XIII 初テスト
勉強会の成果を出すとき。
今日は初のテストdayである。朝から蒼汰が騒がしい。
「うるっさいなぁ…。お前、少しは落ち着けば?」
「って言われても、初定期テストなんだから緊張するんだって…。これで将来決まるかもしれねぇんだぞ?」
「たかが1つのテストじゃ決まんねぇよ」
「お前は余裕そうでいいな…。結局1回も勉強してるとこ見なかったな」
「いらないからな」
「へいへい」
中学生のテストなんざ、何も気にすることはないだろうに。
ーーー学園にてーーー
「あー…」
「お前、人の席にきていきなりなんだよ」
昼休みに入った途端、蒼汰が俺の机の上でうなだれている。邪魔くさい。
「お~い。2人ともテストどうだった~?」
「杏奈か。別に俺はどうってことなかったな」
「ほんとに~?で、そこに横たわってるのが蒼汰ってわけね」
「そうだ」
「うぇぇ…テスト…きつい…」
本当に邪魔である。
「やぁ、鷹栖君」
「…おう」
まだ喧嘩は買ってやらねぇ。
「テストどうだった?僕はまぁまぁだったよ」
「そうか。俺は別に何もない」
「あー、おーい?蒼汰ー?」
隣で快の声がする。どうやら気を失っている蒼汰に声をかけているらしい。
「だめだなこりゃ。起きねぇわ」
「面白いね。蒼汰って」
ーー数日後ーー
「さぁてさて、俺の順位はどのくらいかなーっと」
「お前、楽しそうだな」
「まぁなー。あんだけやったんだから、半分よりはうえくらいだろ」
「直後は気を失ってたくせに」
「言うな…起きたら杏奈の顔が目の前でくそほど恥ずかしかったんだから…」
ほう、こいつが恥ずかしいと思うのか。いい気味である。
「んお?なんか騒がしくねぇ?」
「だな」
掲示板の前には人だかりができていて、何か話しているようである。
「ちょっとどいてー。俺にも見せてー」
そのまま蒼汰の後をついて行って、掲示板を見れば、
「は?おいお前、満点ってマジかよ!しかも同率!」
「あぁ?そんなことで大声出すなよ。別に珍しくもなんともないだろ」
「お前マジで言ってんの!?ここの春学期のテストは高校生でも解けるか怪しいって言われるくらいのテストなんだぞ!?現に俺は下から5番目…」
「はぁーん」
そんな難しかったか?別に中学の範囲通りだろ。そんで?俺と同率ってのは、大体検討はついているが。
「同率だったね。鷹栖くん」
「そうだな」
やっぱこいつか。
「次は負けないよ」
「好きにしろ」
ーーー教室にてーーー
「えっ?えっ?どゆことどゆこと!?」
「んだよ朝からうるっせぇな…寝かせろよ」
杏奈が席に着くなり俺に向かってうるさい。何をそんなに騒ぐか。
「いやいやいや、満点でしょ?満点。飛礫、一切勉強してなかったのに。信じらんない」
「言ったじゃねぇか。必要ねぇって。それだけだな。寝かせろ」
「まだだよ!」
「んだよ…」
「そもそもあのテスト、満点とるには高校の範囲勉強してないと取れないんだよ。数学の定理とかそう。どうやったの?私ですら最後の問題は解けなかったのに」
「あぁ?知ってること書いたまでだ」
「それが変だって言ってるの」
「知らん。知ってるものは知ってる。ていうか、お前結構順位高かったな」
めんどくさいから話題をそらすことにした。杏奈はこの手によく引っかかる。
「飛礫のせいで3位だけどね」
「にしてもほぼ満点だったじゃねぇか。2点差、お前も十分変だ」
今回のテストは1位が2人、3位が2人、5位が2人という、奇妙な結果であった。
「次は満点とるから」
「おし、その意気だ。俺は寝る」
「授業始まるけど…って言っても無駄か」
ーーー放課後ーーー
今日は先輩との特訓の約束をしていたため、蒼汰は先に帰らせた。
「あ、ししょー」
どうやら先についていたようだ。
「ししょー、すごいね!」
「?。なんのことです?」
「テストのことだよ。2年でも噂になってるよ。春学期のテストで満点が2人、2点差が2人いるって!」
「そんなこともうわさになるんすね…ちなみに先輩はいくつでした?」
「僕は、480点で学年3位だよ。ししょーみたいに500点は厳しいね」
「1年のテストなんで。簡単なんでしょうよ」
「でも、これまで満点はいなかったらしいよ。僕も495点が限界だったもん。その時4人くらい同率1位だったかな」
「そうなんすね。さ、雑談ばっかりしてて特訓しなくていいんすか?」
「あ。ししょー!今日もよろしくお願いします!」
作者:「今回はお話の中で出てこなかった生徒の順位出しときますね」
七瀬 才花:学年5位(495点)
佐々木 立花:学年5位(495点)
明日香 胡桃:学年10位(487点)
虎海 快:学年67位(368点)
一応、神楽 蒼汰:学年195位(145点)
作者:「そのほかは作中に出てくる通りです。学年3位が足りないって?誰なんでしょうねぇ…」




