辺境伯領の末娘ですが、何か
8000字に行かない勢いの短編です。お楽しみいただければ幸い。
がたんごとんと馬車が揺れる。向かいには、幼い頃から側仕えしてくれているメイドのメリッサが目を伏せている。主人の顔を凝視するのは不敬だから、だそうだ。
私はといえば、馬車に乗る直前に転んで頭をぶつけた結果、己の身に起こったことに困惑しながら、それでもこうして馬車に揺られている。
私。
辺境伯グレーテル家の末娘。テトラ・ソル・グレーテルは。
どうやら、日本人の生まれ変わりらしいのだ。
死因は論文発表前の徹夜とエナドリのコンボ。大学の卒論の追い込みだった、気がするがはっきりしない。
テトラとしての15年と、日本人の22年。ぼんやりとした知識ではあるけれども、それでも今の常識、今の暮らし、今の生活と違いすぎてくらくらする。
どっちが本当の私なの。この記憶は夢なのか。
それとも、今現在が夢なのか。
知恵熱が出そうだ。
何せ現在の私の状況は、記憶の『私』と全く異なるわけで。
あ。
やばい。
きもちわるい。
「メリッサ」
ヤバイと思ったら吐き気がせり上がってきた。
「はい、お嬢様……っ! お顔が真っ青です。お加減が悪いのですか」
「ごめんなさい。気持ち悪くて吐きそうなの。馬車を一度止めてもらえる?」
「かしこまりました」
メリッサが御者に馬車を止めるように伝えると、馬車はゆっくりと停まった。
父の領地から王城のある首都へ続く街道ではあるが、田舎道で周りに人影はない。
馬車から降りて少し離れた草影にしゃがみこむと、メリッサが駆け寄って背をさすってくれた。
後ろを続いていた護衛の乗った馬とお付きたちの乗った馬車も停まる。
草影で何度かえずいて呼吸を整える。
まだ頭はくらくらするけれど、今日の宿泊地まではまだ少し距離がある。到着までには、色々と落ち着くだろう。
「ありがとう、メリッサ。もう大丈夫よ」
立ち上がって振りかえると、御者長が心配そうにこちらを見ていた。
「行きましょう。町までもうすぐよね」
「はい。お嬢様。ここからは少し速度を落としましょう。それでも夕食前には宿に入れますよ」
***
それから、出発日から合計五日かけて王城へ向かった。
その間、ありがたいことにほぼ一人でひたすら自分と向き合うことができたのは、まあ、良かったんだろう。
落ち込んだりパニックになったりしてる暇はない。
正直、いわゆる前世、日本人大学生だった私は世界史の成績が残念な理系学生だった。
そう。理系は状況を分析し最適化してなんぼだ。
そして今の最適解は、15年生きた現在の私として生きることで、日本人私は、読みこんだ物語くらいの視点で考えていくしかない。何せ、その私はもう死んでいるのだ。ヤバイ泣きそう。
では、改めて状況を整理しよう。
私、テトラ・ソル・グレーテルはグレーテル辺境伯の末娘。15歳。
これから私は、王城へ行儀見習いに上がる。
あと半年で16になる私は、17までの1年半、お城で姫様のお付きとして暮らすのだ。
私がつかせていただく姫様は、第二王女のピオニー姫様。同い年の15歳で、父から聞いた話ではお話し相手をさせていただきながら、お付きとして付き従い、上流階級のいろはを学んでくる、というのが目的だ。
まあ、父としては、加えて王城に通う貴族に見初められて結婚相手でも見付かればなおよし、というところだろう。
さて、今後の方針はまずはお付きとして頑張ろう。お城も姫様もどんな状況なのかはわからない。自分の置かれた環境を理解するためにも、行儀見習いとして真面目に勤めあげなければ。
それに。
私は、テトラとしての15年を振り返る。
辺境伯領地は、その名の通り、国の辺境にあるが、その役割は国の壁だ。
そのため、辺境伯は王城から距離的に一番遠い貴族でありながら、王に次ぐとも言われている。しかも、グレーテル領にあるのはただの国境ではない。
グレーテル領の向こうにあるのは、魔王の治める魔族の国なのだ。
グレーテル領は、人の最終防衛ライン。その重さに見合った地位を、父は戴いている。
そして、その子である兄や姉、そして私は、貴族の教育の中でも座学よりも武術、武道、剣、槍、弓、馬といった、戦闘技術に力を入れて学んできた。
要するに。
文武でいったら武の方が得意なのである。
もちろん、文を疎かにしたわけではない。重きを置く部分の違いである。
そんな、私が。
まさか、お城に行儀見習いとか。
正直不安しかない。
姉さえ行かなかったのに!
