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第53話 ゴブリンロード

 「ええ、いいわよ。死んだら怨むからね?」

 「了解、じゃあ任せたよ」

 「頼んだぜ、リルート」

 三人の了承を得て、リルートは発する。

 「ラティナさんは私たちの所だけ足場を高く作って! 私とカランさんで時間を稼ぐから....! イロアスさんはゴブリンロードに攻撃を!!」

 そう言った直後にゴブリン達は襲いかかる。

 「マグスキャントス———」

 前方からナイフを持った二匹、左右から一匹ずつ、右は槍、左は剣だ。

 リルートは牽制のために復剣を横振りに切り払う。ゴブリン達が一瞬だけ止まったその瞬間に麻痺毒の仕込まれた針を数本、剣持のゴブリンに投げる。

 イロアスは斬撃を飛ばし、ゴブリンロードに攻撃を続け、ゴブリンに肉壁をさせることでリルート達へ向かう戦力を守りに集中させる。




 剣を持ってるため機動力は低い、その隙にナイフを持った二匹が飛び出すがリルートはその斬撃を避けると反撃として一匹の腹を斬り、もう一匹の首を突き刺す。

 槍を持ったゴブリンが復剣を抜く隙を見て突っ込む、リルートは復剣から手を離すとロープを輪にし、地面に垂らす。ゴブリンの槍がロープの上を通った瞬間に腕を大きく上げ、槍の軌道を上へとずらす。

 ゴブリンはすぐさま爪でリルートに攻撃を仕掛けるが、リルートは懐からナイフを取り出し、ゴブリンの頭に向かって投げると復剣を引き抜く。

 「テラストーンヒル!!」

 ラティナが杖を地面に突き立てるとそこを中心にラティナ達の足場が盛り上がり、ゴブリンを見下ろすほどの高さとなる、それを見たゴブリンロードはビルのようになった高台を指差す。

 「壊゛せ゛」

 その言葉とともにゴブリン達は壁を武器で叩き続ける。しばらくして無理と判断したのか、ゴブリンロードは高台に張り付くゴブリン達を振り払う。

 「上゛か゛ら゛狙゛う゛つ゛も゛り゛か゛?」

 ゴブリンロードは後方にいたゴブリン達を呼ぶと、ゴブリン達は弓を構え、高台の上に乗った人影に向かって矢を放つ。


 矢がそれに突き刺さり続けるが、3人は微動だにしない、ゴブリンロードはそれに違和感を覚え、登るように指示をする。

 ゴブリン達が一斉に高台を登り、まるで模様のように高台が緑に染められる、そうして最初に登ったゴブリンが頂上に辿りついた時、そこにあったのは人の形をしたただの土塊だった。

