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ヌポポの変態

ヌポポは30㎝に急成長して、まるで*ービー人形のようだった。

「ヌ、ポポ!お前男だったのか!」

僕の、印象ではこの形の妖精は、かわいらしい女の子で、透き通る羽があって、髪の毛もふわふわで・・其れがどうだ。男丸出しだ。そのままの、すっぽんっぽんの丸出し。そもそも,妖精に雌雄があったとは。

兎に角それは隠せ!僕は早速布きれを腰に巻いてやった。

「ヌポっ!頑張って、人型に変態したのに!まるで、期待外れ,みたいに言うな!」

お、しゃべれてる。そこまで変わるとはすごいな!でも、此処は男の比率が多すぎる。確かに期待はしていたのだ。若しかして可愛い妖精になるかもと。

まあ,雌雄は選べない。生まれつきのものだ。

それにしても、綺麗は綺麗だ。羽は蝶よりはトンボに近いか。透き通った羽には不思議な模様があり、薄らひかっている。子供と言うよりは少年っぽいか。ひょろりとした手足。細い身体。青い髪の毛。青い瞳。白い肌。

大きさは,*ービー人形。だが、彼に言わせるともっと大きくなる、とのこと。

大きくなって役に立つそうだ。今はまだ、難しい。成長する為にマナを使うからと。人間と同じだな。

でも普通、この手の妖精はこのままの大きさではないのか?まあ、この世界の普通は此なのだろう。

ヌポポは、僕の目の前にある魔石を見て、欲しがった。良いよと言うとパクパク食べ始めた。

ギョッとして、思わず「腹を壊すぞ!」と行ったら、

「ヌポっ!美味しい。此があればカムイから貰わなくても良くなる。」

と言った。そうか。其れは良かった。あれが頭に居座られると困る。

頭に人形を乗せて歩くなど、絶対無理だ。お姉さん達に退かれてしまう。


結局魔石はヌポポにやる食事となってしまった。錬金術は無理なのか。

ヨウゼフも「うわー・・き、きれいっすね。でも男かあ」

と言っていたので、彼も少し期待していたのだろう。トム兄一家にも、紹介した。

トトはえらく感激して、お洋服つくってあげたい!と興奮していた。ミミは

「本当に男の子なの?」と確かめようとする。辞めてあげなさい。本人も困っているじゃあないか。

ヌポポも無事変態し終わり以前よりやたら動き回るので,いささかウザく感じてしまう。

「ヌポポ、チョットじっとしていられないのか!」

「ヌポっ!」

暫くは大人しい。だが、またすぐにチョロチョロし始めるのだ。まるで子供だ。

そうか,子供なのだまだ。


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