ともかく。
実家を出て五日。
ようやく王都にある邸宅にたどり着く。
今、この館は一番上の兄の家になっている。
父は領地に。継子である兄が首都にいて、相互に情報を共有するのである。
「良く来たね、テト」
一番上の兄が穏やかな笑みで迎えてくれる。
「これからよろしくお願いします。お兄様」
「長旅で疲れたろう。今日はゆっくり休むといい。明日、私が城へ連れていくよ」
頷いて応じた兄が言う。私はその言葉に甘えて、屋敷付きの使用人たちに荷物を運んでもらい、自室へ下がらせてもらった。
よし。明日から頑張ろう。
***
翌朝。早速兄につれられてお城に上がった。
姫様付きの侍女に案内されて、姫様の部屋に通される。
ドアの向こうで腰かける姫様に、私は、ドレスの裾を持ち上げて深々と礼をした。
「テトラ・ソル・グレーテルでございます」
「ピオニーよ。顔をあげて、テトラ・ソル」
許されて顔をあげる。
そこには、金髪の美少年がドレス姿で微笑んでいた。
彼女──いや、彼がピオニー姫様だ。
「久しぶり、テトラ」
「お久しぶりです、ピオニー様」
そして、私と彼はまあ、当然顔見知りなのだった。
「遠路はるばる悪かったわね。疲れてはいない?」
ピオニー様が椅子を勧めてくれるので、座らせてもらう。
「昨日はこちらの邸宅で休みましたから。それに、ピオニー様にお会いできて疲れなんて忘れてしまいます」
ピオニー様は、またまた、なんて笑っている。
そう。
ピオニー様は、凄まじく、美しい。
絶世の美少年。
が、深い青のドレスを着ている。
金髪碧眼。長い髪を後ろでひとつに束ねている。
眼福。とても、眼福だ。
知らなければ美少女でも通るかもしれないが、きりっとした眉がすごく主張しているので、気付くものは気付くだろう。私は、知っていた、というだけ。
側仕えが私とピオニー様にお茶を出してくれたところで、私ははたと目的を思い出す。
「私、今日から姫様のお付きなのでした。こんな風にお話しさせていただいてはいけませんね」
「そんなことないわ。お話し相手と勉強仲間だと聞いているもの」
「行儀見習いがそんな厚遇でよろしいのですか?」
問い直せば、ええ、とピオニー様は頷いた。
「だって、私の話し相手と勉強仲間なんて、あなたにしかできないでしょう?」
美術の模写彫刻よりも美しい微笑みでピオニー様が言うので、私はもう、顔を赤くしてしまうしかなかった。
「だって、テトラ、あなたまた、スカートの中に短剣を忍ばせているでしょう」
笑ったまま告げるピオニー様に、今度こそ私は目を丸くした。
「お気付きでしたか」
「勿論。私を誰だと思っているの」
ピオニー姫様。
本名を、パラス・ピオニー・グリム様。この国の第二王女にして、【第一王子】。
女系王家であるグリム王家では、姉君のダリア・フラウ・グリム第一王女殿下が王太子なので、第一王子とはいえ、継承権は低めだ。
「ピオニー第二王女様ですとも」
そう応じれば、彼女は楽しそうに笑った。
「そう。だから私の側付きで行儀見習いをするのなら、私と座学もしなければならないし、武術の鍛練や乗馬もあるの。
剣を握れて、私に物怖じしないなんて、グレーテル家くらいだわ」
令嬢は剣を握らない。
子息はドレスを纏わない。
そのどちらも満たすなら、確かにグレーテル家はうってつけだ。辺境領として、老若男女問わず戦闘技術の習得を奨励しているのだから。
