ちょっとだけ、BLEACHについて
今回話すことは、BLEACHとデスノートのネタバレがあります。
読んでない人は、読まないで下さい。
俺がこの漫画を読み始めたのは、19巻(当時最新刊)からだった。
なんかそれが『マジ凄そう』、と思って読み始めた。
女に女の勘があり、野生動物に野生動物の勘があるように、漫画読者には漫画読者の勘があるのだ。
外れることもある……面白そうと思って読んだら、俺を狙って書かれた漫画じゃない時は失望したりするものだ。
だがこれを読んだ結果は大成功だったと言える。
俺は当時、この漫画を19巻から読んで「良かった~」とどこか思ったものだった。
19巻から読み始めたのが良かったのではなく、途中からでも充分に楽しめたという意味だ。
読者としての俺の悪癖として、『読みたい漫画を最新巻から読みたくなっちゃう』というのが中学生時代まであった。
その悪癖は、デスノートを最終話から三話前程度を読んでから無くなる……デスノートを最終話の三話前から読んだのは俺の最悪の思い出の一つ。第一話から読まなかったことを今でも悔やんでる。ジャンプ本誌に載っていた「夜神月、あなたがキラです」と言われたそのページになんか惹かれて、その次くらいの週から読んでしまい……猛省、漫画読者としての人生において最も反省する一年を過ごしたのは今でも覚えてる。デスノートは十八年間、俺が「一番面白い漫画の一つ」と思うほどにはハマったからな。その思い出に匹敵するのは、ブラックキャットを9巻から読んだことと、ハガレンを6巻から読んだことだけだ。特にハガレン六巻から読んだのは本当に辛いな。
デスノートの反省が無ければ、俺は高校生になった時にベルセルクを最新刊……あるいは、13巻から読んでいたかもしれない(「おぉ、13巻がなんか良さそう。よし、13巻から買おうかな」とか思ってね)。
ネタバレを見てから漫画を読む……YOUTUBEなりXなりで、現代の読者はそれが普通らしい。
だが俺は、それに賛否両論だ。
先の展開を知って後悔したこと、あるからな。次週のネタバレとかなら全然セーフなんだけど、第一話も読んでないのに最新話を読むのは俺はおすすめしない(ガチオタじゃなく、ライトオタなら全然その生き方で良いと思うけど)。
だがBLEACHは、19巻から読んで正解だったかもしれない。そんな漫画だった。
この漫画は面白い、それを充分に感じさせてくれる巻だったからだ。
19巻にあったのは、主人公の卍解。
それが凄くかっこよかったのだ。
センスが良くて好きになった。
カラーページなのも驚いた。
単純に、朽木白夜と黒崎一護の戦い、それが熱くて、かっこ良かった。
ソウルソサエティ編は間違いなく面白く、それが刺さった。
そして、なんだかんだ20巻がオチで、俺は最後のオチを知らないまま19巻だけ読んだのがギリギリ「面白い」と言えたのかも知れない。
20巻から読んでいたら、ショックを受けていた可能性がある。20巻も19巻くらい楽しんで読んだからな……。
そんなBLEACHを読んでて、俺はやっぱり他人と違うなぁ……とよくも悪くも思ってしまう。
感想サイトを昔読んでて、そう思ったりした。
単純に、俺は他人と楽しむ場所がズレてるのだ。
俺は自分が漫画を読んでて「どこを楽しんでるのか」を実は分かって無いところが沢山ある。
最近、気付いたのは「俺が好きな漫画には必ずと言っていいほど俺の推しがいる」ということだ。
そして、俺は誰が推しか気付いてない場合が殆どだ。
キャラ、を捉えるのがなんか苦手なんだよね。
キャプ翼とドラゴンボールは凄くよく分かったけど、他の作品はあまり推しが誰か分からなかったりする。
で、BLEACHの推しが誰なのかは今でも気付いていない。
その癖、読んでて楽しんでるんだよね。
多分、ストーリーとか設定を楽しんでるんだと思う。
俺の推しが誰なのか、よく分かってない。
にも関わらず、他人とズレてる俺はどんな風にBLEACHを読んだのか、それをふと語りたくなった。
というわけで、「少し」だけ語る。
これを言うのは俺にとっていつか後悔することになるかもしれないけど、BLEACHは俺がかつて『この世界で最も深いことを描いた漫画』として『1位BLEACH、(1.5位シャーマンキング(武井先生)、)二位がトリコ(島袋先生)&マギ(大橋先生)』というランク付けになった。未来の俺は別の基準やランキングを造ってるかもしれないけど、2018年くらいから2022年くらいまでに造った個人ランキングはこんな感じだ。
トリコとマギは言うまでも無い。『作者が宗教をやり始めた』とネットで苦笑される系の漫画だ。トリコのラストとマギのラストを知るものなら、皆が知ってる。
そういう系の部門、として一位になったのがBLEACHだった。
だからソウルソサエティ編が終わって、アランカル編も終わって、この作品を楽しめない人が一部出てきたのも今思えば少し納得だな、と俺は思う。
俺はけっこう楽しんだけど、多分……破面編が終わった久保帯人先生は、『作者が宗教を描き始める』みたいな状態だったのではないかと思う。
『その証拠を出せ』と言われても、証拠はない。
しいて言うなら、俺に深く刺さってしまってること、「これ皆、理解してるの?」と俺が少し客観性を持つくらいに何かを俺が感じてること、俺のそういう系漫画部門に入ってランク一位になったことが俺にとっての証拠かな?
