表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/37

暫定的プロローグ

 ファンタジー世界へ飛んでいきたい。


 RPG系のゲームをやったことがあるならば一度くらいは幻想世界へと思いをせ、自分の身長くらいある大剣だいけんを振り回したり魔法をぶっ放したりして、モンスターをらす妄想をしたことがあるだろう。


 俺の場合は可愛い女の子が悪役に連れ去られ、危機一髪のところを救いだしたりする話がお気に入りだ。


 すでに3桁に至るパターンがある。


 ちなみに大抵の場合その子は片思いしてた女子でしたが、なにか?


 ほかにも、ドラゴンの出演回数は圧倒的に多い。


 無論、かっこいいからだ。


 ドラゴンの背に乗って大空を飛びまわったりしてみたい。


 だいたい、現実世界内での退屈に退屈を塗り重ねたような生活を毎日耐えることを強要されている時点で、空想やら妄想やらにふけらないとでもやっていけないわけである。


 そんな異世界という素晴らしい妄想材料を提供してくれていたのが基本テレビゲームだったわけだが、中学生になってからは自分のパソコンが使用できるようになったこともあってその役割はオンラインゲームに完全シフトしていった。


 そこで、出来心だったのかなんなのかいまだに真相はわからないのだが、俺はネトゲのメインキャラで女性キャラクターを使っていた。


 もしかしたらゲームという異世界では現実とは極力違う自分でいたかったのかもしれない。


 非日常とは日常から乖離かいりしたなにもかもを求めることであるからして、女性キャラを使用していたことをだれが責められよう。


 単純にごつい男のけつを追い回すより可愛い女魔術師を好きなように操るほうが面白いだろうという考えもなかったわけでもないが、俺は自分に素直だから問題なし。


 問題なのは、その浅はかとまではいかないが深い理由もなくネカマをしていた結果、異世界で俺が本当に女になってしまったということだ。


 結論。


 この俺の境遇きょうぐう考慮こうりょすると、トラウマを作りたい人はオンラインゲームでネカマを演じることを全力で推奨すいしょうする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