 

 リルートは火付け爪で牽制しつつベンクトがカイルの間合いの死角に入らないようにするのであった。





 「ああ、やっぱり君は単純な動きしかできないようだね」

 余裕そうに歩いて近づくハロルドとは対極的に、アモスは既に膝を地についていた。背中には3本の巨大爪による引っ掻き傷があり、血で痛々しい。アモスは息を切らしながらもゆっくりと立ち上がると、重剣を構える。

 「まだ立ち上がるんだね、さあ来なよ」

 ハロルドはニコニコと笑いながら、アモスと確実に一歩ずつ距離を詰め始めるのであった。



 〜数分前〜



 「君のその聖剣は重量を変えるものだよね、まあ君の恩恵は地味だけど。僕の名前はハロルド、覚える必要はないかもしれないけどね」

 アモスは話を聞く様子もなく重剣を振りかぶるとそれを見たハロルドは振り下ろされる重剣を見切り、ハロルドは腕を“龍の腕”へと変形させ、殴りつけるように重剣の軌道をずらすと重剣が地面を抉ったその瞬間に巨大な爪を振るう。


 アモスはその一撃を避けようとするが、ハロルドはアモスの膝を蹴り、一瞬体勢を崩させるとアモスは思わず[受け身]をとってしまい、その瞬間にハロルドは背中を引き裂く。


 「そう、君の恩恵は勝手に[受け身]をとってしまうんだろ? ならばその後にできる隙を狙えば良いんだ」

恩恵同士での戦いを書くのが結構苦手です。面白いと思ったらブックマークや評価をお願いします。

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