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第八話 荷物持ちさらに進む


 レベルアップしたからかわからないが、僕の収納はより便利になった。


 タブレットという材質がわからない板に、収納されているものが表記されるようになったのだ。それを使って収納から物を自由に出し入れする事ができる。これを見ると所持品が一目瞭然だ。


 今の収納の中のものは、ドラゴンブレス13、ヘルハウンドブレス39、アシッドウォーター5、ポイズンブレス3、エリクサー99、ヘルハウンドの肉12、後はミノタウロスから頂いた武器や腰巻きと、他に拾った武具等が入っている。

 ヘルハウンドブレスは、戦いに慣れてきてから出来るだけ収納に入れた。ドラゴンブレスを温存するためだ。

 アシッドウォーターは、罠の落とし穴の底から慎重に収納に入れたものだ。ポイズンブレスは、リザードマンの上位種っぽい奴が吐き出したのでありがたく頂いた。


 危険な時に使いまくったので、ドラゴンブレスは残りがあまり無い。だが、今の僕は成長して、武器と収納スキルを使うとミノタウロスを1対1ならどうにか倒せるくらいにはなった。

 当初は両手でも持ち上がらなかったミノタウロスの武器だが、レベルアップのおかげか、片手で振り回せるようになった。今では最初に手にいれた、ミノタウロスのハンマーが僕のメインウェポンだ。

 

 迷宮のモンスターは一定時間経つと復活するみたいで、少しでもレベルを上げるため、ぼろぼろになりながらもエリクサーを使いながら魔物たちを狩りまくった。


 因みに、今まで情報を頭で整理して思い出すと、地下49層はミノタウロス、45から48層はヘルハウンド、40から44層はリザードマンがフロアに跋扈ばっこしていた。

 39層に上がったばかりの所にはトロルの上位種がいた。多分フロアボスだったのだろう。トロルと言えば、その回復能力だが、頭を潰してやったので、その再生能力は目にできなかった。


 嫌な思い出のある39層を制覇し、一気に30層まで駆け上がる。

 ここまでのエリアの、メインモンスターはトロルで、たまにはオークの上位種とも遭遇する。所詮雑魚。出会ったモンスターは全てミノタウロスハンマーの錆びにしてやった。





「キャアアアアーーッ!」


 甲高い女の悲鳴が聞こえた。冒険者か?


 関わる気は全く無かったのだが、丁度僕が入った部屋が、惨劇の現場だった。

 3匹のトロルがいて、今現在1匹が手に持った棍棒で倒れている冒険者を打ち据えようとしていた所だった。ノーマルトロルだったので焦ることもなく、とりあえず1匹ずつ頭を潰してやる。トロルが動かなくなったのを確認して辺りを見渡す。


 いろんな所を潰されて原型を留めてない死体がおそらく4体。推定なのは折り重なってぐちゃぐちゃなので、何人犠牲になったのかわからないからだ。

 あと、さっきトロルに殴り殺されそうになってた人物が手足を変な方向に投げ出して横たわっている。人助けをするつもりはないが、情報収集のため、その人物にエリクサーをかけてやる。なんとか生きてるみたいだな。


「キャアアアアアーッ!」


 その人物は、僕を見るなり叫び声を上げ気を失った。失礼な奴だな……


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