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 訓練場


 僕たちは、大通りを通って、魔道都市アウフの魔術師ギルドの本部に連れて行かれた。ラパン言うには、ここは魔方陣の六芒星を形作る2つの三角形が交わる所にあり、結界の支えの内の1つだそうだ。円筒形の建物で、かなりの高さがある。

 僕たちは応接室に通されて、ラパンを待つ事になった。彼女はギルドの職員にアウフの周辺で新しく出来た迷宮について尋ねるそうだ。当然のように妖精ミネアもついて行った。

 遅い、あまりにも遅いので、僕は仕込みをする。収納のポータルを出して、それに剣を出して力いっぱい投げ込む。それをエンドレスに繰り返す。こうやって、僕の必殺技の内の1つ『剣の王』が完成する。目いっぱいの力で投げ込まれた剣を収納から出したら、凄まじい勢いで飛んで行くという寸法だ。残念な事にこの仕込みが出来るのは僕だけだ。代わりに誰にやらせても僕の望む威力にはならない。後継者作りが今後の課題だ。

 ちなみにマイは暇つぶしに料理の仕込み、ピオンは武器の手入れをしている。


「ゴメン、待たせたね」


 それからしばらくたってラパンが戻って来て、僕たちは手を止める。


「それが、アウフの周りでは新しい迷宮は発見されて無いらしいんだよ」


「アタシも魔道具で一緒に確認したから間違いないわ」


 ミネアがラパンを補足する。


 話を聞くと、魔導師ギルドには新しい迷宮に関する情報は無く、実際に確認するために、空を飛んでその辺りの景色が見える魔道具を使って、辺りの怪しいものを全て確認してたから時間がかかったそうだ。


「けど、その代わりと言ってはなんだけど、怪しい建物を見つけたよ。冒険者訓練場ってやつで、間違いなく最近出来たものみたいなんだ」


「ん、なんだそれ?」


「それについて調べたら、迷宮探索を体験出来る施設みたいで詳しい事はわからなかった。そこを運営しているのが、目つきの悪い子供って事くらいしか」


 ううん、よく分からないけど、黒竜王に関係あるのか?


「他に何もないんでしょ、何らかの情報が手に入るかもれないから、とりあえずそこに行って見ましょう」


 このままここに居ても時間が過ぎるだけだから、とりあえずそこに行ってみる事にした。




『冒険者訓練場』


 でっかい立て札が立っていて、その後ろにはでっかいテントが立っている。まるで、サーカスとか旅芸人のテントみたいだ。

 魔道都市アウフを出てある程度街道を進んだ所からテントは見え、そこに足をはこんだ。意外に人が多い。何をしている所なんだろうか?

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