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第六話 荷物持ち上の階に行く


 僕は目を覚ますと、布団代わりに使った謎の毛皮を収納にしまい、エリクサーで顔を洗って、口をすすぎ、そのあと少し飲んだ。


 余り長い時間寝た気はしないが、しっかり疲れは取れた。正直、【ゴールデンウィンド】のパーティーにいた時よりも良く眠れた気がする。

 元仲間から受けた様々な仕打ちを思い出す。特にさっきの追放された経緯を思い出すと、目の裏が怒りで熱くなる。絶対に、絶対に生きて帰って見返してやる!


 少し腹が減った気がする。これは危険だ。最悪ミノタウロスの肉を食べるという選択肢はあるが、見た目が人間に近いものを食べるのは抵抗がある。出来るだけ早く、何としてでも食べられるものを探さないと……


 出来るだけ音を立てないように進み、先ほどミノタウロス達と戦った部屋に来た。収納から奴らの持ってた武器を出して、使えないか試すが、悲しい事に、持ちあげるだけでやっとだ。武器を使う事は諦めて、再び収納にしまい、新しい場所に進む。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 結果から言うと、この階にはミノタウロスしかいなかった。レベルアップのおかげか、慣れてきたのか、前より少し目が見えるようになり、ミノタウロスの気配も少しわかるようになってきた。一方的に不意打ちされるのは減ってきた。危険な局面は何度かあったが、ドラゴンブレスを使い倒していった。

 今はもう、この階層のミノタウロスは全て倒したと思われる。ブレスには限りがあるので、倒すのに必要な分だけ使い、出来るだけ節約した。


 迷宮は、ほぼ同じような構造であまり複雑では無く、ドラゴンのいた部屋以外は全て探索し尽くした。


 探索の途中で上への階段を見つけたので、それを登る事にする。

 僕は少し焦り始めた。徐々に空腹がひどくなり始めたからだ。


 次の階層も、見たところ、先程とほぼ同じ構造だった。


 階段のある部屋から通路に出て進み、慎重に次の部屋に入る。



 ゴウッ!!



 入るなり、何かの気配を感じ、音がしたので咄嗟に脇に飛ぶ。僕のいた所を火の球が通り過ぎ、通路に当たり破裂する。目の前には子馬位の大きさのある黒い犬がいる。その口からは炎がちらちらと踊るように漏れている。



 ヘルハウンドだ!



 昔、話に聞いた事がある。ヤバい。今の僕には強力すぎる魔物だ。ところで、こいつにブレスは効くのだろうか? ヘルハウンドは僕を目がけて一気に跳んでくる。咄嗟に右手を突き出しブレスを放つ。



 ゴウッ!



 軽く放ったブレスが瞬時にヘルハウンドの頭を燃やし尽くした。やった。いける。しかも食料も手に入った!


 部屋の奥に無数の赤い光が浮かぶ。ヘルハウンドの口から漏れる火だ。僕は無我夢中で、近づいてくるヘルハウンドを焼き尽くしていった。

 

 裸同然の男が奇声を上げてるだけの状況ですが、もうじき可愛いヒロイン登場予定です。いますこし待ってて下さい。


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