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クルスの州の端っこ

僕らはこの州の端の探索に来ている。端に沿ってグルリと巡る。

左には魔境と呼ばれる深い霧。偶に魔物が出てくる。それを討ちながら今日で5日目だ。山脈をグルリと巡っている。僕、ミミ、トト、トム兄、ヨウゼフの5人だ。

僕の頭にはヌポポが居るが数には入れない。僕は転移が出来ることをこのパーティーには明かした。

まあ、トム兄とヨウゼフは知っているが、彼等は知っていることを言わないで、黙って聞いている。

「凄いね叔父さん。前から?それとも、最近?」「さ、最近かな?」

「じゃあ、此が終わったら、一発で帰れる?」

「其れはやって見ないと分からないな。これから、何度か君らを転移させてみて、何人まで出来るか試したいと思っている。」

「実験台っ!分かった、協力するするっ!」ミミが張り切っている。

実験の結果、3人までは、出来ることが分かった。

「此処のマナは濃すぎてつらいな」トム兄がこぼしていたが、僕は苦しくは無い。矢張り自分のマナの量で影響が変わるようだ。この中ではトム兄が一番マナが少ない。次いでトト、ミミ、ヨウゼフ、僕の順だ。

この山脈はかなりの範囲にわたっている。この山もクルス州の一部だ。此方から見る山はとても峻険で登るのは大変そうだ。山間を通ればなんとかクルス州に通る道が出来るかもしれない。

此方の植生は寂しい。マナが濃すぎて育たないのだ。マナが少なくてもだめ。濃すぎてもだめ

自然は絶妙なバランスで出来ている。


今日でギルド長からの依頼の大体の探索は終わったが、僕はもう一つ試してみたいことがあった。

魔境の中に入ってみることだ。

その事を皆に話してみる。「ここから転移してみんなを送り届けてから、もう一度此処に帰ってくる。」

そして、魔境に入ってみるのだ。皆は大反対した。


僕は黙って聞いていた。「そうか」とだけ答えた。ヨウゼフが僕をじっと見た。


初めは、トム兄とトトを送っていった。

そして、ヨウゼフとミミを送る。転移の時、ヨウゼフが、

「兄貴。矢張り行くんですか?」と聞いたきた。僕は正直に、そうだ、と答えた。

「俺も、連れて行ってくれ!」

「だめよ!ヨウゼフが行ったら、死んじゃう!」

「大丈夫だ。危なくなったら、兄貴の転移があるじゃないか。」

「じゃあ、あたしも行く。」「ミミさんは、行ってはだめだ。危ない」

何なんだ。こいつら2人で盛り上がって、僕の意見は聞かないのか。

ヌポポが、面倒だから、連れてけば良いと言っている。

「分かった。一緒に行こう。只マナが濃い。苦しくなったら、言ってくれ。直ぐに、もどってくるから。」そういい。3人で魔境に入っていった。

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