表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/24

魔境調査

今日から,魔境の調査に入る。行くのは僕とヨウゼフの二人だ。

白熊オレオが一緒に行きたそうな顔をしていたが、無理だ。僕もヨウゼフも自分だけしか守れない。

もう少し鍛錬すれば複数人、光の盾で囲うことが出来るかもしれないが。

二人だけで調査となると、かなり日数が掛かるだろう。若しかしたら数ヶ月かかるかも知れない。

ヨウゼフは緊張している。ミミはヨウゼフの見送りをしに来ているからだ。ミミには、話して聞かせたら、あっさり納得してくれた。あんなにくっ付いていたのに、今は良い距離感を保って居る。


僕の収納にはたっぷり食材が入っている。他にも必要と思う物は手当たり次第に突っ込んだ。おかげで、僕の塔の中は空っぽだ。

ヨウゼフも万一の準備はしている。背負子に最低限必要な物が入っている。

皆の見ている前で、僕達は,魔境に入っていった。


僕とヨウゼフの二人同時に光の盾を発現させた。ヨウゼフは俊足。僕は剛脚。そして走った。

十二時間後魔境を抜けた。

「兄貴、此処が新地ですか。」

ヨウゼフはグルリと周りを見まわした。そして海の方に走っていった。

青春か!僕は余り海は気に掛けなかったが、若者は取り敢えず海を見ると走る。

結構な距離があるのに。僕はあいつをほっといて、野営の準備だ。

簡易の小屋を造る。チョット大きめにしてお互いのプライバシーを守る。食事は外でも良いか。外に水場を造っておく。便所は、離れた処に穴を掘っておく。赤スライムが見つかったら良いが。風呂は別に小屋を建て,風呂用の石桶を造っておく。数ヶ月はここを拠点にする。

ここを起点に三方を探索しよう。ずっと後方に魔境が、濃いマナを漂わせていた。


「兄貴ー。何か,在るっす!」またか。あいつはいつも何か見付けてくる。ヨウゼフが駆け寄ってきて、早く早くとせかす。

僕は、よっこいしょっと掛け声をだして、立ち上がり、ヨウゼフと一緒に『何かの物』目がけ走った。

二時間走って、海縁に着くと、鯨が陸に打ち上げられていた。大きい。今にも死にそうだ。僕は鑑定をかけると、魔物だった。海の魔物か。此方は鯨が魔物なのか。

「海の魔物だ。もう、マナが尽きかけている。」

「そうっすか。じゃあ、やっちゃっていいですね」」

ヨウゼフは、剣で、一息に殺した。すごい、剣筋。若しかして。、鑑定を掛けてみると、矢張り剣術のスキルが生えていた。ヨウゼフは、成長している。教えてやると、

「なんか、そんな感じしてたっす。」

僕達は協力して、鯨を解体した。凄い肉の量だ。魔石も巨大だ。マナが殆ど無いので,金にはならないが。僕はふと、海に特殊個体が出たら、と考えて仕舞った。でも海には人が居ない。ダンジョンは出来ないはずだ。

内臓類は分からないので、海に帰した。ヨウゼフが肉の塊を持って

「今夜はステーキでいいっすか?」「ああ、楽しみだ」

油が、普通の陸の動物とは違う旨みがあった。かなり旨かった。

「ヨウゼフ、明日は、川を浚ってみるぞ」「浚う?何か,蟹でもとるんですか?」

「ああ、スライムさ」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