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第43話 黒闢の短剣

  ライトが僅かに目を逸らした瞬間にリルートは身体を大きく捻らせ、微かに体勢を崩したその瞬間、土煙の中からアモスの蹴りがライトの顔面を蹴り飛ばす。

 「———がっ....!!」

 

 ライトは顔を抑えながらゆっくり立ち上がるとナイフを構え、ゆっくりと距離を取ろうとしたその瞬間にアモスは大きく後ろへのけぞり、体勢を崩す。その瞬間にライトは目にも留まらない速度で距離を詰める。

 「アモス! 避けて!」

 アモスは仰け反った体制のまま片手を地面につくと、すぐさま後方宙返りで体勢を即座に直すと重剣を振り上げ、地面へ叩きつける。

 



 「リルート.....!」

 地面が抉れ、地震のような衝撃が響き渡ると同時にリルートの元にロープで巻かれた復剣が投げられ、リルートはそれを拾う。

 リルートが復剣を拾うとライトに向けて構える。[念力]を警戒しながら距離を詰めているとライトは走り出したかと思うとナイフをリルートに向け、口を開く。

 「マグスキャントスエクソシアミディアスインペトムテラ——」

 「詠唱....!?」

 リルートは魔法に対し警戒しつつ近づいてきたライトに向かって斬り払う。ライトはその一撃を跳んで避け、リルートの頭上を取る。

 「ブレット....!」

 ナイフの先から小石が数個ほど出現したかと思うと、高速でリルートに向かって落ちる。

 「く....!!」

 リルートはその石を弾こうとするが、小石に当たったその瞬間に復剣にヒビが僅かに入る。

 「避けて....!!」

 リルートは顔から地面に転けるが、ギリギリでその魔法の着弾点には穴が空くほどの威力であった。

 

 立ちあがろうとするリルートの隙を狙い、ライトは背後に隠されたナイフを抜くと同時に投げ飛ばす。

 リルートは手で顔を隠すように防御動作を取るが、アモスがそのナイフを重剣で弾き飛ばす。

  リルートは素早く立ち上がるとアモスの頭を掴み、自身の口元まで耳を近づけると耳打ちする。


 「.....わかった....」

 アモスがそう一言つぶやくと二人はライトを中心に大きく迂回し、挟み込むようにする。

 「....たった二人なら僕でも捌けますよ」

 ライトは警戒し、両手のナイフをそれぞれに向け、牽制する。


 しばらくの硬直が過ぎるとリルートは地を思い切り蹴るとライトに切り掛かり、それをみたアモスをライトに向かって飛び出す。


リルートはライトの足元に斬り込むが、ライトは飛び上が り、その斬撃を避けるとリルートに向かってナイフを投げ、リルートはそれを手の甲で受け、腕を思い切り振ると、ナイフは 地面を跳ねていく。


「ぐっ.......!!」


ナイフを弾くことは出来たが、手の甲にある生温かさと痛み に僅か怯み、それをみたライトは黒色のナイフをリルートに向 ける。


「マグスキャントス———!!」


ライトは背後からの殺気を感じ取り、即座に振り向くと、振 り下ろされた重剣をナイフで受け流す。


地面に振り下ろされた重撃は床を抉るほどの威力で土煙が大 きく舞う。アモスは遮られる視界の中で2度目の重撃を振り下 ろし、激しい金属音が鳴り響くライトはその煙の中からいち早 く脱出すると、黒色ナイフを煙に向けると詠唱を続ける。


「マグスキャントスエクソシア、ミディアスインペトムヴェ ントスウィンドカッター....!!」


ナイフで空を切ると、その軌跡に空気が収縮すると刃にな り、煙の中にそれは飛び込む。


風の刃で煙が晴れると、同時にアモスは崩れた石屑をライト に向かって投げ飛ばす。ライトはその石を避けると即座にアモスと距離を詰める。


 「くっ.......!!」

アモスは重剣を振り下ろそうと腕を上げるが、ライトは脇元 に腕を通すと捻り上げ、アモスを地面に叩きつける。

 アモスは[受け身]で衝撃を殺すと片手を地面につくと力を入れて押し出し、即座に立ち上がる。

 「その能力はおそらく[重化]の力ですよね、振り下ろしてばかりなら目を瞑っていても躱せますよ」

 ライトはアモスの首元を狙ってナイフを振る、しかしその一撃はリルートが復剣で弾くと追撃を入れ、ライトは二人と距離を取り、崩れた足場に立つ。


 「.........」

 表情は固くどちらも動かない、しばらく膠着すると、リルートはアモスに復剣を投げ渡す。

 「「............っ!!!」」

 アモスが復剣を手に持った直後に包帯で手と復剣をガッチリと固定したその瞬間、紫の電流が迸る。そしてそれはライトの足元にも留まるようにして電流が走り、ライトは痛みで身体を思うように動かせず、痛みで頭を抱え、悶絶する。足元にある電流の先にあったのはバラバラに崩された復剣の破片。重剣によって壊されたものであった。


 (ライトはこの電の発生源に気付くことはできない.......今しかチャンスはない!)

 ライトが落としたナイフをリルートは拾い、ライトの首元にナイフを振るった。





  


 ナイフは首まで僅か数ミリというところで止まっていた。それ以上力を込めてもびくともしない。

 「[念力].....!!」

 明らかに苦しそうにもがき既に殺す直前まで来ている、だが後少し、後少し足りない。リルートは即座に蹴りを顔面に打ち込むと、ライトは少しのけぞるが、倒れることなく耐え続け、一歩踏み出す。

 リルートはナイフを持つ手にさらに力を込め、押し切ろうとしたその瞬間、ナイフは弾かれ、大きく飛ぶ。

 ライトは意識を既に半分ほど失っているが尚、戦おうとする。ライトが飛び出し、リルートはアモスの持つ復剣を引き剥がすとアモスに肩を貸し、後ろへ大きく跳ぶが、アモスは痛みで思うように動けず、地面に倒れるのであった。

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