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未来の俺と息子のオレ〜赤い糸の伝説〜

 朝、目覚めた瞬間、どこか違和感を感じた。
 目覚まし時計の音はいつもと同じだったし、部屋の空気も変わらない。
 しかし、何かが違う。
 どこか見慣れない雰囲気がある。
 寝ぼけたままベッドから起き上がり、カーテンを開けると、そこには見覚えのない景色が広がっていた。
 窓の外には高層ビルが立ち並び、空には小型の飛行機が静かに浮かんでいる。
「これは……未来の世界か?」
 首を傾げながら、部屋の中を見渡す。
 家具は自分の部屋にあるものとは少し違う。
 壁には見覚えのない写真が飾られていたし、本棚には知らない本が並んでいる。
 自分の部屋にはないような、少し年季の入った雑誌や書類が机に散らばっていた。
「一体何が起こったんだ?」
 混乱しながらも、まずは部屋の外へ出ることにした。
 ドアを開けると、そこは自分の家に似ているが、どこか違う。
 廊下の壁紙や照明の色、家具の配置が微妙に違っている。
 まるで、自分の家が少し未来に進化したような感覚だ。
 しかし、何よりも驚いたのは、目の前に立っていた人物だった。
「おはよう、一也。朝飯、もうすぐできるよ」
 それは、自分自身だった。
 四十歳近い年齢に見える自分。
 顔つきは少し老けていたが、確かに自分の顔だ。
 そして、その男は、自分を「息子」として扱っている。
 一体、何が起こっているんだ?
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