 その瞬間、突如地面が爆発し、高台が壊れ、ゴブリン達は次々に落下死していく。

 そして高台の下が崩れるとそこからリルート達が飛び出す。

 「......うまく行った......」

 ゴブリンの人数は既に残り五匹しかいない、ゴブリンロードは顔を顰めながらも、ゴブリン四匹とともにゴブリンロードはリルート達に向かって突っ込む。

 「来るよ!」

 ゴブリンロードゴブリンの死体から剣を取ると振りながら走る。リルートはその剣撃を見切り、一撃目を避けると、その胸を切り裂く。

 「.......浅い....!」

 筋肉でほぼ剣撃を防がれた、リルートはロードの二撃目を避けようとしたその時、突然足場が沼へと変わり、足をを取られる。

 「な......!?」

 リルートはどうにか足を引き抜こうとするが、抜けない。ゴブリンロードは剣を振りかぶる。

 「クソッ....!!」

 リルートは火付け爪で火を放つがそれも無意味、衝撃が全身にかかり、頭から足までを両断されるのであった。






 「起きなさい、リルート!!」

 ラティナの声で目を覚ました、起きた直後に来る腹部の痛み、リルートはそこを抑えるが、顔を上げると先頭の真っ最中であった。

 やはり状況は変わってない、右手を損失したカラン、既に潰されたフェス、リルートに出来ることはより良い手を考えることだけだ。



 「全員私の後ろに!!」

 その言葉を聞き四人はリルートの後ろに向かう、ラティナは杖を構える詠唱しようとする所でリルートはラティナに指示をする。

 「ラティナは足場を高くする魔法を! メリーさんとカランさんはバーサーカーから———!!」

 その瞬間、メリーは森の方へ蹴り飛ばされる。

 「メリーさん!」

 リルートは追いかけるバーサーカーに向かってナイフを投げ、それは肩に命中するがバーサーカーは止まらない、その内にもゴブリン達は扇状に広がり、リルート達に向かう。

 リルートは針をゴブリン達に刺さるようにまばらに投げ飛ばす。

 数十本の針がゴブリン達に突き刺さるが、あまり効果がなく、ゴブリン達はニヤリと笑い、再度突撃する。

 リルートはその時、火付け爪から火を放つと、一気にゴブリン達に燃え広がり、ゴブリン達は丸焦げになりながらのたまう。

 「針゛に゛酒゛でも゛し゛こ゛ん゛だか......?」

 ゴブリンロードは余裕そうに歩いて近づくが、その時、巨壁がリルートの目の前に現れる。

 「壁を作ったわよ!」

 「ありがとう、次は地面に———!」

 その瞬間に壁は破壊され、ラティナは蹴り飛ばされる。

 「イロアスさん、援護お願いします!」

 カランはそう言ってゴブリンロードの目の前まで距離を詰めると槍で顔面に突き刺すが、ゴブリンロードはそれを躱し、槍を強く握り折る。

 「く......」

 イロアスの斬撃がゴブリンロードの右目を切り裂く。カランはすぐさま剣を引き抜き、腹を切り裂こうと振るが、ゴブリンロードはそれを避け、カランを蹴り飛ばす。

 「グガッ.........!!!」

 リルートは毒針をゴブリンロードに投げ、数本が命中するが、少し鈍くなる程度であまり効いていない、リルートはゴブリンロードに近づく。

 「バカ゛め゛」

 リルートはゴブリンロードに向かって剣撃を振るうがゴブリンロードはその一撃を剣で防ぐとそのままリルートの復剣を叩き壊す。

 「再生....!」

 その瞬間、復剣は再生し、ゴブリンロードの首を狙う。ゴブリンロードの剣は振り下ろされた直後で防御はできない、リルートは迷いなく力を振り払った。


 血飛沫が舞う、しかしリルートの剣撃は、ゴブリンロードの手で防がれた。ゴブリンの指が飛ぶが気にしていない、ゴブリンロードはニヤリと笑い、剣を振るう。

 (チャンス.....!!)

 リルートはゴブリンロードの股下を転がり通ると、奥に向かって走る、そこには後衛のゴブリン達が数匹固まっていた。

 「止゛ま゛れ゛!!」

 ゴブリンロードはリルートを追いかけようと後ろを振り向いたその時、カランがゴブリンロードの首をナイフで突き刺す。

 「ようやく.....隙ができた.......!」

 ゴブリンロードは抵抗し、カランを振り払おうとするがカランはさらに剣で胸を突き刺し、ゴブリンロードは倒れる。

 後衛のゴブリン達はリルートに向かうが、その時、甲高い音が鳴り響くとイロアスの斬撃がゴブリン達を切り裂き、その隙にリルートは突っ込む。

 「いた......マジックキャスター....!!」

 マジックキャスターは杖を構え、そこから火の玉が放たれる、リルートは咄嗟に止まろうとするが、ラティナが叫ぶ。

 「止まらないで!」

 その時、水の球が火球にぶつかり相殺される、リルートはそのままマジックキャスターの腹を突き刺すのであった。

 「ガアアァァァアアア!!」

 

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