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魔境

僕達は、濃い霧の中に入っていった。

ミミは、僕達の真ん中にいて,僕が先頭、ヨウゼフがしんがりを歩いている。視界は20m位でそんなに悪くは無いが、僕は何時も使っている天眼が効かないので,神経を使う。今まで、いかに天眼に頼っていたかが良く分かった。

所々に瘴気溜まりが有り、そこから魔物が湧きだそうとしているのが見える。もしかして魔法が効かないのでは,とゾッとしてしまうが。風の刃と念じると、いつも通り飛び出し、現れた魔物を切り刻んだ。

ミミは、焦っていた。獣化が出来ない。僕に訴えて叫んだ。そうかスキルが使えないのか。

と言う事は参った。転移も使えないことになる。僕は,引き返すことにした。万が一ヨウゼフやミミに何かあっても治癒魔法も使えないでは無いか。試しに、収納から物を出そうとしてみたがだめだった。

「引き返すぞ。ヨウゼフ。お前が先頭だ」「うっす」

ヨウゼフは剣を片手に持っている。しばらく前から剣の修行を始めた。未だ、スキルは生えていないが、天性の勘の良さから、トム兄に太鼓判を押されていた。彼は剣に火魔法を纏わせて、魔物が来ると、剣で一閃する。魔物は,スパッと切られる。少し離れていても、鋭い炎の刃が飛び出し、魔物は左右に切り分けられた。なんと、心強い弟子だ。十二時間。たった其れしか進めなかった。マナの濃さは気にならないが、スキルが使えないのは痛手だ。もう一度、手を考えてからで無くては、先に進めない。

僕達は、街に転移した。


なにもできなかった。塔の中で、お茶を飲みながらボーッと考え事をしている。僕は、自分を過信していた。何でも出来る気でいたがすべてスキルの御陰だった。

僕は光属性を鍛えることにした。今まで、照明代わりにしていただけで、特段必要性が感じられなかった魔法だが、他にも使い道があるはずだ。光は火魔法よりもマナの効率が良かった。

ヨウゼフとも一緒に学んでいる。彼も光属性は持っていたのに僕が余り使わないので彼も同じだった。

光属性の魔法理論を読み返す。

        ☆

光属性・・・魔を祓う属性。

暗闇を払い,汚れを祓う。治癒魔法に通ずる癒やしができる。

此を極めた物は居ない。理論は確立されていない。


これだけだ。こんなの誰も活用出来るはずも無い。誰も出来ない属性なんて意味があるのか?

暗闇を払う魔法言語の呪文だけが本にのっている。

治癒魔法が出来るのならとても素晴らしいが、出来ないのでは意味が無い。スキルあるし。

汚れを祓うとはなんだ?若しかして此方には死霊のような物がいたのだろうか?今まで、見たことはない。それとも、ラノベでよく聞くクリーン的なあれか?洗濯できるやつ?

魔を祓う・・・か。


僕は前世の神社の神主さんを思い出していた。『祓い賜え、清め賜え,神ながら守り賜え、幸え賜え』

突然目の前に薄いキラキラした光が周りに広がっていき、塔を包み込んだ。ヨウゼフが慌てて入ってこようとしたが、何かにぶつかって転んでしまった。

光の盾が出来上がったのか。此は魔だけじゃあ無く何でもブロックしてしまったな。


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