俺はもしかしたら、BLEACHのジャンプっぽく無いところのメインターゲットだったのかもな、と思う。
どこか言ってしまえば、フルブリング編とヴァイデンライヒ編。
これが、他の人より少し刺さった。
俺には面白かった。
俺はどう受け取ったかを少し話したい。
それを言いたいだけの小話である。
完現術編を読んだ時、俺は思った。
面白い、と。
なぜかと言うと、『秘密が解き明かされていってる』感があったのだ。
俺はもうBLEACHを読んでないし、小説版まで読んでいないから間違った読解をしてるだけかもしれない。
でも俺の感じた謎は単純だった。
『霊王が完現術を使って、死神を造った』
という風に、俺は感じたのだ。
そして、見えざる帝国ヴァイデンライヒ編は、
『ユーハバッハが完現術を使って、滅却師を造った』
という風に感じた。
つまり俺は、『完現術はBLEACHの最も根本的な能力』とさえ思ってるのだ。
死神の技も、滅却師の技も、根本は完現術なのかなと思う(虚は?……と思う人もいると思うけど、それは今回内緒だ)。
それはBLEACHの74巻において、一度も明言されたことないから俺の感覚は間違ってるかもしれない。
でも、そう感じた。
完現術が使われる度に、「なんか面白いな~」と当時思った(ただ言っておくことがある。俺は完現術そのものの設定や敵の見た目と技のデザインは楽しんでいるけど、主人公のオサレンジャースーツを一切楽しんでいない。やっぱ一護は死神か虚であってこそ映えるのだ。そこは殆どの読者と同じ気持ちなんだろうな。漫画界で一番格好いい漫画と多くの人に名指しされるだけあって、俺の『変』を超えて『共通のかっこよさ』を刺してくる久保先生はマジ凄いんだろうな。俺が『一番格好いい漫画』とするのは実は26巻のナルトなんだけど、それでもやっぱり凄いと思う。卍解とか死神とかソウルソサエティと言った言葉や設定のセンスがズバ抜けたものがある。一応言っておくと、「オサレンジャースーツださくない」という意見は存在する。その人の言いたいこと、分からなくは無い。だが、BLEACHのデザインは50点~70点ならダサいとされて当然なのだ。周りが200点や100点を叩き出してるのに、スーツが60点だったらダサく見える。破面編の評判を覚えているだろうか?「ストーリーのソウルソサエティ編、オサレと格好良さのアランカル編」と言われていた。ストーリーの質は減ったが、卍解とか帰刃とかの質は跳ね上がっているのだ。アランカル編のオサレが、レンジャースーツにぶち込まれていない。二百点の出来と比較すると、六十点の物はダサく見える。だからやっぱルキアに刺されて死神に戻った時は「一護はこうじゃなくちゃ」と思ったね。大きい刀を振るう和服一護がやっぱかっこいいよ)
俺は自分で考えたことが偶々先の展開を先読みして、他の読者を傷つけることがしばしばあった。
それを理解して以来、黙ることにしている。
解釈違いで「同担拒否」されてしまうこともあるしな……(鬼滅の善逸くん好きなとこあるんだけど、他の人と解釈違うみたいだから善逸くんに関してはあと十年くらい黙ると思う。彼がやってきた失敗が自分の過去と重なり過ぎてしまうんだよね)。
故に、今までこの感想は俺は一度も洩らしていない。
でもBLEACHスレをまとめやXで読む度、「やっぱ俺ってズレてるなぁ」とか思ったりする。で、その人達は別にもう考察とかネタバレとか気にしてなさそう……と思い、世界の片隅のようなこの場所で、ちょっと語ろうと思ったのだ。
そして、ヴァイデンライヒ。
これはどういう話かと言うと、
『死神社会を滅却師社会が塗りつぶす』
という風に感じている。
見えざる帝国が『白の力』で、死神社会という『黒』を塗りつぶす。
実際、ユーハバッハ達はソウルソサエティを白で塗りつぶすし。
だからこの作品は、
『BLEACH(黒を白に変える)』
と言われるんだなぁ~~~、と本誌で読んでる時に思った。
ヴァイデンライヒはそれ(BLEACH)が明らかになる話。
そして、卍解の手前で出来るようになる能力……斬魄刀の本体の『具象化』。
具象化で造られたというか、喚び出されたのが、死神社会と死滅士社会なのかなとか思った。
斬魄刀の本体が、一護達のいる世界に『呼び出せる』のなら、斬魄刀の世界そのものも『呼び出せる』んじゃないかなとか思ったのだ。
それで出来たのが、ソウルソサエティとヴァイデンライヒ。
死神の始祖『霊王』と、滅却師の始祖『ユーハバッハ』のそれぞれの世界の具象化。
死んだ魂魄に、霊王は完現術で力を分け与えて、死神にすることができる。
とか昔、考えてた。
違うかもしれないけどね。
BLEACHを読んだのは、もう何年も昔のことだ。
なぜ語りたくなったかは分からない。
最近、聖闘士星矢を読んだのが少し関係あるかもしれないが、究極的には分からない。
俺がBLEACHに思ってることは、色々ある。
受け取ったものが寄生獣やエヴァンゲリオンより沢山ある作品だった。
でも全部言ったら、きっとKYと言われると何となく思ってる。
故に、今は殆ど黙ろう……。