純白の教室をその手で閉ざす ~とある進学クラスで起きた誰がための破滅と救済~
――ある日、何の前触れもなくクラス全員の財布が盗まれた。
「管理はどうなってんだよ!」「お前が盗んだんじゃねぇのか!?」「そういうテメェはどうなんだ!」
怒号が飛び交い、お互いがお互い疑心暗鬼に陥る教室。
学力が全てであり、イジメの横行する淀んだ進学校で起きた大胆な盗難事件はやがて、杜撰な管理の責任の押し付け合い、苛烈な犯人探し、容疑者に対する陰湿なイジメに発展していく。
誰が? どうやって? なぜ目立つにも関わらずクラス全員のサイフを盗んだのか?
財布の管理に携わった木戸は自身の大切な人の為に、表沙汰になるタイムリミット二日の間に犯人を捜し、一人財布の奪還を試みるのだが――それはこのクラスの誰がための破滅/救済への第一歩であった。
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全23話完結済み。一時間くらいで読める読切り学園ミステリーです。
十代の頃にライトノベル研究所で別名義で書いた、文庫一冊分の長編処女作品です。
Why done it?(なぜそんなことをしたのか?)という動機に重点を置いた青春ハードボイルドとも、青春ミステリーとも、青春サスペンスともつかぬお話。
中身はなろうの主流からことごとく外れており、ひたすらシリアスです。コメディ要素ゼロ。ヘイト多め。形はミステリですが個人的にはハードボイルドの亜種だと思っています。
またもう一つ投降している拙作「宿屋の倅」とは180度方向性が異なりますので、あちらの様な話を期待された方はきついかもしれません。
それでも読んで頂ける方がいれば、暇潰しでも構いませんのでどうか宜しくお願い致します。
Ⅰ 事件
1、二十八の消失
2018/05/04 10:15
(改)
2、目
2018/05/04 14:00
(改)
3、焦燥の火傷
2018/05/04 19:00
(改)
4、不信
2018/05/04 22:00
(改)
5、お前だろ?
2018/05/05 08:01
(改)
Ⅱ 動機の欠如
6、難敵
2018/05/05 12:00
(改)
7、スマートフォン
2018/05/05 16:00
(改)
8、君と僕は
2018/05/05 20:06
(改)
9、灰色の男
2018/05/06 09:00
(改)
10、状況的に
2018/05/06 14:00
(改)
Ⅲ 融解
11、裏
2018/05/06 17:00
(改)
12、烏合の衆
2018/05/06 21:00
13、黒い香
2018/05/07 21:00
(改)
14、決定的証拠
2018/05/08 21:00
(改)
Ⅳ 暗夜行路
15、地の獄
2018/05/09 10:00
(改)
16、崩壊
2018/05/09 13:00
(改)
17、復讐者
2018/05/09 15:00
(改)
18、素顔
2018/05/10 21:00
(改)
Ⅴ Black box
19、審判の朝
2018/05/11 21:00
(改)
20、決戦
2018/05/12 07:00
(改)
21、嘘
2018/05/12 12:00
(改)
22、赦されざる者達
2018/05/12 16:00
(改)
23、純白の教室
2018/05/12 19:05
(改)