「そう言って選んでいただけるなら、光栄です」
「午後から早速鍛練なの。お相手、よろしくね」
***
毎朝、兄と共に登城する。
姫様の予定によって、外出のお供をしたり、勉強や鍛練をして。
楽器の演奏も、ダンスの練習もある。
他にいない、と言われた通り、他家の令嬢も子息も、それらの場に現れることはなかった。
私はといえば、完全にピオニー様の学友である。側付きの行儀見習いとは何だったのか。
仮に父がこの状況を予想していたならば、私とピオニー様に『何か』起こることを狙っているとしか思えない。
そんな風に日々を過ごして、あっという間に一ヶ月が過ぎた。
今となってはピオニー様は私の守るべき方だ。
考えてみて欲しい。国宝級の美少年がドレスを着て自分だけに微笑んでくれる様を。それを、トータル30オーバーの私が受けていることを。
そう。前世の語彙で言うならば。
『尊い』
この一言である。
そんな尊い方と、なにか起こることを期待する方が不敬だ。
大切にして、そのまま美しく気高くあって欲しい。そう願うのはきっと正しいのだ。
だからこそ。
「そこまで!」
教師の声が響く。
今は剣の鍛練で、私はピオニー様と模擬戦を行っていた。
眼下に、肩で息をしながら膝をつくピオニー様。
その彼に向かって模擬剣を突きつけているのは私。
そう。
今まさに私は、守ると決めている方を打ち据えていたのだった。
ピオニー様の剣技は、言わば貴族の剣だった。今時騎士すらそんな技はしないと言うような、演舞の延長で自衛を兼ねる、言わば教養としてのものだ。
対する私は、王城騎士団員の兄を始め、辺境領の騎士兵士、野獣に魔獣と戦い続けた言わば実践の剣技。
腕力膂力は性差があるので仕方ないのだがこと模擬戦において、私は彼に負けなしだった。
「また私の勝ちですね」
模擬剣を納めて手を差し出せば、ピオニー様はその手を掴んで立ち上がる。
「一月たったのに、基礎の違いはやはり根深いわね」
決して、ピオニー様が弱いわけではない、と思う。自衛や演舞、仮に戦場に立つとして士気を上げる、そういった、王族に必要な剣としてなら、恐らく十分以上だろう。
実際、剣の教師は私が来るまでお教えすることはもうありません、と仰っていたそうだし。
今も打ち据えられたピオニー様を見て顔を青くしておられるし。
でも。
だけども。
私はいつか、ピオニー様に負けることを夢見ている。
そして今の私は、汗と土をつけたピオニー様にさえ、尊みを感じている。
そう。
守ると決めた、ピオニー様だからこそ。
私は、彼に、せめて私より強くなっていただきたいのだ。
「すみません。剣技としては私は邪道です」
とはいえ、私の目的は達せられつつある。
お城に登城したばかりの頃は、それこそ私も、お行儀良く戦えたのだ。
ところがここ一週間で、それらを取り繕うこともできないほど、ピオニー様はお強くなられた。
がむしゃらになって、ようやく勝てる。
それが今のピオニー様だ。
歓喜がわかないわけがない。ぞくぞくと快感が背筋を描け上がるようだ。まるで、実験に成功したときみたいに。
ピオニー様は、きっと天才なのだ。
「邪道でも、なんでも、いざというときに勝てなければ意味がないわ。その意味では、テトラの剣は正しく強いのよ」
ピオニー様はそう言って笑ってくださる。
ああ。
剣を握ることを、咎めないでくださる。
必要としてくださる。
この方が!
