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三題詩  作者: kybb
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檸檬・惑星・ラブソング


果実を贈る。

それは私が臆病であることの証左である。

今も手紙を前にうんうんとうなり、書き記し、身もだえしては屑籠に放り込む。

昨今のラブソングのような惑星一つまるまると覆って余りあるような愛など無く。

愛のためにすべてをなげうつようなロマンチックなことも出来そうにない。

等身大の私を伝えることすらままならない私は、本当に臆病だ。

それでも、今日は精一杯の主張を。

果実を箱に詰めて、箱の上に手紙を貼る。

いつもと変わらない作業のはずが、今日はなんだか達成感さえある。

追伸:詰めた檸檬は私の好きな果実の一つです。

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