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 サーロインステーキを焼こう!

 1年記念なので、今日は牛肉の王様サーロインステーキを食します。お家では寝かせるときはアルミ箔がいい仕事します。皆様も明日は29日肉の日なのでサーロインステーキなどいかがでしょうか?


「今日は特別な日だから、ステーキの王様サーロインステーキを焼こうと思います。せっかくなので、みんなで一緒に焼こうと思います」


 パチパチパチパチ。


 僕達はマイに拍手を送る。いつもマイに作って貰ってばっかりだから、ここでしっかりと作り方を覚えて今度はマイにごちそうしようと思う。


 メンバーは、僕、マイ、ドラゴンの化身アンと魔道都市の導師見た目幼女のジブルだ。 


 僕達はバーベキューコンロを囲んでいる。その中には炭が燃えていて、上には網が敷いてある。炭は炎は上がってはいないが所々赤くなっていてかなりの火力だ。夜は涼しくなったといっても火のそばは暑い。


「まずはこちらのお肉は買ってきて冷たい状態だったので30分ほど置いて常温に戻しました。塩を均等に振ってしばらく待ちます。待つと表面が固まって旨味が逃げにくくなります。とりあえず1分待ちます」 


 マイは1分の砂時計を逆さまにする。僕達がたわいもない事を話している間に砂は落ちきった。


「それではトングでお肉を掴んで、まずは肉を立てて脂身を焼きます。サーロインの脂身はとっても美味しいのですけど、普通に焼いたら脂身の中まで火が通らないで石鹸を食べてるみたいな感じになります。白い脂が透明になったら美味しく食べられます。焼き肉の時でも重要な事です」


 僕達はマイを真似して肉を立てて網で脂身を焼く。


「ではお肉を網に置いて下さい」


 ジューッと美味しそうな音がしていい匂いが充満する。


「これから出来るだけ触らないのが美味しいお肉を焼くコツです。動かすと温度が下がって焼けるのに時間がかかるので、煮えたような感じになって旨味が逃げて美味しくなくなります。あと、真ん中をしっかり押してやって下さい。どうしても真ん中が浮くので焼き目がつきにくいです」


 僕達は焼ける肉とにらめっこしている。どうしても焼ける肉を見ると顔が緩んでしまうので、にらめっこは肉の勝ちだ。特にアンは大負けしている。心のそこから嬉しそうだ。コイツには悩み無いんだろな。


「あっ、白い煙が出てきました。煙が出るというのは何かが焦げてる合図なので、端の方を少し上げて肉の下を見て下さい。うん、いい感じの焼き色がついてますね、ではひっくり返します」


 僕達はマイに倣い肉をトングでひっくり返す。


「そして、裏にも焼き目がつくまで待ちます。さっきより肉が暖かくなってるので、今度は早いです」


 肉から少し煙が出始めて、見てみるといい感じに焼けている。


「では一端、皿にあげます。そして蓋をして寝かせます。焼けたばかりのお肉は中が沸騰したヤカンみたいな状態なので切ると血が噴き出します。しばらく寝かせると落ち着いた状態になるので血が出なくなります。肉を触ってやると、落ち着いて無いときは押してから戻ってくるのに時間がかかるけど、落ち着くと直ぐに戻るようになります。どうしても食べたくて我慢出来ない時は裏技ですけど、揉んでやると少し落ち着くのが早くなります。今焼くのにかかった時間が5分くらいなので、5分寝かせます」


 マイは5分の砂時計を次はひっくり返した。

 僕達は雑談しながら待つ。5分って意外に長いな。


 やっと砂が落ちきった。マイは蓋を取り肉をつんつんして頷く。


「いい感じです。では切ります。肉を切る時は押し切るのではなく、包丁の重さで切るようにすると肉が潰れないです」


 マイは肉をまな板にのせ、包丁で切る。中はピンクに近い色だったのにみるみる赤くなっていく。


「この色がレアの色です。生だともっと紫っぽい赤になります。そんな時はもう少し焼いてあげます」


 マイは手早く肉を切って皿に移してテーブルに置く。僕達も順番に盛り付けてテーブルに持っていく。


「ブラックペッパーをかけると血の臭みが和らぎます」


 そう言うとマイはミルでブラックペッパーをかける。その横でジブルがテキパキとテーブルにパンとスープを準備する。あとあらかじめステーキ用に塩とステーキソースも用意してあった。


「「「「いただきます!」」」」


 僕たちは肉を貪る。うん、とっても美味しい。炭の香ばしさが最高だ。


 そう言えば、マイは特別な日って言ってたけど、今日は何の記念日だったのだろうか?


読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。


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