クリスマスプレゼント!
「ふうっ……」
僕は家のリビングでコーヒーを飲んで、寛いでいる。
昨日は遅かったけど、今日は早く起きた。昨日家に帰った後、妖精ミネアを雇って姿を隠す魔法を使って、家のみんなの枕元にプレゼントを配った。
ちなみに妖精の魔法は妖精が触っている人物の姿を隠す事が出来る。今まで、何度もこれにはやられてきた。主に出歯亀。
もしかしたら、いや、ほぼ気付かれてたような気もするけと、無事にプレゼントを配って、今日はそのリアクションが楽しみで早く起きてしまった。
「おはよう!」
「「おはようございます!」」
マイ、その次にドラゴン娘アンと幼女導師ジブルがリビングに入ってきて座る。
ん、多分これはあらかじめ打ち合わせしてたのだろう。
「「「プレゼント!」」」
「ありがとう」
「「ありがとうございます」」
なんか面と向かってありがとうは照れるな。
「では、」
「「「せーの!」」」
3人はテーブルに僕のあげたプレゼントを出す。
「私は、魔力増加の杖です」
ジブルのは奴の好物の髑髏などがついた魔法の杖だ。
「私のは何ですか?」
アンは卵くらいの宝珠を出す。これは運良くダンジョンでドロップしたものだ。
「再生の宝珠だ。壊れた武器や防具などを1回だけ修復出来るものだ。角に使ってみろ」
「え、はい」
アンは宝珠を角に当てる。宝珠は光り砕け散ると折れた角に光が集まり角は元通りになった。やっぱ角は装備扱いだったんだな。強いて言えば再生した所だけ綺麗だ。ということは、それ以外は汚れてると言う事か。綺麗に磨かねば。
「ありがとうございます」
アンは涙ぐんでいる。角がもどる事って、そんなに嬉しいのか?
「じゃーん、あたしは『成長の指輪』です」
マイのは取得経験値プラス10%の指輪だ。これは普通売ってないものなので、ハンパない金額と、所持者の仕事を手伝う事でなんとか手にいれた。これにはマイは満足みたいだ。
マイは指輪を嵌めて後の2人に見せつける。
「えー、マイ姉様だけずるいですー!」
「そうですよ、差別しすぎじゃないですか?」
ドラゴン娘と幼女はさっきまでは喜んでいたのに、ブーブー言ってやがる。面倒くせー奴らだな。
「お前らのもあるぞ、マイのだけ破格だったからな。パンの指環と、魔物の指環だ」
アンとジブルにも指環の入った小箱をあげる。
「「ありがとうございます」」
ぱあっと顔が明るくなる。喜んで貰って何よりだ。
今度は逆にマイの表情が曇る。だが、計算通りだ。
「あと、これは、マイだけ1つじゃ可哀相だからな、なにも魔法はかかってないけど、俺が選んだマイに似合うだろうと思ったやつだ」
僕はマイにも指環の小箱を渡す。
「ありがとう!」
マイはキラキラした目でそれを受け取る。喜んで貰えたようだ。良かった。
そして、そのあと隣のお店で、知り合いみんな呼んでいパーティーを楽しんだ。仲間たちは終始上機嫌だった。
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