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 ファイヤーボルト


「ファイヤーボルト!」


 僕の手から炎の矢が放たれる。


 大きくなったな……


 よくここまで成長した……


 魔法訓練頑張ったかいがあったってものだ。


 僕の手から放たれた、ペンくらいの大きさの炎の矢は少し前まで飛んで地面に落ちて火の粉を散らした。


 前までは、僕の小指くらいしかなかった炎の矢はその3倍くらいの長さになっている。何というか目に見える成長はうれしいものだ。少しづつ育っていくファイヤーボルトを見るとすこし愛着がわいてきた。


「それで、ご主人様、それって何の役に立つんですか?」


 アイスキャンデーを口から離して、けだるそうにドラゴンの化身アンが言う。いつもアイス食べてるな。太らないのか?

 こいつは最近僕が渡した魔法の収納の管理者権限を使って、収納の中に恐ろしい程のアイス系の食べ物を詰め込んでいる。多分、稼いでいるお金のほとんどをそれに費やしているのではないだろうか?しかもケチでお金を払わないと分けてくれない。それにしても夏はいいが、冬になったらそれらをどうするつもりなのだろうか?


「フーッ」


 アンが息を吹くと、その口から火炎が吐き出される。おお、相変わらず凄まじいブレスだ。


着火ティンダー


 その横で、マイが生活魔法を使う。指先から火炎が噴き出す。明らかに生活魔法なのに僕の攻撃魔法であるファイヤーボルトを歯牙にもかけない威力だ……


 そして、マイとアンの2人は無表情で僕の顔を見つめている。


『わざわざ暑い中外に連れ出して見せたのがそんなしょぼい無駄魔法なのか?』


 2人の表情は僕にそう言っているかのように見える。


「あー、マイ姉様何するんですか!」


 マイはアンのアイスをぶんどって食べている。アンがアイスを奪い取ろうとするが、マイはひょいひょいかわしていく。そしてアンは諦めて、また新しいアイスを出して食べ始める。


 僕のファイヤーボルトはもはや無かった事にされている。めっちゃ努力したんだからすこしくらい褒めてくれても……

 まあ、けど、暑い中外に連れ出されて炎の魔法を見せられたら誰だって怒るか……

 けど、もっと鍛えてあいつらに凄いと言わせてやる!

 僕は去りゆく2人の背中を見ながら誓った。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「わぁ、ザップ凄ーい!」


「ご主人様、さすがです!」


 庭のベンチに座って、冷やした西瓜スイカを食べながら、2人は僕に賞賛の言葉を贈ってくれた。感無量だ。

 僕は魔法の威力を司る魔力はとてつもなく低いが、魔法のエネルギー源であるMPはかなりある。そして、導師ジブルに教えを請い血の滲むような努力の結果、僕のファイヤーボルトはいろんな色に変える事が出来るようになった。


 僕は屋根の上に登り、様々な色の炎の矢をいろんな方向に向かって放ちまくる。


「綺麗ね……お星さまが降ってきてるみたいね」


 マイがうっとりとして僕を見ている。僕のファイヤーボルトは攻撃魔法としては最低かもしれないけど、今の僕には最高の魔法だ。


 いつの間にか、辺りには人が集まって来て、僕はMPが尽きるまで、夏の夜空にファイヤーボルトを放ち続けた。



最近は、『征夷冬将軍ヤマシタ』先生の


『弱小領地の生存戦略! ~俺の領地が何度繰り返しても滅亡するんだけど。これ、どうしたら助かりますか?~』


 という作品を読んでました。やばいです、とっても面白かったです。皆様もぜひ読まれて下さい。気に入って頂ける事間違いなしです。


 征夷冬将軍ヤマシタ先生の許可を頂きましたので、下にリンク貼ってあります。


  https://ncode.syosetu.com/n9624gu/


 という訳で、スミマセン、更新が今日は遅くなってしまいました。だって面白かったんですから<(_ _)>


 10/26

10/26追伸


 ヤマシタさん、ネット小説大賞とられてますね。おめでとうございます。


 本日も読んでいただき大変ありがとうございます。


 みやびからのお願いです。


「面白かった」などと思っていただけたら、


 広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、


 ブックマーク、ぜひ、お願いします。


 私の頑張ろうって気持ちの原動力になりまくりますので、よろしくお願いします。

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