ならば私は、私のすべてで、ピオニー様にお仕えしよう。
「ありがとうございます。ピオニー様」
立ち上がるときに握られた手を、私は、両手で包むように握った。
ピオニー様は目を丸くしてから、それは美しく微笑まれたのだった。
剣の教師にお礼を言って、部屋に戻る。汗をかいたので着替えてきてよいと言われたので、一度控えの間に戻った。
絞った布で体に着いた汗と土を落とし、メリッサに手伝ってもらいながら運動着からドレスに着替え直す。
午後の予定は何だったっけ。
ああ、そうだ。座学のあとドレスの採寸だったはずだ。
ピオニー様は一ヶ月の間に背がとても延びた。いや、成長期後半の男子なのだからそりゃあそうなのだけれど。恐らく170に届こうか言うところだろう。メートル法があれば、の話だけれども。
お陰で普段お召しのドレスがつんつるてんなのだ。流石にはしたないので採寸し直すことになった。
私はその時は側仕えとしてお召し替えを手伝う予定だ。
座学のために髪もまとめ直して、ピオニー様の部屋に戻る、と。
そこには。
金色の、王子さまがいた。
つまり、ピオニー様が男装をなさっているということで。いや、本来の装いというのが正しいのか。いやでもピオニー様のポリシー的にどうなのか。
「ぴ、ピオニー姫様?」
戸惑って問いかけると、麗しの王子殿下は苦笑した。
「この装いでは初めてかな、テトラ」
「は、はい。そのお姿は?」
「ひとつ、決めていたことがあってね」
殿下は穏やかな笑みのままこちらへ歩み寄ってこられる。
「今日負けたら、と、初めから決めていたんだ。それだけ本気だったつもりなんだけど、それよりも君は上手だった」
いつもの女性言葉ではなく、フランクな男性言葉で。
彼は。
パラス・ピオニー・グリム殿下は。
歩み寄って跪いて私の手をとって。
「テトラ・ソル・グレーテル。
私、パラス・ピオニー・グリムの妻になってくれませんか」
「そんな、突然……」
「普通なら君に勝ったら、というところなんだろうけれどね。
私は、私の限界に気付き始めているんだ。ドレスを着れる期間も、剣術の伸び代も──もし、君に勝てる私なら、我を通そうとも思った。いつか勝てたら、なんて言えない。君がきて一ヶ月の間に勝てなければ、私は、私の纏うドレスを絶とうと、そう決めていた」
強い意思のこもった碧眼が私を射抜く。
「この一ヶ月、君は分からなかったかもしれないが、本気で君に勝ちにいっていたんだよ。それを、簡単に君は退けてきた。今日は、流石に君も取り繕えなくなったようだけれど、それでも、私は届かなかった」
「ですが。それでは、私は」
ピオニー様の望みを、未来のひとつを、絶ってしまったのではないの?
