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魔境からの帰還

「また、新地を見付けただとー!お前はサウスに行ったんじゃあなかったのか。」

オレオが騒いでいる。僕は、魔境の調査に行ったことを正直に話した。

あの時話せば、反対されるだろうと考えたことも。

「そりゃあ、反対はしたな。一人で行くには危険すぎるからな。で、どうだった。新地は。開発できそうか?」

僕は彼処がクルス州のようにはならないと思っている。少なくとも数十年は。

「まだ、魔境があります。魔境は、通り抜けるのに1日以上掛かると思います。」

「そんなもん、スキルで走り抜ければ直ぐだろう」

「あの魔境ではスキルが使えません。魔法は使えましたから、僕は行けました」

「スキルが使えない・・・だと」

オレオは、獣人は魔境に入って魔物を倒す。そして今まで少しずつ、自分たちの生活圏を広げてきたのだ。レモートもそうして開発した。と言った。僕はこれまでの、経緯を話した。この間の州境の調査のこと、魔境に入ってみたこと。そして、魔法を研究してから,行ったこと。

「そうか、あの魔境は特別なんだな。」

「そうだと思います。光魔法が有効でしたが、何人まで連れて行けるか分かりません。」

当分は僕が定期的に調査する事に落ち着いた。

         ☆

ヨウゼフは早速行きたがった。しかし、まだ光魔法が完成していなかった。

「お前!直ぐ出来るんじゃあ無かったのか!」

「あの時は、兄貴がもう、帰ってこない気がして、つい・・」

でまかせを言ったッてことか。僕が帰ってこないだと!何考えていたんだか。

でも、これからの調査には、ヨウゼフの助けが必要だ。マナが多くなければあの魔境は厳しいだろう。

問題はミミだ。ミミは、足手まといになる。スキルが使えないと普通に走り抜けなければならない。時間が掛かるし、あの場所で、野宿は、きつい。

僕の光魔法はミミを一緒に囲えるのだろうか?もし出来れば、光の盾の中はスキルが使える。試してみないと。

ヨウゼフで、試してみたが、はじかれて仕舞った。

「兄貴。俺頑張って魔法使えるようになります。」

ヨウゼフも、やっと、納得したようだった。

         ☆

しかし、魔境は、どういう風に出来上がるのだろう。クルス州は、フィールド型のダンジョンだった場所だと思っている。あのコアを壊した時、マナの状態が,変わったのだ。

あのダンジョンコアはそんなに大きくは無かった。多分大きくなる為にスタンピートを起こした。

だが,獣人の冒険者達があまりにも効率よく魔物を倒してしまったのだ。被害を出さずに。

おまけに僕が殆どの魔物の素材を回収して仕舞った為、あのコアはマナが枯渇して仕舞ったのだ。

自分のマナを使って魔物を生み出すのだ。当然、マナを吸収しなければ、枯渇する。

何十年もあの場所にダンジョンがあった割には、クルス州はマナの回復が早かった。魔境の,性質の違いがあるのかも知れない。若しくは地形か。高地だからか?山脈のあちら側は、マナが帯状の筋になっている。土地の高低が関係しているのかも知れない。



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