3/7
命・機械・人生
僕達は一人一つの命を持っている。
機械はどうか。一つ一つに命が宿っていると言えるだろうか。
僕達が命と呼んでいるものは何なのだろうか。
意思だろうか。血液だろうか。個として外界と分断されたその空間を命と呼んでいるのだろうか。
ならば自身で判断し、電流を体中に流し動いているロボット一体は命と呼べるだろうか。
きっと否というであろう。なにせ彼らには「生」がない。
僕達には人生がある。人として生きている。
機械にはそれがない。決められた作業をこなすだけであると。
ならば、ならば、ならば。どんどんとヒトに近づく仮定の存在の境界はどこか。
赤子として生まれ、知識を周囲より取り込み、寿命のある機械は一つの命なのだろうか。
むしろ。赤子としてすら生まれられなかった水子は命だったのだろうか。
人生とはいったい何をさすのだろうか。