いわゆるプロローグ
SSだよ!
全員しゅごー!!!
よく晴れた昼休み。
退屈で一人、机に伏せている一人の少年。
何かすることはないかと頭の中に検索をかける。
結果は勿論、『誤字、脱字が無いかご確認下さい。』
心の中で舌打ちしながらなにをするかを考え続ける。
むしろ、なにをするかを考える昼休みにしてはどうかと開き直りそうになるが、
なんとかブレーキをかける。
改めて考えてみると今まで自分が昼休み何をしていたか思い出せない。
きっと、ボーッとしていたのだろうがそれさえも曖昧である。
『人生は何かを成さぬには長すぎるが何かを成すには短すぎる』
という、どこかで聞いたような聞いてないような言葉を思い出す。
脳内で「それな。」と言いつつ、教室に掛けられて居る時計を確認する。
げ。
まだ、三分程度しか経って居ない。
これには真面目にハートブレイクされた。
さっき思い出した言葉本当なんだな。
少々驚きつつ、何の気なしに引き出しを開ける。
「あ。」
思わず声が出る。
陰キャラガチ勢がこちらをチラ見するが気にせずその引き出しの中に入っていたそれに手を伸ばす。
それは、新品のノートであった。
少し考え表紙にこう書き入れる。
『楽園都市。』
と。
そして、このノートの中では僕は『王』である。
いや、『創造神』かな。
厨ニくせぇな、と自分にツッコミを入れる。
だけど、このノートは僕が創りあげる世界の全てである。
いや、その予定である。
「この世界はもう一つの現実、そしてこの本はそれを記す本。
あー、わくわくして来たー!」
思わず小さいながらも声に出して言ってしまう。
陰キャラガチ勢には痛い子と見られただろうなと思う。
よくよく考えたら僕は確かに結構痛い子かもしれない。
うん、十分痛い子。
僕は痛い子。
自虐を繰り返し、崩れ落ちた豆腐メンタルを慰めるものはいない。
僕はよっぽど陰キャラより陰キャラだ。
よくよく考えたら
ぼっち>陰キャラ
じゃねぇのか?
やべぇ。
怖くなって来た。
そんなことを考えているとチャイムがなる。
五時限目が始まる。
やっぱ、何かを成すには時間は短すぎる。
あと、三時間は昼休み欲しかった。
すっかりノートを作ったのを忘れてしまうほど充実(笑)した昼休みだった。