無題
僕のこの感情は
誰にも理解してもらえなかった
僕には初恋の記憶がない
それどころか
誰かを好きになったこともなかった
それをおかしいと思うことはなかった
だけど
友達に恋人が出来たり
デートした話を聞くうちに
僕は、誰にも恋愛感情を持てないことに気付いた
女の子の友達はたくさんいるけれど
どうしても『恋愛対象』として見ることができない
むしろ
『恋愛対象』とされている事が分かった時には嫌悪感すら覚えた
それが自分の個性なのだと
そう思うしかなかった
それとなく友達に相談してみたこともあるけれど
そんな人は居ないと笑い飛ばされた
その時初めて
自分が一般的な人とは違うのだと感じた
そして
ふとしたキッカケで
そういう性的マイノリティもあるのだと知った
割とすんなりと受け入れることが出来たその言葉
まだ誰にも打ち明けることは出来ていないけれど
僕は
僕なりの人生を生きようと思う