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【完結済み】冒険少女の繰り返し  作者: 山田浩輔
刺客にある死角
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第27話 謎

 「ぐッ.....がああぁぁああ——!!」

 それを知覚した時、痛みを感じる、激痛と結晶を彩る赤黒い血が、彼女の体温を下げる。


 痛い、両腕の付け根から完全に切断され、リルートは激痛を感じながらも、ナイフを咥えると男に向かって投げ飛ばす。だが男はそのナイフを弾くと、リルートの胴に向かって剣撃を振るう。


 激痛は続く、だがリルートはそれでも尚諦めない、リルートはその一撃をギリギリで避けると即座にブーツの仕込みナイフを出すと男に向かって蹴る。男はその一撃を避けるとアモスが追撃を入れる、だがその剣撃は結晶で覆われた腕に防がれる。

 「焦ったな」

 男の言葉と共にアモスの心臓は結晶で貫かれる。

 「が.....ッ!!」


 アモスは震える腕で重剣を振り上げると重化させる。

 「ほう?」

 男はアモスのその一撃を軽々と避けると首元に結晶を突き刺す。

 「アモスさん!」

 アモスは力無く倒れると目を閉じた。男は仰向けに倒れたリルートに近づくと言う。

 「勝負は決した、私が何者かを教えてあげましょう、私は”レルフェンス・オルスター“です。私は崩壊者マルクスの仲間です。彼は君が死ぬことを望んでいた、詳しくは知りませんがね」

 男は剣を持つと、リルートの首に突き立てる。

 「あなたの死体が必要なそうですよ———」







 目を覚ました、痛みと謎、彼女は即座に叫ぶ。

 「後ろに盗賊がいます! 速度を上げてください!!」

 「は、はい! 了解しました....!」

 御者は馬を叩き速度を上げる、リルートの声で目覚めたアモスは布を切り裂くと後ろを確認する。


 結晶の剣山は既に馬車に追いつこうとしていた、アモスは抜剣しようとした時、リルートが前に出ると火薬を撒き散らすと同時に爪に仕掛けた打金を使い、指から火を放つと、引火し爆破する。

 「あれは一体....」

 「わからないです、でも私たちの敵のようですね....」

 爆破により結晶がひび割れると生成が止まる。レルフェンスは馬車を追うために走る、だが馬車の速度には流石に追いつけず、レルフェンスの姿は見えなくなる。


 「....危なかった....」

 リルートは腰を下ろすと呟く、今までの敵とは訳が違う、アドレットの様な奇襲は来ないが身体能力や戦闘の才は明らかにそれを超えている。それにマルクス....クルトさんから聞いた悪人、なぜ私を.....?

 

 リルートは思考する、回らない思考を必死に動かすがわからない、彼の名を聞いたのも1ヶ月ほど前、彼女とマルクスの接点は何一つない。

 「アモスさん、マルクスって知ってますか?」

 「マルクス.....王都殺戮事件の首謀者ですよね、それがどうしたんですか....?」

 リルートはしばらく沈黙すると言う。

 「わからなかったらいいんですけど....他に仲間とかっていますか?」

 「自分は知らないかな.....詳しくないんだ....」

 リルートの問いにアモスは申し訳なさそうに答えるとリルートは慌てながら言う。

 「いやいや! 別に大丈夫だよ! それよりも....あいつはもう追ってこないと思うけど....一応警戒していくよ....」


 そうして馬車は王都へと向かうのであった。

 




 「久しぶりだね! 覚えているかな、僕だよ!」

 相変わらず検問の騎士は威圧感がすごい、口調で思考がおかしくなりそうであった。

 「あっはい....」

 リルートはとりあえず通行書を出し、騎士は通行書を軽く見るとリルートに返す。

 「うん、問題ないよ!」

 「あ、そういえば、聞きたいことがあるんですけど」

 リルートの問いに騎士は首を傾げる。

 「マルクスのことって知ってますか? 3年前の事件の首謀者についてなんですが....」

 「うーん、僕は衛兵として結構長いけど....あの事件の時もここにいたんだ、あの事件が終わってようやく気づいたんだ。あんな悲しいことがあったなんて、僕も何かできたと思うんだけどなぁ....」

 「そうなんですね、教えてくれてありがとうございます」

 リルートは検問を後にしようとすると騎士が止める。

 「あ待って! 僕の知り合いがいるんだけどその人なら何か知ってるかも!」

 騎士は筆を取り出すと何か文字を書き、封をするとリルートに渡す。

 「これを持っておくといいよ! 今はここにいないから会えるかわからないけど、もしも会えたらこれを渡せば教えてくれると思うよ、ヴォルガーくんって言うんだけど!」

 「ありがとうございます、ちなみに何か見た目に特徴とかありますか?」

 「うーん....黄土色の髪をしてて....あとは基本的に緑色の軍服を着てるかな? 前見た時は髭が生えてたけど....今はどうかわかんないや」

 「そうなんですね、色々ありがとうございます!」

 「うん、今度あったら君のこと教えとくね!」

 そうしてリルートはギルドへと戻るのであった。

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