芋洗いハーレム
「それで、古竜魔法ってなんなんだ?」
僕はジブルに問いかけた。けど、はしゃぐ少女達の声にかき消された……
少女冒険者4人も水着でお風呂に入って来て、さらに魔王リナと四天王ナディアも入って来てもう芋洗い状態だ。これって僕が居なかったら水着いらないんじゃ?男は僕だけだよな。もしかしてこれはハーレムというヤツなのか?
女の子達はキャッキャいいながら、お互いの体を触ったりとかしてる。
浴槽内では、意図的にか無意識にかいろんなモノが僕にあたるので、いたたまれなくなり浴槽から出て、僕はジブルの横に座っている。なんだかホネホネのジブルを見ると安心する。
因みに、戦士アンジュは赤いビキニ。赤い髪によく似合っている。程よく筋肉がついてて、一言で言うと健康って感じだ。こういう妹が欲しいな。あ、妹、元気にしてるかなぁ。
神官戦士のミカは白いワンピースタイプ。両脇にスリットが入っていてシャープに見える。余り口を開かないから4人娘の中では存在感が薄いけど、黒いポニーテールが可愛く、しかもその胸はかなり大きい。彼女はビジュアル的には存在感は大きい。
エルフの力士デルは緑色のシンプルなワンピースでとても足が長く見えた。線が細い儚げな顔に、儚げな体。要は魅力的だけど少しボリュームがない体。長い金髪は上げていて、正直かなりの美人なのだけど、中身を知ってる僕には東方の相撲レスラーが髷を結ってるみたいにしか見えない。残念だ。
あと、魔法使いのルル。少し濃い金髪のボブカットに幼げな顔。それに似合わない凶悪な胸がほとばしる存在感をアピールしている。でっかい瓜みたいなモノが何とか黒いビキニのブラに収まっている。どういう構造になってるのかとても気になるが、マイの目が怖いので目のはしで捉えるだけで我慢する。
リナは安定の金のビキニアーマーで、正直これがデフォルトなのでもう何も感じない。
あと、人魚のナディアは足がある。ウェービーな青い髪にお魚だった下半身がすらっとした足になってて銀色の貝殻のえげつないビキニをつけている。お尻は紐でまるだしだった……ゆるふわの可愛らしい顔にそれは反則だ。
うん、天国だ。この後の戦いの前に神様がくれたご褒美だ。僕は素直にこれから頑張ろうって気持ちになれた。
けど、そろそろ限界だ。ここにこのままいたら立ち上がれなくなりそうだ。そうなったら、多分僕の人としての尊厳は失われる事だろう。
「どうしたのザップ?難しい顔して?」
マイが近づいてくる。その全身を捉えてしまう。白い水着だけに隠されたまるで女神の様な姿を見て、僕は限界が近い事を悟る。というか限界だ。ここにまだいて天国を満喫したい所だけど、平静を装い僕は口を開く。
「じゃ、俺は、もう上がるわ。み、みんなゆっくりしてていいからな」
少しどもってしまった。僕は先に風呂から上がって体を拭いてゆっくりとした服を着る。脱衣所には女の子達の脱いだ服や下着があって、なんか甘い香りがする。ここも天国、ある意味地獄だ。いかん、ここに長居しては!
僕はそそくさとリビングに戻ったけど、体の一部が元気になってしまった。しょうがないよ、健全な男の子なんだから……