脳筋大運動会 5
最近、少しペースダウンしてるのに皆様お気づきだとおもいますが、『ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~』にガチはまりして爆読みしてました。ヤバい。まじ面白かったです。皆様もぜひゴーです。
あ、ほぼ読んでまいました。まぢ面白かったっす。と言う訳で頑張りますね、9月25日なう。
僕とマイは地面に横たわる人々を踏まないようにしながらひた走る。見たところ冒険者が多いようだけど、所々一般人も見受けられる。ここから王都を目指したら森を突っ切る形になるが戦えない者は森を迂回するつもりだったのだろう。今となってはもう解らないけど。まあ、ちょうどいい感じに雑魚が間引かれたのでは。
寝てる人々ゾーンを抜けるとしばらくは平坦な道で遠くに森が見える。森までには動く者は見受けられない。結構寝てたのでは?
「それはそうと、もしこれが実戦なら俺達死んでたんじゃないか?」
前々からの課題、精神系の魔法に弱いっていうのを何とか克服しないとな。
「それは無いと思うわ。今のザップを一撃で倒せる攻撃が出来る者はそうそういないと思う。多分ザップの防御力ならすこし怪我するだけよ」
まあ、多分そうだろう。高いレベルのせいか僕は滅多に怪我しなくなったもんな。
「それはそうと、これからどんな感じになると思うか?」
「そうね、多分、アンジュたちと、ラパンたち、それにデュパン君たちも参加してると思うわ。それであたし達を待ち構えているんじゃないかしら?」
アンジュたち少女冒険者四人と、王都の冒険者『地獄の愚者』の四人、それにラパン率いる『みみずくの横ばい亭』のメイド軍団がいるだろうとマイが言う。彼らが欲しているのは僕達に勝つという結果だろう。それならプライドにかけて負ける訳には行かない。最強は誰か思い知らせてやる!
「じゃ、マイ、加速するぞ!」
僕は収納スキルを使ってストップストリーム状態で走る。マイも収納スキルのアドバンススキルである収納ポータルを使う事が出来るので似たような事が出来る。
僕達はひた走り森が近付く。
「出でよ『山殺し』!!」
「え、ちょっと、ザップ、やり過ぎよ」
「大丈夫、誰かぶった切ったらエリクサーで治す」
僕は手に巨大な、いや巨大過ぎる大剣を構える。絶剣山殺し、長さ30メートル位ある僕の愛刀だ。一緒に魔法の収納の拡張スキルであるポータルを回りに放つ。これで事故は無いし邪魔になる切った木は収納に即座にしまう事が出来る。
「おおおおおおーっ!」
僕は大剣を横薙ぎ、木々をなぎ倒しながら収納にしまい切株だけになった森を直進していく。
「もうっ、ザップー、激しすぎ……」
いつかは夜にそんな事を言って欲しいというしょうも無い事を考えながら突っ走る。ほぼスピードは落ちてない。
「おいおい、俺達を埋めた奴の方がやり過ぎなんじゃねーか?」
「それもそうね、死なない程度にしばき倒してあげましょう」
いい感じに脳筋に成長してしまったマイと一緒に森だった所を走り抜ける。