「君のせいではないよ。私は、私の意思でそれを決めた。実際、それが許される年齢も、もう終わる。背も伸びてしまったしね」
手をとったまま立ち上がって、ピオニー様は私をソファに招いた。
座学の時間が迫っているのでは。
「だから、それでもひとつ、私は、我を通すことにしたんだ、テトラ」
微笑む。
とても美しく、それは、何か躊躇いを捨てたように。
「だから、私と、結婚してほしい」
すっと。
心が冷めてゆく。
「失礼を承知で申し上げますピオニー様。
見損ないました」
麗しの王子様は、悲しそうに眉根を寄せた。
「何故? 君にとっても、悪い話ではないでしょう?」
「ええ。私という貴族の末娘にとっては、願ってもないお話です。
けれど、ピオニー姫様の学友。テトラ・ソル・グレーテルという個としては、とても、受け入れられるものではありません。だって」
もうすぐ負けると、楽しみにしていましたのに。
「……そうなの?」
ピオニー様は、今度は目を真ん丸にして私を見つめた。
「はい。ここ一週間の姫様の伸びは素晴らしいと思います。今日は本当に、取り繕うこともできなくなってしまいました。申し訳ありません。ピオニー様。私は、ピオニー様に、勝手に期待して、勝手に失望したのです」
ピオニー様を、心から守りたいと思った。だからこそ、負ける日を楽しみにしてしまった。
なのに、彼の決意を知らずに失望したのは、私なのだ。
私が勝手に、ピオニー様を見損なったのだ。
ピオニー様は、真ん丸にした目を、今度は嬉しそうに細めて微笑んだ。
「やっぱり、君がいいな、テトラ。これで君が頷くならそこまでかなって思っていたんだ。一月と決めていたのは本当だけれど。だから、うん。ドレスも少し控えようかな」
清々しく笑うピオニー様に、いっそ見とれてしまう。一人で納得して、満足そうなピオニー様は、なんだかとても楽しそうだ。
「テトラ、私が勝つまで、鍛練に付き合ってもらうよ。それから、婚約の話も継続だ」
「は? なえ……??」
そこはドレスも復活、今まで通りの間柄、ではないのですか!?
「だってね、テトラ」
――ドレスで君に求婚できないでしょう?
え、あ?!
そっち!?
そっちの方が大事なんですか!?
「私はドレスも似合うから勿論着るのは止めないことにするけれど、それでも、君のそばに居るときは着ないよ?」
「えっ」
思わずもったいないと言いそうになった。こらえた。偉い、私。
「一ヶ月でね、テトラに意識さえしてもらえなかったからね……まずは装いから変えようかと思って」
「は、はぁ」
「納得してくれた?」
「その……狐につままれた気分です」
またにっこりと、ピオニー様は笑う。
「一言で言おうか。
私は、剣もドレスもテトラも、全部諦めないことにしたのさ!」
そう言って。
さっきの吹っ切れた笑みよりさらに清々しく笑うので、私は。
顔が暑くて仕方なかった。
***
ピオニー姫様ことパラス・ピオニー・グリム王子殿下が異性装をあまりされなくなった、と聞いた城下の令嬢たちの動きは早かった。迅雷の如しだった。
女王陛下や第一王女殿下主催の、お茶会というなの顔見せ会は、毎回盛況。満員御礼だ。
ピオニー様付きとはいえ、行儀見習いの私は、お茶会があれば給仕にも出るのである。
今日は、何故かとなりで女給の服を着たピオニー様が楽しそうにしておいでだけれど。
「気付かれないものなのですね」
各テーブルに目を配りながら、壁際で休憩がてら待機する。そんなときにふとこぼせば、隣に立つ見慣れぬ女給は楽しそうに微笑んだ。
「私の女装歴を侮らないでもらいたいわ。ろくにみたことがない令嬢に見抜けるわけがないのよ」
どうにいった女言葉である。
先日の告白からこっち、ピオニー様はとても楽しげだ。
ちなみに。
剣は翌日あっさり負けた。ほんとに。マジかと思ったけどマジだった。信じたくない。
それからは剣の稽古は軽くなり、座学の時間が増えたのだけれど。
「そうだ、テトラ」
「はい、なんですか」
「明日は遠乗りして狩りにいこう。予定しておいてね」
そう言って。
ピオニー様は紅茶のおかわりのポットを用意しに、颯爽と歩いていった。
「あっ!ちょっ!」
それは私の仕事です!
拳を握って『わが聖女!』される話とか魔王とかネタはあれども書いていないものもあるので、よければ評価ポチッとお願いします。