表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

537/2100

 脳筋大運動会 14


 僕を囲む少女冒険者4人。なんかこの感じ久し振りだな。そう言えば前はよく僕を倒そうと向かってきたもんだ。剣術ではアンジュは僕より遙か上。格闘ではデルが軽く僕を超えている。それでもスキルと身体能力は僕が彼女たちを凌駕している。


「戦いの年季の違い見せてやる!」


 僕の好きな物語の主人公の言葉をとりあえず放つ。


「対ザップ戦略、武器を持たない。それなら武器を奪われないっす!」


 赤毛の戦士アンジュが僕に回し蹴り、後ろ回し蹴りのコンボを放つ。スゥェーからしゃがんでかわす。お股ががら空きなので、なんか一撃かまそうかと一瞬考えるが、そんな事をしたらマイも参戦すると思われるので、そのままアンジュをすり抜ける。


「アンジュ、俺が奪えるのが武器だけだと思うなよ」


 アンジュのストレートをバク宙でかわす。この攻撃をバク宙でかわすってのは無意味に格好いい。空中で方向転換出来る者だけの特権だ。


「確かに、あたしが好きなのは強い男っすけど、そう簡単に心が奪えると思わない事っす」


 アンジュは僕の着地を狙って水面蹴りを放つが収納からポータルを出してそれを足場にもう一回バク宙をする。


「また服を奪ってやってもいいのか?」


 僕は腕を組んで着地する。僕とアンジュの戦いが高速過ぎて他の3人は参戦のきっかけが掴めないみたいだ。


「服を奪われても心は奪えないっす!」


「だから、なんで心にこだわる?そんなもんいらんわ!」


「えー、まじすか?アン姉様が隙あらばザップは全ての女性をメイド服を着せてハーレムに囲おうとしてるって……」


 確かに最近は女性を助けてはマリアさんの店にウェイトレスとして送り込んでいるが、決してハーレムでは無い。確かに家には僕以外女の子しか居ないけどハーレムでは無い……


「それに、服を奪うなら奪えばいいっす。ここには他に人は居ないし、ヘタレなザップは見慣れない女体を見て戦闘能力が落ちるだけっす!」


 くっ!確かにそうだ。いかん、完全にアンジュにマウントを取られている。


「アンジュ、服を脱がせるだけだとはおもうなよ!」


 僕は魔法の収納のポータルを放ちアンジュに着せた。僕のスペシャルプレートメイルを!


「なんと!動けないっす!」


 僕の目の前には赤と白のストライプ柄のやったらぶ厚い金属を集めたフルプレートメイルを着たアンジュがいる。超強化してあるので、着脱には収納スキルを使うしかない。それにしてもさすがアンジュ、それを着てもゆらりと動いている。


「落ちろ」


「ひぎゃふっ!」


 僕はアンジュの下の土を収納に入れ穴を掘り落とす。これでいっちょ上がりだな。


 ヒュン!


 風を切る音を耳にし、僕は咄嗟に前に飛び込み回って起き上がる。


 格闘家グラップラーエルフのデルと、影が薄い神官戦士のミカ?、そしてその後ろに魔法使いのルルが控えている。傍らでは、またマイが座って茶をしばいている。


 むぅ、不毛な戦いはまだ続くみたいだ。

読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。


「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、


 広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、


ブックマークの登録お願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