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第66話 金属の玲

 「ふぁあ.....ああ........」

 リルートはベットの上で目覚めた。窓から見える青空に目線が一瞬行くが、すぐさま目を瞑り、二度寝へと行くのであった。


 



 リルートは布団をゆっくりと剥がすと、その場でまた眠りにつきそうになるが、ゆっくりと身体を起こし、自身の髪を触る。

 「切られた髪.......伸びないな.......」

 リルートは服を着替え、部屋から出る。

 そして玄関口の方へ行くと、アモスがいた。

 「おはよう、それじゃあ行こう!」

 「.....うん....」

 二人は歩いて、武器屋へと向かうのであった。

 「防具を買う必要あるの?」

 「.....生存率の直結するし......かなり必要だよ....」


 「まあそうだね〜、えっと、ここでいいのかな?」

 二人の前にあったのはそこまで大きくはないが、武器などが飾られた小綺麗な店であった。

 「じゃあ、入ろうか」

 

 そうして二人は武器屋へと入るのであった。

 「らっしゃい! なんのようですかい!」

 男気質の鍛冶屋の男は元気の言う。二人はとりあえず鎧の方を見にいく。

 「おお.....フルプレートアーマー....」

 リルートの目に入ったのは重厚な鉄製の大鎧だった。リルートは兜を手にとってみるのだが———


 「重い.....これすごい重いんだけど......」

 そう言ってリルートはアモスの兜を持ってみるように言ってアモスは手に取る。

 「.....こんなものな気がするけど....」

 アモスは軽々とその兜を持っているのを見てリルートはがっくりする。

 「やっぱり私に鎧は難しいんだね.....」

 「......まあそもそも高いし......部分鎧にしようよ」


 そうしてリルートは胸当てと肩当て、小手などを購入しようとするが、リルートは聞く。

 「でも部分的に鎧を着てもそこ以外を狙われたら意味なくない?」

 リルートはその疑問をぶつけるとアモスは言う。

 「.....そもそも斧とか重量のある武器じゃないと........人体の切断って結構難しいよ....」

 アモスの言葉にさらに疑問が増え、リルートはしばらく考えると聞く。

 「でも首とかは.....切り落とせるんじゃないの? 今までも色々あったし....」

 「それは.....多分聖剣の効果だと思う....」

 「どういうこと?」

 アモスは自身の重剣を引き抜くと、半ば折れた等身を指差す。

 「ここ、[崩壊]で壊れたんだけどさ、少しずつだけど治っていくんだよ」

 「え....? この剣以外も再生するの?」

 「......そっちの剣ほど再生力は高くないし.........かなりゆっくりだけどね」

 アモスはリルートの復剣を指差して続ける。

 「その剣は特に顕著だけど.....刃こぼれとかも再生するから、常に切れ味を高く保っているんだよ」


 「そうなんだ.....じゃあ意外と鎧はこれくらいでもいいんだね」

 「まあ.....お金があったらチェインメイルは買うべきなんだけどね.......」

 そうしてリルートの鎧を書い、装着してみるのであった。


 「少し重いけど.....まだ動けるね!」

 「まあ革鎧から急に変えたし、慣れるまで時間は掛かるかもね」

 リルートは装着した鎧を着たまま、街を歩いていると、リルートのお腹が鳴る。

 「よし、ご飯にしない?」

 「.....別にいいよ」

 そうして二人は食事に行こうと歩いていると、ラティナを見つける。

 「なんでアタシが肩をぶつける必要があるのよ!! そもそもアンタがぶつかってきたんじゃない!」

 「嬢ちゃん生意気だなぁ、いい加減謝れよ」

 

 「またなんかトラブルに巻き込まれてる.....」

 とりあえず人だかりの中に二人は入っていくと、リルートが加勢しようとする前にアモスは間に割って入り、頭を下げる。相手はおそらく冒険者の男だろう。

 「うちの仲間がすみませんでした」

 「ちょっとなんでよ! 悪いのは———」

  

 「よく分かってんじゃねえか、そんなに反省してるならよぉ———」

 男は足を前に出し、続けて言う。

 「———靴でも舐めてみろよ!」

 「ちょっと、いくらなんでも.....」

 リルートがそう言った次の瞬間、アモスはラティナの腕を掴むと走り出す。

 

 「おい! 待てよ!!」

 男はアモス達に怒りながら言うが気にすることなく走り去るのであった。


 

 「なんで逃げたのよ! そもそも謝る必要なんて!!」

 「.......こんなところで喧嘩しても無駄だし......」


 「んんん....!もう、いいわ!」

 ラティナはそう言ってため息をつく。

 「じゃあ食事にでも———」

 そうリルートは言おうとしたその時、後ろから一人の男に声をかけられる。

 「ヒッヒッヒ、中々面白いお方達ですね......!」

 その男は40代ほどの老けた身長の低い、怪しい雰囲気を持つ男であった。

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