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 幸運のネックレス(中々編)


「ああ、皆さん、幸運のネックレスに興味を持っていただけたのですね」


 ミカはキラキラした目で僕たちを見渡す。ダメだこりゃ。間違いなく周りが全く目に入っていない。


 僕たちはしばらく話したあとに、当事者であるミカを呼ぶ事にした。アンジュはミカとは顔を合わせづらいという事で、隣のレストランに行っている。僕、マイ、ジブルはミカを観察している。


 それからミカはネックレスの素晴らしさを滔々と語り続け、それを作らせている光主様を称えまくり、僕たちが相づちを打っていると、『世界平和会』というものについて語り始めた。『世界平和会』というのは光主様がトップの団体で、それに入るとネックレスを買って売る権利が貰えるそうだ。ネックレスは小金貨1枚で売ってよくて、入ったばかりの者はブロンズメンバー、ブロンズメンバーは会から10個ネックレスを買う事ができ、その金額は1個銀貨9枚で売った差額は売った者のお金になるそうだ。そして、いっぱい売ったら次はシルバーメンバーになれて、シルバーメンバーはネックレスを作る時の『平和の祈り』に参加する事が出来て、1回でネックレスを100個、銀貨8枚で買う事が出来るようになる。そのネックレスは自分で売ってもいいけど、新しく会員を作って銀貨9枚でその会員に売ってもいいそうだ。そして、さらにランクが上がるとゴールドメンバー、ネックレスを1000個を1個銀貨7枚で買えて、自分が勧誘したシルバーメンバーやブロンズメンバーに売ってもいいそうだ。そして光主様と直接話が出来るセミナーに出席できるそうだ。まだ上にはプラチナメンバーとかもあるらしいが、もう頭が摩耗して詳細が頭に入らなかった。

 要は、ランクを上げて自分の子たるメンバーに売らせると、横流しでお金が入ってくるようになる。何もしなくてお金が入りしかも社会貢献も出来るようになると言う。

 ミカってこんなに話する娘だったか? 僕はキラキラ夢見がちで話すミカにとっても違和感と気持ち悪さを感じる。間違いなく、彼女は良いことをしているとしか感じてない。


「それでは、皆さんも『世界平和会』に入りませんか?」


 ミカが両手を広げて満面な笑顔を浮かべる。


「そうか、そんなに素晴らしいのか。良いこと尽くしに見えるな」


 よく考えると、ミカが飛びつくのも解る。ゴールドメンバーになってシルバーにネックレスを流すだけで銀貨1000枚、要は小金貨100枚儲かる。しかも、恵まれない子供達を救う事が出来るという。


「では、ザップさんも」


 ミカが身を乗り出す。


「良い話みたいだな。だが断る!」


 ドンッ!


「キャッ!」


 僕はつい腹が立って机を叩き、ミカは仰け反る。まじ腹が立つな。ミカの優しい心を利用して詐欺みたいな事してるなんて。


「すまない。ミカに怒ってる訳じゃない。その『世界平和会』ってのは許せないな」


 そこをぶっ潰す前にミカの目を覚まさないとな。

 また、エッセイ書きました。


 題名は『スー○ードライはセ○ンイレブンで買って飲もう(ビールには適温があると思うのですが、セ○ンの缶もってたら手が痛くなるくらいの温度がスーパー○ライには最適だと私は思いました。)』


 お酒のお話です。なんと、レビューいただきました。感無量です。

 気になりましたら下のリンクから行ってみて下さい。


https://ncode.syosetu.com/n5814hq/



 読んでいただきありがとうございます。


 

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