今日は寒いからおでんにしないか? 作者: cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字) 掲載日:2013/10/05 彼は息をする様に真剣を振るう。 玩具では無く、ずっしりと引きずりそうに重い其れをナイフでも扱う様に容易く、否、剣術家の彼が振るえば、見る者の肌を粟立たせるばかり。 閃光が走る鋭い軌跡が空気まで切り裂き、冷たい汗が背を伝う。 震撼しながら恐る恐る彼に問う。 「なあ、包丁、使わねーの?」 彼は振り返った。 「ちょ、怖っ! 刀もこっち向いてる!」 「ああ、悪いな。しかし包丁か。あれは扱いが難しい」 「刀のが難しいだろ!」